カメラの用語は専門的な用語や、慣れている人だけがわかる独特の表現まで様々あります。
このページでは一般的に使われれるカメラ用語を、初心者の方にもわかるようイラストを使って解説しています。
ノーノちゃん
コヤくん
カメラ用語の目次
アa
アイレベルeye-level
他には腰の高さで撮影する「ウエストレベル」、しゃがんで撮影する「ローポジション」などがあります。
撮影の高さや角度の違いはこちらで解説しています。
カメラの【ハイアングルとローアングル】で写真が変わる!ポジションとの違いも
アウトフォーカスout-of-focus
アウトフォーカスは、ピントが合っていないボケの部分をいいます。
ボケを生かした写真の撮り方はこちらで解説しています。
初心者でも簡単にできるボケ写真の撮り方【作例あり】
アオリaori
アオリは、被写体を下から写した撮影方法をいいます。
被写体を大きく見せたり、遠近感を取り入れたい場合に使用します。
例えばポートレートでは人物の足が長く見えたり、建造物は高い印象に見えます。
アイレベルからの撮影と違って角度をつけることで、写真に変化を出すことができます。
撮影のアングルについてはこちらで解説しています。
カメラの【ハイアングルとローアングル】で写真が変わる!ポジションとの違いも
赤目現象red-eye-phenomenon
赤目現象は、ストロボを発光した際、人物の目が赤く写る現象をいいます。
回避方法には、光が正面から当たらないバウンス撮影、また本発光の前に予備発光を行うストロボの赤目軽減機能があります。
明るいレンズbright-lens
明るいレンズとは、開放F値がF1.4やF1.8の小さいレンズをいいます。多くの光を取り込むことができるため、「明るい」という言葉が使われています。
明るいレンズは口径が大きくなるため、大口径レンズとも呼ばれます。
一方、開放F値がF4以上など大きいレンズを「暗いレンズ」といいます。
F値が小さいと様々なメリットがあります。こちらのページで解説しています。
F値(絞り値)とは?使い方を超初心者向けにわかりやすく解説
アクセサリーシューaccessory-hotshoe
アクセサリーシュー(ホットシュー)とは、カメラの上部にある端子になります。
アクセサリーシューには、外付けストロボや外付けマイク、専用のスマートフォンスタンドなどを装着することができます。
未使用時は付属のシューカバーを被せて保護します(カメラに付属しない場合は別売)。
アスペクト比aspect-ratio
アスペクト比は横と縦の長さの比率をいいます。カメラの場合、写真のアスペクト比はイメージセンサーによって異なります。
アスペクト比の変更設定を使うと、マイクロフォーサーズでも上下を切り取ることで「3:2」にしたり、機種によっては「16:9」や「1:1」などの変更ができます。
イメージセンサーの種類についてはこちらで解説しています。
カメラのイメージセンサーとは?サイズの比較一覧表あり
圧縮効果compression-effect
圧縮効果は、望遠レンズを使用したときに被写体と遠くの背景が圧縮されて近い距離のように見える効果をいいます。
焦点距離が長いほど、圧縮効果は強くなります。
望遠レンズで撮ると、飛行機と遥か遠くの街並みが圧縮されています。
実際には圧縮効果は画角が狭くなることで強調されるようになります。
そのため、50mmの標準レンズで撮影した写真でも、トリミングして画角を狭くすることで圧縮効果は感じられます。
焦点距離の違いについてはこちらで解説しています。
レンズの焦点距離・画角をわかりやすく解説
後ピンback-focus
フォーカス枠の位置よりも奥にピントが合ってしまう現象を後ピンといいます。
一方、フォーカス枠の位置よりも手前にピントが合ってしまう現象を前ピン(まえぴん)といいます。
中級機以上の一眼レフには、レンズごとにピントを微調整する機能がついていて、多少の前ピンであれば正しい位置に調整することができます。
前ピン・後ピンについてはこのページの4項で解説しています。
一眼レフ(ミラーレス)のピントがずれる原因とは?解決方法をご紹介
後ボケback-bokeh
後ボケは、ピントを合わせた被写体の後方がボケていることをいいます。
被写体の前方のボケは前ボケ(まえぼけ)といいます。
Adobe RGB-adobe-rgb
Adobe RGBは、アドビシステムズ社が1998年に制定した色空間(色域)になります。
多くのカメラでは、メニューにある色空間設定でAdobe RGBが選択できるようになっています。
Adobe RGBで撮影した画像は、Adobe RGB対応モニターやカラーマネジメント対応アプリケーションソフト(Adobe Photoshopなど)で正しく表示させることができます。
一般的なsRGB対応のディスプレイでAdobe RGB画像を表示すると、色合いが変わって見えることがあります。
アルカスイスarcaswiss
アルカスイスはフランスの雲台メーカーになります。
アルカスイス製の雲台が採用していたクイックシューの構造を、各メーカーが同じ構造で作ったクイックシューをアルカスイス互換クイックシューといいます。
シンプルな構造ですが、固定力が強いため採用するメーカーが増えています。
アルカスイス互換についてはこちらで解説しています。
メリットが多いアルカスイス互換クイックシューとは
アングルangle
アングルは角度という意味で、カメラの上下角度の向きを表します。
アングルについてはこちらで解説しています。
カメラの【ハイアングルとローアングル】で写真が変わる!ポジションとの違いも
イii
Exif-exif
Exif(「えぐじふ」とも読まれます)とは、撮影日時や撮影した機種名、設定した焦点距離やISO感度などの撮影情報になります。
その他の方法として、デスクトップ上に置いた写真を右クリックすることでも確認することができます。
位相差AF-phase-detection
位相差AFは、一眼レフの光学ファインダー使用時に使われるAF方式になります。
レンズから入った光を2つに分けて専用のAFセンサーで読み取り、2つの画像の間隔(差)からピント位置を判断します。
素早くレンズを動かしてピント位置が決まるのがメリットで、反応が速いため動く被写体にも適しています。ただAFセンサーが入るためボディの小型化が難しくなります。
ISO感度-sensitivity
ISO感度はカメラに入った光を、どのくらい増幅させるかの数値になります。(「あいえすおーかんど」とも呼ばれます。)
感度が上がるほどシャッタースピードを速くすることができますが、電気的に増幅するのでノイズの発生や画質低下のデメリットがあります。
ISO100とISO6400の画質比較です。ISO6400はノイズ軽減処理のためシャープさが失われ、発色も悪くなっています。
ISO感度はこちらで詳しく解説しています。
ISO感度とは?目安の数値や設定方法をわかりやすく解説
ISO感度オート上限-sensitivity-limit
ISO感度オート上限は、ISOオート設定時に、どの感度まで上がるかの上限を決める設定になります。
使いたくない高感度まで自動で上がることを防ぐことができます。
ISO感度オート上限の詳しい説明はこちらで解説しています。
ISOオートを上手く設定しよう(上限感度・低速限界)
一眼レフreflex-camera
一眼レフは、カメラ内部にレフ(鏡)を備えているレンズ交換式カメラになります。
レンズから入った光をレフで反射させ、光学ファインダーでその景色をリアルタイムで見ることができます。
ミラーレスとはこのような構造の違いがあります。
初心者の方向けにカメラの選び方をご紹介しています。
初心者におすすめの一眼レフ・ミラーレス一眼(準備編)
一脚monopod
画像出典:ケンコー・トキナー
三脚に比べて1本足で支える、上下のブレを防ぎながら左右にカメラを振ることができます。主にスポーツなどの動く被写体の撮影に適しています。
EVF-evf
EVFはElectronic View Finderの略で、ファインダー内で液晶モニターを見る仕組みになります。電子ビューファインダーとも呼ばれます。
イメージセンサーから映像エンジンに入った映像を、背面液晶モニターだけでなく、ファインダーでも見ることができます。
イメージセンサーimage-sensor
フィルムカメラ(銀塩カメラ)の「35mmフィルム」に例えることができ、映像エンジンと連携して光を画像データに変えることができます。
レンズ交換式カメラには主に中判・フルサイズ・APS-C・マイクロフォーサーズなどの種類があります。
イメージセンサーについてはこちらで解説しています。
カメラのイメージセンサーとは?サイズの比較一覧表あり
色温度color-temperature
色温度は光の色の変化を数値化したもので、K(ケルビン)という単位で表記されます。「しきおんど」と読まれることもあります。
ケルビン値の色は「ブルー~アンバー(オレンジ)」まで変化し、自然環境や照明など様々な色温度があります。
色温度がわかるとホワイトバランスが理解しやすくなります。
【ホワイトバランスとは?】色温度を変えるだけで写真が綺麗に!
色かぶりcolor-cast
色かぶりは、特定の色味が強くなった状態をいいます。
ホワイトバランス設定が正しくない場合に発生し、オートホワイトバランス時でもカメラの調整次第で色かぶりが発生することがあります。
色収差chromatic-aberration
光がレンズを通る際、光線の波長(色ごとの波長)によって屈折率は異なります。
その屈折率の違いによって発生する”色のズレ”を色収差といいます。
レンズの開放で撮影したり、レンズの品質が悪い場合に以下のような色収差が発生します。
色収差には倍率色収差と軸上色収差があり、軸上色収差は絞ることで軽減できますが、倍率色収差は絞っても軽減できません。
色収差は撮影後に画像編集ソフトで軽減する方法があり、例えばLightroomの場合は「レンズ補正」項目で処理を行うことができます。
インナーズームinner-zoom
インナーズームは、ズーム動作をしてもレンズの鏡筒が伸びないレンズになります。
インナーズームはズーミングしても全長が変わらず重心が安定するため、手持ち撮影でも三脚使用でも使いやすく、またレンズ内部にホコリなどが入りにくい特徴があります。
ただインナーズーム式はレンズの全長が長くなり、携帯性は悪くなります。
インナーフォーカスinner-focus
インナーフォーカスは、ピント合わせの際に全群のレンズが動く「全群繰り出し式」ではなく、中間部のレンズのみを動かす方式をいいます。
「全群繰り出し式」はフォーカス時にレンズの全長が変化しますが(一部で不変タイプあり)、インナーフォーカスはレンズの全長が変化しない特徴があります。
動作部分が少ないため、AFスピードで有利になります。
ウu
ウエストレベルwaist-level
可動式液晶モニターを開いてライブビューを使うと楽に撮影ができます。
雲台pan-head
雲台はカメラを載せる台座で、角度や方向を決めて固定することができます。主な種類には自由雲台と3way雲台があります。
- 3way雲台:2本のハンドル操作で左右、上下の角度、斜め(縦構図)を個別に操作できます。
- 自由雲台:ボール状の土台が付いていて、レバー一つの操作で全方向に動かすことができます。
詳しくはこちらのページの「3. 雲台について」で解説しています。
おすすめ三脚の選び方(一眼レフ・ミラーレス向け)
エe
AE-ae
撮影モードがオート・プログラムAE・絞り優先AE・シャッター速度優先AEの場合にAEが動作します。
露出を撮影者が決める場合はマニュアルモードを使用します。
露出についてはこちらで解説しています。
カメラの露出とは?写真の明るさを表す基本用語
AEロック-lock
AEロックは、カメラが決める露出(AE)を固定する操作になります。
例えば被写体にピントを合わせた後、構図を動かすと露出が変わってしまうことがあります。
その場合はAEロックボタンを押すことで露出が固定されるので、構図を動かしても一度決めた露出で撮影することができます。
露出ページの「5. AEロック」で使い方を解説しています。
カメラの露出とは?写真の明るさを表す基本用語
映像エンジンimage-engine
映像エンジン(画像処理エンジン)は、イメージセンサーが受け取った電気信号をデジタル信号に変換する電子回路になります。
映像エンジンはメーカーごとに特徴があり、ホワイトバランスなどの発色やシャープネス、ノイズ処理を決定します。
またメディアへ書き込む処理性能も重要で、連写性能にも関わっています。
HDR-hdr
HDR(ハイダイナミックレンジ)はカメラのダイナミックレンジを広くした撮影機能です。
カメラのダイナミックレンジは人間の目より狭く、明るい部分は白とびしたり暗い部分は黒つぶれを起こしやすくなります。
それを防ぐため、HDRは明るい写真と暗い写真を複数枚撮影し、それを1枚に合成することでダイナミックレンジの広い写真になります。
HDRはこちらのページの「4. ダイナミックレンジ拡大機能」で解説しています。
一眼レフ写真の白飛び・黒つぶれしない方法とは
AEブラケット-bracket
AEブラケットは、明るさを変えた複数枚の写真を撮影できる機能です。
露出補正で設定を変えながら撮影する代わりに、1回の設定で済むメリットがあります。
露出補正ページの「5. ワンランク上の露出操作」で使い方を解説しています。
【露出補正の使い方】初心者でも失敗しないコツをご紹介
AFエリア-area
AFエリアは、AF(オートフォーカス)でピントが合うエリアの広さのことで、機種より複数のエリアが用意されています。
一眼レフのAFエリアは狭く、ミラーレスはAFエリアが広い特徴があります。
ソニー「α7RIV」の場合、このような種類のAFエリアが選択できます。
撮影するシーンに合わせて、中央1点やゾーンなど範囲を決めてエリアを選択します。
AFエリアについてはこちらで解説しています。
AFエリア(フォーカスエリア)モードとは?失敗しないエリアの選択方法
AFモード-mode
AFモードはAF(オートフォーカス)方式の種類のことで、以下の4タイプがあります。
- AF-S:動きの少ない被写体
- AF-C:動きの速い被写体
- MF:精密にピントを合わせたい場面
- AF-S・AF-C自動切り替え:動きがあるか予測できない被写体
AFモード設定画面で選択することができます。
AFモードの使い方はこちらで解説しています。
AFモード(フォーカスモード)とは?2つのモードから選択するだけでOK
AFロック-lock
AFロック(フォーカスロック)は、AF-Sモード時にシャッター半押しを維持してピントを固定した状態をいいます。
半押し以外にも、ピントを合わせた後にマニュアルフォーカスへ切り替えたり、また親指AF使用時は親指を離すだけでAFロックとなります。
AFロックの使い方はこちらで解説しています。
フォーカスロック(AFロック)とは?撮影方法・やり方をご紹介
sRGB-srgb
sRGBは1999年に決められた国際標準規格の色空間で、一般的なカメラや液晶モニターはこのsRGBに対応しています。
sRGBに対応していることで、どのデバイスでも大きな色変化なく表示できるようになっています。
Adobe RGBを表示するにはAdobe RGB対応のモニターが必要になります。
SDカード-card
SDカードは多くの機器で使われている記録メディアで、1999年にパナソニック(当時は松下電器産業)、東芝、SanDisk社によって共同開発されました。
SDカードの読み取り・書き込み速度は静止画は「UHS規格」、動画は「スピードクラス」で表されます。
高速タイプのUHS-IIカードは転送速度が200~300MB/秒となっていて、連写をした後の書き込み時間が短くなっています。ただUHS-IIカードを使うにはUHS-II対応のカメラを使う必要があります。
書き込み:カメラが撮影データを記録メディアに書き込む速度になります。
XQDカード-card
XQDカードは2011年にソニー、ニコン、サンディスク(サンディスクは後に撤退)によって共同開発されました。
インターフェースはPCI Expressに対応し、SDカードやCFカードに比べて高速化されています。
採用機種はハイエンド機の一部で、ニコンZ6/Z7、D6/D5、D850、D500、パナソニックS1/S1Rなどがあります。
NDフィルター-filter
NDフィルターはサングラスのようにレンズから入る光量を抑える、色の濃いフィルターです。
日光下でボケを生かした絞り開放や、スローシャッターで水の流れを撮影する場合は露出オーバーになりやすく、NDフィルターを使うことで適正露出で撮影することができます。
APS-C-aps-c
APS-Cはイメージセンサーの種類になります。フルサイズより小さく、マイクロフォーサーズより大きくなります。
イメージセンサーの種類はこちらで解説しています。
カメラのイメージセンサーとは?サイズの比較一覧表あり
F値-value
F値(絞り値)は、レンズを通る光の量を表した数値になります。
レンズ内の絞り羽根を開いたり絞ったりすることで、光量が変化します。
そしてF値を操作することで、写真に以下の影響があります。
- ボケ
- 被写界深度
- シャッタースピード
- 画質
F値についてはこちらで詳しく解説しています。
F値(絞り値)とは?使い方を超初心者向けにわかりやすく解説
遠近感perspective
写真の遠近感はレンズの焦点距離によって変化します。
焦点距離の短い広角レンズを使うと、見た目以上に手前は大きく、遠方は小さく写るため遠近感が強調できます。
24mmの広角レンズと50mmの標準レンズではこのような違いがあります。
オo
置きピンplace-pin
置きピンはフォーカスロックと同じ意味で、半押し状態をキープすることでピントを固定することをいいます。またマニュアルフォーカスに切り替えてピントを固定する方法もあります。
フォーカスロックと違って、一般的には被写体がピント位置を通過するのを待つ場合に使用される用語になります。
オートフォーカスauto-focus
オートフォーカス(AF)は、カメラが自動でピントを合わせることをいいます。
手動でピントリングを回してピントを合わせる方法はマニュアルフォーカス(MF)になります。
親指AF-thumb
主に上位機種は親指の位置にAF-ONボタンが用意されていて、初期状態で親指AFが使えます。
AF-ONボタンがない機種は、AEロックボタンなど親指で押しやすい位置のボタンをAF開始ボタンに変更することができます。
親指AFのメリットは、AF後に指を離すだけでフォーカスロックができることです。
親指AFの使い方はこちらで解説しています。
撮影がラクになる【親指AFとは?】メリットと設定方法まとめ
カka
階調gradation
階調は、色や明るさの段階を表したものをいいます。グラデーションとして使われることもあります。
夕焼けや青空は階調が豊かどうかを確認することができます。レタッチなどで画像情報が落ちた場合は、階調が不足してグラデーション部分に線が入ったり粗い表現になります。
回折現象diffraction-phenomenon
回折現象は、絞り(絞り値)を絞り過ぎることでイメージセンサーに届く光が分散され、画質低下が起きる現象をいいます。
一般的にセンサーの大きなフルサイズはF11程度から、センサーの小さいマイクロフォーサーズはF8あたりから回折現象が確認できます。
画質低下の度合いはレンズによっても違いがあります。
回折現象はこちらのページの「3. 画質低下の現象(F11~)」で解説しています。
レンズの収差や回折現象とは?画質低下の原因を解説
開放F値-open-value
開放F値は、レンズの絞りを最も開いた状態のF値(絞り値)をいいます。
レンズによって異なりますが、そのレンズで最も小さいF値となります。
ガイドナンバーguide-number
ガイドナンバー(GN)は、ストロボの光量の目安となる単位になります。
エントリーモデルではGN30~40、中上位モデルはGN60などになっています。
計算式はこのようになります。
- ガイドナンバー(GN) = F値 × 撮影可能距離(m)
※ISO100の場合
例えば暗い場所でGN40のストロボを使いF4で撮る場合、10m先まで適切な光量を届かせることができます。
GN40のストロボでF8で撮る場合は5m先までになりますが、その場合はISO感度を400に上げることで10m先まで適切な明るさで写すことができます。
基準となる焦点距離に注意
ストロボの光量は照射角によって変わります。例えば焦点距離200mmだと集光した状態なので遠くまで光が届き、24mmだと光が広がるので近い距離にしか届かなくなります。
ストロボの仕様表には焦点距離が何mmの場合のガイドナンバーなのか書かれていますが、メーカーによりこの基準の焦点距離は異なっています。
そのためガイドナンバーでストロボの光量を比較するには、「焦点距離」が揃った状態で比較する必要があります。
画素数number-of-pixel
画素数は、イメージセンサー(撮像素子)を構成している画素の数をいいます。
主流は2400万画素前後の機種となっていますが、近年は4,000万画素以上の高画素機も登場しています。高画素機には、次のようなメリット・デメリットがあります。
- トリミング耐性が強い(拡大切り取りができる)
- 大判プリントに対応できる
- 高感度が弱くなる
- 1枚の容量が大きくなる
カメラを選ぶ際は、2400万画素前後か高画素機を選ぶかがポイントになっています。
画角angle-of-view
画角とは、写真が写る範囲の角度のことで、「目の視界」のようなものになります。
焦点距離が短いほど画角は広くなり、焦点距離が長いほど画角は狭くなります。
こちらのページの「2. 画角とは」で詳しく解説しています。
レンズの焦点距離・画角をわかりやすく解説
画像編集ソフトimage-editing-software
画像編集ソフトは写真の明るさや色合いを変えたり、トリミングや合成などの編集ができるアプリケーションをいいます。
Adobe社のPhotoshopシリーズはプロ仕様の本格的な画像編集ソフトとなっています。
またAdobe社のLightroomは現像ソフトですが、写真管理や画像編集機能も備えています。
LightroomやLuminarはこちらのページの「6. 現像ソフト」でご紹介しています。
【RAWとJPEGの違い】選び方はこのポイントで決めよう!
合焦in-focus
合焦は、ピントが合った状態をいいます。読み方は「がっしょう」、または「ごうしょう」と読まれることもあります。
キki
逆光back-lighting
逆光は、被写体の背後から太陽の光が当たる状態をいいます。
この場合被写体が暗く写るので、露出補正やスポット測光などで被写体の明るさを適正にする必要があります。
逆光時の露出補正はこちらの「4. 露出補正の使用例」で解説しています。
【露出補正の使い方】初心者でも失敗しないコツをご紹介
距離基準マークdistance-standard-mark
距離基準マーク(撮像面・撮像素子マーク)は、カメラボディ内部にあるイメージセンサーの位置を表した指標になります。
マクロ撮影の場合は、最短撮影距離を確認する場合にこの距離基準マークを利用します。
銀塩カメラsilver-halide-photo
銀塩カメラはフィルムカメラのことで、フィルムの銀塩部分に光が当たることで化学変化して像が記録される仕組みになります。
そのフィルムを暗室で像を浮かび上がらせて定着させる処理(現像)を行い、その現像済みフィルムを印画紙に焼き付けることで写真になります。
デジタルカメラでは映像エンジンがデジタル処理でRAWデータをJPEG変換しますが、この工程を銀塩フィルムに例えて「RAW現像」と呼んでいます。
クku
クイックシューquick-shoe
カメラの底にプレートを付けておくことで、クイックシューのクランプ部分に載せるだけで素早く取り付けができます。
何度も三脚撮影を行う場面で役立ちます。
三脚の取り付け方式は、「3. 雲台について」の「取り付け方式」で解説しています。
おすすめ三脚の選び方(一眼レフ・ミラーレス向け)
クリップオンストロボclip-on-strobe
ストロボには3タイプあり、クリップオンストロボはカメラのホットシューに装着する外付けストロボになります。
内蔵ストロボに比べて光の角度や方向を変えることができ、TTL(ETTL)対応であれば自動で光量を調整してくれるので初心者でも扱うことができます。
また電波方式対応のストロボを使うと、送信機(コマンダー/トランスミッター)と組み合わせてオフカメラ(ワイヤレス)ストロボ撮影ができるようになります。
グレーカードgray-card
グレーカードは反射率が18%となっているカードで、このカードで露出測定を行うことで正確な露出で撮影することができます。
またホワイトバランスの正確な測定にもグレーカードが活用されます。
銀一社のシルクグレーカードVer.2は反射率18%に加えて、ホワイトバランス測定がより正確となる反射率50%の面も使うことができます。
クローズアップレンズclose-up-lens
画像出典:ケンコー・トキナー
高価なマクロレンズを購入せずに、手軽にマクロ撮影を始めることができます。
クローズアップレンズはNo.1~10まで種類があり、ナンバーを大きいほど拡大率が大きくなります。
クロスフィルターcross-filter
クロスフィルターは撮影レンズに取り付けるフィルターで、点光源からクロス効果を表現することができます。
画像出典:ケンコー・トキナー
黒つぶれblocked-up-shadows
黒つぶれは画像の暗い部分に情報がなくなり、完全に黒く写る状態をいいます。
見た目では黒色になっていますが、画像編集ソフトで暗部補正を行うと階調が戻る場合があります。
黒つぶれについてはこちらで詳しく解説しています。
一眼レフ写真の白飛び・黒つぶれしない方法とは
クロップcrop
クロップは、画面の一部を切り取るという意味になります。
近年はフルサイズでのAPS-C撮影範囲のクロップや、テレコンを使う場合のクロップなど撮影時に切り取る場面で使われています。
同じく切り取る意味の用語には「トリミング」がありますが、こちらは撮影後の写真を切り取る際によく使われます。
ただ英語の意味としてはPhotoshop(英語版)の切り抜きツールが「Crop Tool」となっているので、単に写真を切り取る場合にクロップを使っても間違いではないようです。
ケke
ケラレvignetting
ケラレは物理的に写真に影が入ってしまう現象をいいます。広角レンズで厚いフィルターをつけたり、花型レンズフードを誤って装着することで発生します。
ケラレはそれ以外に、内蔵ストロボの光が長さのあるレンズによって影ができたり、一眼レフのフルサイズにAPS-C用レンズを装着した場合も発生します。
ケルビンcolor-temperature2
ケルビンは、光の色を表した色温度のことで、「K」の単位で表されます。
暖かい色のロウソクや冷たい色の照明など様々な色があり、「ブルー~アンバー(オレンジ)」まで色の幅があります。
ケルビンがわかるとホワイトバランスが理解しやすくなります。
【ホワイトバランスとは?】色温度を変えるだけで写真が綺麗に!
現像developing
フィルムカメラで撮影したフィルムを、暗室で薬品を使って像を浮かび上がらせ、定着させる処理を「現像」といいます。
フィルムカメラでは撮影したフィルムを、「現像+同時プリント」としてお店(DPE店)に注文することでプリントされた写真となりました。
デジタルカメラでJPEG記録の場合、シャッターを切るとイメージセンサーに入った光がデジタル変換されてRAWデータとなり、映像エンジンで色調整されてJPEG変換されます。
この映像エンジンでの処理を、フィルムの工程に例えて「現像(RAW現像)」と呼んでいます。
撮影時にRAW記録を選択した場合は、撮影したRAWデータを現像ソフト上で撮影者が現像(レタッチ+JPEG変換)を行うことになります。
デジタルカメラの現像はこちらで詳しく解説しています。
【RAWとJPEGの違い】選び方はこのポイントで決めよう!
現像ソフトdeveloping-software
現像ソフトは、写真の明るさや色合いを変えてRAWデータをJPEGに書き出すアプリケーションをいいます。
代表的なソフトにはAdobe社のLightroomがあり、RAW現像に加えて画像編集や写真管理もできます。
またカメラに付属しているメーカー純正のRAW現像ソフトもあります。
現像ソフトはこちらのページの「6. 現像ソフト」でご紹介しています。
【RAWとJPEGの違い】選び方はこのポイントで決めよう!
コko
ゴーストghost
ゴーストは、逆光などで強い光がレンズに入った時、光源が円状になって現れる現象をいいます。
また強い光が入ると写真のコントラストが低下するフレアも同時に発生することがあります。
ゴースト・フレアは逆光耐性に強いコーティングが施されていないレンズ、またオールドレンズなどで発生しやすくなります。
広角レンズwide-angle-lens
広角の基準は決まっているわけではなく、焦点距離は28mmまでを指します。(35mmまでを広角とする意見もあります)
また24mm以下は「超広角」とも呼ばれます。
画角の広さを生かして広い風景を撮影をしたり、被写体に接近して遠近感のある写真を撮る場合に適しています。
焦点距離についてはこちらで詳しく解説しています。
レンズの焦点距離・画角をわかりやすく解説
光学ファインダーoptical-viewfinder
光学ファインダー(OVF)は、一眼レフのファインダー方式になります。
ミラーレスに比べて構造は複雑で、ミラーと上部にペンタプリズム(ペンタミラー)を配置させ、シャッター時には光をイメージセンサーに当てるためミラーを跳ね上げる必要があります。
そのためボディは大きくなりますが、ミラーを通した実際の光を感じながら撮影できるメリットがあります。
光条koujo
光条は光源から出る光の筋をいいます。F値が大きくなるほど、光条も大きくなります。
またレンズの絞り羽根が奇数の場合は2倍の光条が発生します。
例えば絞り羽根が10枚だと光条は10本ですが、絞り羽根が9枚だと光条は18本になります。
似た用語には光芒があります。
構図composition
構図は、被写体の配置や構成を考えることをいいます。
シンプルに被写体を中央に置く「日の丸構図」や、動きを感じさせる「三分割構図」、奥行き感を感じる「放射構図」など様々な種類があります。
光芒koubou
光芒は細く伸びる光線をいいます。
曇や木々から差し込む光線や、光源から出る光線を指して使われています。
似た用語には光条があります。
小絞りボケdiffraction-phenomenon2
小絞りボケは絞り過ぎることで起きる、回折現象による画質低下になります。
絞って光が通る穴が狭くなると、イメージセンサーに届く光が分散されて画質低下が発生します。
F5.6とF22ではこのような画質差があります。(画質差はレンズはセンサーサイズによって異なります)
回折現象はこちらのページの「3. 画質低下の現象(F11~)」で解説しています。
レンズの収差や回折現象とは?画質低下の原因を解説
コントラストAF-contrast
コントラストAFは、イメージセンサーで読み取った映像をもとに、ピントレンズを動かしながらコントラストが高くなる(ピントが合う)位置を判断するAF方式になります。
位相差AFのような専用センサーは不要で、ボディをコンパクトにできます。ただピントが合うまでピントレンズの往復動作が必要になり、AF速度は遅くなります。
サsa
サードパーティthird-party
サードパーティは「第三者」の意味で、カメラではシグマやタムロンなどのレンズ専業メーカーを指してよく使われます。
サードパーティ製レンズのメリットは、価格が安いことです。近年はサードパーティ製レンズでも性能が良く、コスパの良い選択となっています。
同じスペックでも、価格差があるケースではこのようになります。
メーカー純正 | サードパーティ製 | |
---|---|---|
標準ズーム レンズ |
キヤノンEF24-70mm F2.8L II USM 約180,000円 |
タムロンSP 24-70mm F/2.8 Di VC USD 約120,000円 |
ズームレンズ | ソニーFE 70-200mm F2.8 GM OSS 約300,000円 |
タムロン70-180mm F/2.8 Di III VXD 約130,000円 |
サードパーティ製レンズのデメリットとしてはボディとの相性により前ピン・後ピンが発生したり、故障や不具合の際にボディと一緒にチェックしてもらえないことがあります。
最短撮影距離shortest-shooting-distance
最短撮影距離はピントが合う最短距離のことで、イメージセンサーの位置(撮像素子マーク)から被写体までの距離で計測されます。
例えばこのレンズの場合、撮影距離は30cmとなっています。
最短撮影距離が短いレンズほど被写体に接近してもピントが合うので、「寄れる」レンズと呼ばれるます。
詳しくはこちらの「3. 最短撮影距離」の項目で解説しています。
初めての【マクロ写真】マクロレンズの使い方と用語解説
最大撮影倍率maximum-shooting-magnification
最大撮影倍率とは、「どのくらい大きく写せるか」を表した数値になります。
通常のレンズは最大撮影倍率が「0.1倍~0.3倍」程度ですが、マクロレンズの場合は「1倍」となり、被写体を大きく写すことができます。
詳しくはこちらの「2. 最大撮影倍率」の項目で解説しています。
初めての【マクロ写真】マクロレンズの使い方と用語解説
撮像素子image-sensor2
フィルムカメラの「35mmフィルム」に例えることができ、映像エンジンと連携して光を画像データに変えることができます。
レンズ交換式カメラには主に中判・フルサイズ・APS-C・マイクロフォーサーズなどの種類があります。
撮像素子(イメージセンサー)についてはこちらで解説しています。
カメラのイメージセンサーとは?サイズの比較一覧表あり
三脚tripod
シャッタースピードが遅くなる夜景撮影や水の流れをスローシャッターで撮影するような場面で使用します。
選び方はカメラの重量や三脚の高さ・材質、また雲台の種類などチェックポイントが多数あります。
三脚の選び方はこちらで解説しています。
おすすめ三脚の選び方(一眼レフ・ミラーレス向け)
35mm換算-conversion
35mm換算は「焦点距離をフルサイズに置き換える」という意味になります。
フルサイズ以外のセンサーが小さいAPS-Cやマイクロフォーサーズは焦点距離をそれぞれ「1.5倍」または「2倍」する必要があります。
例えばフルサイズの50mm画角で撮影したい場合、APS-Cなら33mm、マイクロフォーサーズなら25mmを使用します。
35mm換算についてはこちらで詳しく解説しています。
【35mm換算】とは?焦点距離の倍率と計算方法を解説!
サンニッパsannipa
サンニッパは、焦点距離300mm F2.8の望遠単焦点レンズの通称になります。
望遠を高画質で撮影できるためハイアマチュアやスポーツカメラマンに愛用されています。
野鳥撮影としては焦点距離が短いですが、テレコンバーターを付けて使用されることもあります。
シsi
CIPA規格-standard
CIPA規格とは、CIPA(一般社団法人カメラ映像機器工業会)が定めた基準になります。
各メーカーは測定された機種ごとの撮影枚数や手ぶれ補正効果を仕様表として記載しています。
例えばバッテリーの撮影枚数は、満充電から30秒毎に撮影し、撮影ごとにズームを望遠端と広角端で繰り返します。また2回に1回ストロボを発光させます。この条件で何枚撮影できるかが掲載されています。
またカメラやレンズの出荷数量も公表しています。
C-PLフィルター-filter
C-PL(サーキュラーPL)フィルターは、不要な反射光を取り除く効果があります。
青空を濃くしたり、水面の反射を軽減する場合に使います。フィルターを回転させながら効果を確認できます。
画像出典:ケンコー・トキナー公式サイト
JPEG-jpeg
JPEGは一般的に広く使われている画像ファイル形式になります。スマートフォンやパソコンなどのデバイスですぐに表示させることができます。
カメラの場合、JPEG形式で撮影すると映像エンジンでRAWからJPEGに変換され、その際に写真の色調整やシャープネス処理が行われてJPEG写真として保存されます。
RAWとJPEGの違いはこちらで解説しています。
【RAWとJPEGの違い】選び方はこのポイントで決めよう!
収差aberration
収差はレンズ内で起きる結像のズレのことで、収差があると像がぼやけたり歪みが発生します。
収差には色収差(倍率色収差・軸上色収差)、球面収差、コマ収差、非点収差、像面湾曲、歪曲収差などの種類があります。
以下は、倍率色収差が発生して色が滲んでいる例になります。
また歪曲収差(樽型・糸巻き型)が発生すると平面の壁が歪むことになります。
高品質なレンズほど収差は抑えられていますが、広角レンズほど歪曲収差が発生しやすくなるなどレンズの特性にもよります。
収差の一部は絞って撮影することで防いだり、撮影後にLightroomなどの画像編集ソフトで軽減できるものがあります。
収差についてはこちらで解説しています。
レンズの収差や回折現象とは?画質低下の原因を解説
順光front-lighting
順光は、被写体の正面から光が当たっている状態をいいます。
被写体の色や形をはっきり写すことができますが、正面の光なので影がなく立体感が弱くなる特徴もあります。
光の向きは、大きく分けて他にサイド光と逆光があります。
視度調整diopter-adjustment
視度調整は、ファインダーの見やすさを撮影者の視力に合わせて調整する機能になります。
この視度調整はカメラ購入後にまず行うことになります。
絞り値f-value2
絞り値(F値)は、レンズを通る光の量を表した数値になります。
そして絞り値を操作することで、写真に以下の影響があります。
- ボケ
- 被写界深度
- シャッタースピード
- 画質
絞り値についてはこちらで詳しく解説しています。
F値(絞り値)とは?使い方を超初心者向けにわかりやすく解説
絞り羽根aperture-blade
絞り羽根は、レンズ内部にある9枚程度の羽根のことで、絞って光が通る道を狭くしたり、開いて広くすることができます。
枚数が多いほど玉ボケが丸くなります。また絞り羽根が奇数であれば枚数の倍の光条が発生します。
絞り優先AE-aperture-priority
絞り優先AE(絞り優先オート)は、撮影者がF値を操作し、カメラがそれに合わせてシャッタースピードを選択して露出が決まる撮影モードになります。
ボケを強調させたい場合はF値を小さくし、遠くまでピントを合わせたい場合はF値を大きくします。またF値が変化することで画質にも影響があります。
絞り優先AEの使い方はこちらで解説しています。
【絞り優先オート】とは?意味やシャッター優先との使い分け
周辺光量vignetting2
絞り開放時や広角レンズでは四隅の光量が少なくなり、「周辺光量落ち」といいます。
こちらのページの「周辺減光」でも解説しています。
レンズの収差や回折現象とは?画質低下の原因を解説
小三元shousangen
小三元とは、F4通しのズームレンズ(どの焦点距離でも開放F値がF4となるレンズ)のことで、広角・標準・望遠の3本が各メーカーから発売されています。
大三元が高価なF2.8通しのズームレンズを表すのに対し、小三元はワンランク下のF4通しとなります。
それでもF値が変動する暗いズームレンズよりは明るく、グレードの高いレンズとなっています。
キヤノン・ニコン・ソニーの小三元レンズはこのようになっています。
キヤノン | |
---|---|
ニコン | |
ソニー |
焦点距離focal-length
焦点距離は、イメージセンサーからレンズの主点(光学上の中心)までの距離をいいます。
焦点距離が短いほど画角は広く広角となり、焦点距離が長いほど画角は狭く望遠になります。
一般的に、焦点距離によってこのように分類されています。
焦点距離についてはこちらで解説しています。
レンズの焦点距離・画角をわかりやすく解説
白とびblown-out-highlights
カメラは人間の眼に比べてダイナミックレンジが狭く、眼では見えている明るい部分が写真では真っ白に飛んでしまうことがあります。これを白とびといいます。
白とびについてはこちらで詳しく解説しています。
一眼レフ写真の白飛び・黒つぶれしない方法とは
自由雲台ballhead
自由雲台は、ボール状の土台が付いた雲台で、一つのレバー操作でカメラを全方向に動かすことができます。
雲台には2本のハンドルを使う3way雲台もあります。
詳しくはこちらのページの「3. 雲台について」で解説しています。
おすすめ三脚の選び方(一眼レフ・ミラーレス向け)
シャッタースピードshutter-speed
シャッタースピードは、イメージセンサーに光を当てるためシャッター幕が開いている時間をいいます。
シャッタースピードにはこのような数字が表示され、例えば1/2秒から1/4秒に速くなると1段速くなるといいます。
シャッタースピードが遅いと手ぶれが起きるため撮影時には常に確認が必要になります。
シャッタースピードについてはこちらで詳しく解説しています。
シャッタースピードとは?目安と使い方をわかりやすく解説
シャッター速度優先AE-shutter-priority
シャッター速度優先AEは、撮影者がシャッタースピードを決め、カメラがそれに合わせてF値を選択して露出が決まる撮影モードになります。
シャッター速度優先AEは被写体の動きをコントロールしたい場面で使用します。例えば電車をピタリと止めたり、シャッタースピードを遅くして流し撮りをする使い方があります。
シャッター速度優先AEの使い方はこちらで解説しています。
【シャッター優先オート】の使い方と真っ暗な写真にならない方法!
スsu
水準器horizon-level
カメラ用の水準器には、一部のカメラが機能として搭載している電子水準器と、アクセサリーシューに取り付けできる水準器があります。
電子水準器の表示デザインはメーカーにより違いがあり、ファインダー内や背面モニターに表示させることができます。
ストロボspeed-light
ストロボは撮影に使用する発光装着になります。
カメラ内蔵のストロボや、クリップオンストロボ(電池式)、モノブロックストロボ(AC電源式・バッテリー式)があります。
クリップオンストロボはカメラのアクセサリーシューに装着しますが、電波方式タイプであればオフカメラ(ワイヤレス)ストロボ撮影も可能です。
モノブロックストロボは大光量のためアンブレラやソフトボックスなどと合わせて柔らかい光を演出することができます。
3way雲台-pan-head
3way雲台は、2本のハンドル操作で左右、上下の角度、斜め(縦構図)を操作できます。
一つずつの角度を個別に操作できるため、構図を微調整する場合に適しています。
雲台には2本のハンドルを使う3way雲台もあります。
詳しくはこちらのページの「3. 雲台について」で解説しています。
おすすめ三脚の選び方(一眼レフ・ミラーレス向け)
スポット測光spot-metering
スポット測光は測光モードの一つで、ピンポイントを測光できる機能になります。
測光範囲外の明るさの影響を受けないため、周囲が暗い舞台などの人物測光などに適しています。
測光モードはこちらで詳しく解説しています。
測光モードはどう使い分ける?中央重点とスポット測光の違いは?
スローシャッターslow-shutter-speed
スローシャッターは、シャッタースピードを遅く設定した撮影をいいます。
例えばシャッタースピードを2秒などにして水を絹のように写したり、10秒で車のライトが流れる写真にできます。
シャッタースピードについてはこちらで解説しています。
シャッタースピードとは?目安と使い方をわかりやすく解説
セse
接写リングextension-tube
画像出典:ケンコー・トキナー
エクステンションチューブ、中間リングとも呼ばれることがあります。
イメージセンサーとレンズの距離を物理的に空けることで、どんなレンズでも最短撮影距離が短くなり、大きく写すことができます。
ただ近い距離でしかピントが合わないので、装着時はマクロ撮影専用となります。
ソso
測光photometry
カメラが明るさを測定することを測光といい、絞り値とシャッタースピードが決まります。測光モードには基本的に3種類があります。
カメラの初期設定では多分割測光(評価測光)となっていて、画面全体を細かく分けて測光することで多くのシーンで
測光モードはこちらで詳しく解説しています。
測光モードはどう使い分ける?中央重点とスポット測光の違いは?
像面位相差AF-phase-detection-image-sensor
像面位相差AFは、イメージセンサーに組み込まれた位相差検出画素による位相差AFとコントラストAFを併用するAF方式になります。
現在、多くのミラーレスが像面位相差AFを採用しています(パナソニックはコントラストAFの空間認識AFを採用)。
像面位相差AFはAF用の像面位相差画素が撮像には使えないデメリットがあります。そこでキヤノンは独自にデュアルピクセルCMOS AFという方式を採用し、すべての画素で撮像と測距ができるようにしています。
ソフトボックスsoft-box
人物や商品撮影で、直接光を当てると影が強い写真になりますが、ソフトボックスを使うことで影の弱い柔らかい光を当てることができます。
タta
大口径レンズlarge-diameter
大口径レンズは、口径(レンズの直径)の大きなレンズのことを指し、開放F値が小さく明るいレンズに対して使用されます。
一般的な単焦点レンズでは開放F値がF1.4やF1.8のレンズを指しますが、望遠レンズの場合は明るく設計するのが難しいので、開放F値がF2.8でも大口径レンズと呼びます。
大三元daisangen
大三元とは、F2.8通しのズームレンズ(どの焦点距離でも開放F値がF2.8となるレンズ)のことで、広角・標準・望遠の3本が各メーカーから発売されています。
「大三元」は麻雀の高得点の役が語源となっていて、F2.8通しの高級な3本のレンズにも例えとして使われています。
キヤノン・ニコン・ソニーの大三元レンズはこのようになっています。
キヤノン | |
---|---|
ニコン | |
ソニー |
一方、F4通しのズームレンズ3本を「小三元」といいます。
ダイナミックレンジdynamic-range
ダイナミックレンジは、カメラが認識できる明るい部分と暗い部分の幅になります。
カメラのダイナミックレンジは人間の目より狭くなります。
カメラが認識できない部分は白とび・黒つぶれとなり、階調のないつぶれた色になります。
ダイナミックレンジや白とび・黒つぶれについてはこちらで解説しています。
一眼レフ写真の白飛び・黒つぶれしない方法とは
多重露光multi-exposure
多重露光は、複数枚の写真を重ね合わせる撮影方法になります。人物と風景など、別々の写真を合成して不思議な写真を作ることができます。
紅葉の1枚を持った写真と、都会の街並みを多重露光しています。
多重露光はカメラに機能があるとすぐに利用ができます。もし機能がない場合でも、Photoshopなどの画像編集ソフトでレイヤーを重ねて多重露光のような合成ができます。
多分割測光multi-zone-metering
多分割測光は測光モードの一種で、画面全体を細かいマスに分けて測光します。
多くのシーンでバランスのよい露出となります。
ただ周囲が暗くて被写体だけが明るいような場面では、周囲の明るさも測光するため適正露出は難しくなります。
多分割測光は各メーカーで名称が異なります。
- キヤノン「評価測光」
- ニコン「マルチパターン測光」
- ソニー「マルチ測光」
- オリンパス「デジタルESP測光」
測光モードはこちらで詳しく解説しています。
測光モードはどう使い分ける?中央重点とスポット測光の違いは?
タムキューtamron90
タムキュ-は、タムロン製の90mm中望遠マクロレンズの通称になります。
数年ごとにモデルチェンジが行われてる人気のシリーズになります。ボケ味が柔らかいことで定評があり、メーカー純正のマクロレンズに劣らない性能となっています。
単焦点レンズsingle-focus-lens
単焦点レンズは焦点距離が固定されているレンズで、ズームはできない特性があります。
レンズ構成がシンプルになるため画質が優れていて、開放F値が小さく明るいレンズを作ることができます。
大きなボケ味を出したい場合や、暗い場所でもシャッタースピードを稼げるメリットがあります。
単焦点レンズの特徴や種類はこちらで解説しています。
人気のおすすめ【単焦点レンズ】メーカー別まとめ
チti
チルト液晶tilt-angle-LCD
チルト液晶とは、上下に傾けられる液晶モニターをいいます。
素早くローポジションの体勢に入ることができ、また液晶モニターが光軸上に位置するので真っ直ぐに液晶モニターを確認することができます。
チルト液晶とは異なり、フリーアングルで角度を変えることができるタイプをバリアングル液晶といいます。
チルト液晶とバリアングル液晶についてはこちらで解説しています。
【バリアングル液晶とは?】チルト液晶との違いも解説
中央部重点測光center-weighted-metering
中央重点測光は画面中央に重点を置いて、全体を平均的に測光するモードになります。
中央に被写体がある場合に適しています。
他の測光モードに比べ、測光範囲がわかりにくいので扱うには経験が必要になる測光モードです。
測光モードはこちらで詳しく解説しています。
測光モードはどう使い分ける?中央重点とスポット測光の違いは?
中判medium-format
中判はイメージセンサーの種類の一つになります。フィルム時代の中判フィルムと似たサイズのため、デジタルカメラのイメージセンサーにも同じ名前が使われています。
ただ中判フィルムは6cm×4.5cm(ロクヨンゴ)から6cm×9cm(ロクキュウ)までのサイズでしたが、デジタルの中判サイズは4.4cm×3.3cmとやや小さくなっています。
フルサイズよりも中判はさらに大きなサイズとなります。
デジタル中判カメラには、ペンタックスの645Z、富士フイルムのGFXシリーズがあります。
イメージセンサーについてはこちらで解説しています。
カメラのイメージセンサーとは?サイズの比較一覧表あり
中望遠レンズmedium-telephoto-lens
焦点距離70mm~135mmあたりのレンズを、中望遠レンズといいます。
50mmの標準域よりも焦点距離は長いですが、望遠ほどの狭い画角ではないので少し離れた被写体を狙いやすいのがメリットです。
ポートレートや花の撮影などでは標準レンズでは出せない大きなボケ味を表現することができます。
長時間露光long-exposure
シャッターを長時間開けてイメージセンサーに光を当てる撮影を、長時間露光といいます。スローシャッターも同じ意味になります。
シャッター時間を長くすることで、被写体の動きを表現することができます。
シャッタースピードについてはこちらで解説しています。
シャッタースピードとは?目安と使い方をわかりやすく解説
テte
ディフューザーdiffuser
ディフューザーは、ストロボに取り付けて光を拡散させて柔らかくする効果のあるカメラ用品です。
ストロボの光を直接当てると影の強い写真になりますが、ディフューザーを使うと柔らかい光の雰囲気になり、女性ポートレートなどに適しています。
光を柔らかく当てる方法として、室内では天井バウンスがありますが、それが難しい場合はディフューザーを使うことになります。
手ぶれ補正image-stabilization
手ぶれ補正は、カメラのボディまたはレンズに備えられた、手ブレを軽減する機構になります。メーカーまたは機種によってボディ側とレンズ側に分かれます。
レンズ側は2軸手ブレ補正ですが、ボディ側は近年5軸手ブレ補正が増えています。
2軸手ブレ補正 | 5軸手ブレ補正 | |
---|---|---|
補正動作 |
|
|
仕様表ではCIPA規格準拠による手ブレ補正効果が「4段」や「5段」などと記載されています。
例えば焦点距離100nnの場合、シャッタースピードは1/125秒以上が手ブレしない目安ですが、仮に手ブレ補正効果が「4段」であれば、1/8秒でもブレないことになります。
適正露出correct-exposure
適正露出とは、正しいと思える自然な露出をいいます。多くの人が見て、明る過ぎず暗過ぎない露出になります。
実際には「正しい露出」は撮影者の判断で決まるものなので、イメージに合わせて露出が決まることになります。
露出についてはこちらで解説しています。
カメラの露出とは?写真の明るさを表す基本用語
テレコンバーターteleconversion-lens
テレコンバーター(テレコン)は、ボディとレンズの間に取り付けるアダプターレンズで、焦点距離を長くする目的で使用します。
テレコンバーターがよく使われる名称ですが、キヤノンはエクステンダーと呼んでいます。
望遠レンズは焦点距離が長くなるほどレンズは大型化して高価になりますが、例えば焦点距離300mmのレンズに×1.4テレコンを使うと420mmになります。
デメリットとして、テレコンをつけると光量が弱くなり、×1.4テレコンなら1段分(例:F5.6→F8)、×2テレコンなら2段分(例:F5.6→F11)暗くなります。
またミラーレス一眼の場合は、像面位相差AFが動作する限界F値(機種によりF8やF11など)に達するとコントラストAF動作になる注意点があります。
テレ端telephoto-end
テレ端は、ズームレンズで焦点距離を最も長くした状態をいいます。望遠端(ぼうえんたん)とも呼ばれます。
反対に、焦点距離を最も短くした状態をワイド端(または広角端)といいます。
電子ビューファインダーevf2
電子ビューファインダーは、ファインダー内で液晶モニターを見るファインダーになります。EVF(Electronic View Finderの略)とも呼ばれます。
イメージセンサーから映像エンジンに入った映像を、背面液晶モニターだけでなく、ファインダーでも見ることができます。
電子先幕シャッターelectronic-frontcurtain-shutter
電子先幕シャッターは、フォーカルプレーンシャッター(メカシャッター)の先幕シャッターをイメージセンサーの電気的な動作で行うシャッター方式になります。
主にミラーレス機で採用されています。
フォーカルプレーンシャッターは2枚の幕で構成され、先幕の動作で露出が始まり、後幕の動作で露出が終わります。
電子先幕シャッターはその2回の機械動作のうち、初めの1回を電子制御で行います。
- レリーズタイムラグが短くなる
- 先幕動作によるシャッターブレがなくなる
- 1/2000秒以上などの高速シャッター時に玉ボケ欠けが起きる
- (レンズにより)画像の端が暗くなる露出ムラが発生する
電子先幕シャッターにはデメリットもあるので、状況によりフォーカルプレーンシャッターに切り替えるのがベストです。
なおオリンパスのミラーレスなど、電子先幕シャッターとフォーカルプレーンシャッターを1/320秒で自動切り替えしてくれるような機種もあります。
電子シャッターelectronic-shutter
機械動作でシャッター幕が2回動作するフォーカルプレーンシャッター(メカシャッター)に対し、シャッター幕の代わりにイメージセンサーを制御して電気的に露光を行うシャッター方式を電子シャッターといいます。
機械シャッターの動作がないため、シャッター動作は無音・無振動になります。
多くのミラーレスに採用されていて、近年は一眼レフでも採用が始まっています。
- 無音撮影ができる
- シャッターブレを抑える
- 機種により1/32000秒などの高速シャッターが可能
- 動体はローリングシャッター歪みが発生する
- フリッカーの影響を受け縞模様が出やすい
電子シャッターはメリットが大きいですが、動く被写体や蛍光灯下は苦手なので、シーンに合わせて活用します。
トto
トーンカーブtone-curve
トーンカーブは画像補正機能の一つで、グラフを調整して明るさ・コントラスト・色調を変えることができます。
PhotoshopやLightroomなどの画像編集ソフトで使用できます。
またグラフには「RGB」以外に「red」「blue」「green」があり、それぞれ各色を調整することで色調を変えることもできます。
ドライブモードdrive-mode
ドライブモードは、単写・連写・セルフタイマー・リモコンの設定を行う機能になります。
機種により操作方法は異なり、メニュー画面やダイヤル操作、上面の液晶パネルで設定します。
トリミングtrimming
トリミングは、画像の一部を切り取る意味になります。
例えば画像編集ソフトで不要な部分をカットする場合に使われます。
この編集中のトリミングは「クロップ」と呼ばれることもあります。Photoshop(英語版)の切り抜きツールでは「Crop Tool」となっていて、どちらの意味でも問題ないようです。
ナna
流し撮りfollow-shot
流し撮りは、被写体の動きに合わせてカメラを振り、周囲のみ流れてスピード感が出る撮影方法をいいます。
撮影方法はシャッター優先オートでシャッタースピードを設定し、あとは被写体の動きに合わせて体ごと回転させながら連写を行います。
シャッタースピードは1/60秒以下になるとスピード感が強くなりますが、ブレやすくなるので撮影も難しくなります。またスローシャッターのため晴天時はNDフィルターがあると便利です。
ナナニッパnananipa
ナナニッパは、70-200mm F2.8のズームレンズの通称になります。
70-200mm F2.8は大三元レンズの望遠ズームで、高画質なためハイアマチュアやプロカメラマンの定番レンズとなっています。
このナナニッパはという呼び方は望遠端(テレ端)の焦点距離を読まないため、人によってはそのまま「ななじゅうにひゃくのえふにてんはち」とも呼ばれています。
ニni
日中シンクロfill-in-flash
日中シンクロは、逆光で人物など被写体が暗い場合に、ストロボを発光させる撮影方法をいいます。
逆光で暗い人物を明るく撮ろうとISO感度を上げると、背景の景色は明るくなり過ぎて白とびしてしまいます。
そこで露出は景色に合わせて、人物はストロボの光を使って明るく写すことで人物と景色をバランスよく写すことができます。
日中シンクロではISO感度は上げられないことから、ストロボはガイドナンバーの大きなものが必要になります。
ハイスピードシンクロ
通常のストロボではシャッター速度を最高1/125~1/250秒程度しか速くすることができないため、日中シンクロでは大きく絞る必要があります。
日中シンクロで背景ボケを表現したい場合は、ハイスピードシンクロ対応のストロボと対応のカメラを使うことで、1/250秒より速いシャッター速度に設定できるので絞りを開けてぼかすことができます。
ただストロボに大きな負担がかかるため、NDフィルターを使ってシャッタースピードを落とした方が安全に撮影できます。
ヌnu
抜けtransparency-lens
クリアではっきりと鮮明に見える描写を、「抜け」がよいと表現されることがあります。周囲の撮影環境による影響と、レンズの性能による影響があります。
空気の済んだ日は抜けの良い写真になります。
またレンズの特性としてクリアな描写をするレンズは抜けが良いと呼ばれます。この場合はコントラストの高い描写をするレンズに当てはまることが多くなっています。
ネne
ねむいlow-contrast
コントラストの低い、締まりのない強弱を感じない写真を「ねむい」と表現することがあります。
曇りの日でコントラストが大きく低下しています。
ねむい写真になりやすい例として、曇りの日や夕方で日差しの弱い状況などがあります。またレンズ性能が低い場合もねむい描写になることがあります。
ノno
ノイズnoise
一般的にISO感度を上げた高感度撮影をした場合に発生するノイズをいいます。カメラはこの高感度ノイズを軽減するために処理を行いますが、デメリットとして写真の解像感も低下することになります。
RAW撮影をした場合はカメラのノイズ低減は働かないため、現像ソフト上でノイズ低減処理を行います。
高感度ノイズはイメージセンサーが大きいほど耐性が強く、APS-C機よりフルサイズ機の方がノイズが出にくくなります。
高感度ノイズはこちらの「2. ISO感度画質比較」で解説しています。
ISO感度とは?目安の数値や設定方法をわかりやすく解説
ハha
パースペクティブperspective2
パースペクティブは写真の遠近感になります。パースペクティブはレンズの焦点距離によって変化し、広角レンズを使うと見た目以上に手前は大きく、遠方は小さく写るため遠近感が強調できます。
24mmの広角レンズと50mmの標準レンズではこのような違いがあります。
焦点距離による写り方の違いはこちらで解説しています。
レンズの焦点距離・画角をわかりやすく解説
ハイキーhigh-key
ハイキーは、意図的に露出をプラスしてオーバー気味に写した写真をいいます。白とびも発生しますが、敢えて明るくすることで爽やか表現にできます。
反対に、意図的に暗く写すことをローキーといいます。
ハイキー・ローキーはこちらの「4. 露出補正の使用例」で解説しています。
【露出補正の使い方】初心者でも失敗しないコツをご紹介
ハイポジションhigh-position
例えば台に上がって高い位置から撮影したり、人が多い場合に頭上にカメラを上げて撮影する方法があります。
ハイライトhighlight
画像編集ソフトでは写真の明るい部分だけを調整する「ハイライト」の項目があります。
反対に暗い部分を「シャドー」といいます。
バウンスbounce
ストロボの光を天井や左右の壁に当てることをバウンスといいます。
一度天井や壁に光が当たることで光が拡散され、柔らかい光となって被写体に当たることが特徴です。
左右の壁を利用すると被写体にはサイド光となり、人物の顔であれば立体感が出やすくなります。
ただ反射する壁が白でなくカラーの場合、光にその色が加わるのであまり適していません。
パープルフリンジpurple-fringe
パープルフリンジとは、輝度差のある場面で紫色の偽色が発生する現象をいいます。
例えば夜景の光源が紫色になったり、明るい空を背景として木を撮影した場合に葉や枝のフチが紫色になったりします。
パープルフリンジはレンズの色収差が原因で発生しますが、色収差を抑えた品質の高いレンズもあります。またイメージセンサーが原因により発生する場合もあると言われています。
パープルフリンジは画像編集ソフトで軽減することができ、例えばLightroomの場合は「レンズ補正」項目で処理を行うことができます。
バリアングル液晶vari-angle-LCD
バリアングル液晶とは、液晶モニターを開いてどの角度にも回転できる液晶モニターをいいます。
自由に角度を決めることがメリットで、縦位置のローアングルでも見やすく液晶を向けることができます。
バリアングル液晶だと上部に外部マイクをつけても問題ないので、動画の自撮り用途にも適しています。
ただ液晶モニターが光軸上からずれることと、ウエストレベルでの撮影でチルト液晶に比べて開く操作が多いことがデメリットになります。
チルト液晶とバリアングル液晶についてはこちらで解説しています。
【バリアングル液晶とは?】チルト液晶との違いも解説
バルブ撮影bulb-shooting
バルブ(bulb)撮影はシャッタースピードを予め設定せず、撮影者がシャッターボタンを押している間だけシャッターが開く撮影になります。
シャッターを押すタイミングを自由に決めたい場合に便利で、花火撮影などによく使用されます。
長時間露光となるため、三脚とレリーズケーブル(またはワイヤレスリモコン)での撮影が必須となります。
バルブ撮影を使った花火の撮り方はこちらで解説しています。
失敗しない花火撮影のテクニックや撮り方(準備と設定)
半押しhalf-push
シャッターボタンは2段階スイッチになっていて、1段階の半押しでピントが動作します。そして全押しすることでシャッターが切れます。
また半押しをキープするとAF-Sモードではピントを固定(フォーカスロック)することができ、AF-Cモードではピントを追従させることができます。
ピント合わせ以外にも、オリンパスやソニー機ではボディ内手ぶれ補正を動作させるために半押しを押すこともあります。
パンケーキレンズpancake-lens
パンケーキレンズはその名の通り、パンケーキ型の薄型レンズを指して呼ばれます。
サイズから単焦点レンズが多く、キヤノンの「EF40mm F2.8 STM」やペンタックスの「smc PENTAX-DA 40mm F2.8 Limited」などがあります。
パンフォーカスpan-focus
パンフォーカスは、近くから遠方まで全てピントが合っているように見える状態をいいます。
基本的には広角レンズで大きく絞ることでパンフォーカスになります。
例えばフルサイズ機で焦点距離28mm、5m先にピントを合わせる場合、F2.8だと7m程度の範囲しかピントが合いませんが、F8だとパンフォーカスになります。
パンフォーカスは被写界深度を理解するとわかりやすくなります。
【被写界深度】とは?F値でピント範囲が変わる!
ヒhi
ヒストグラムhistogram
カメラのヒストグラムは、画像の暗い部分~明るい部分までを細かく分布させた図になります。
山型の分布図になっていて、写真の明るさやコントラストを把握することができます。
またヒストグラムは白とび・黒つぶれや色飽和の確認をすることもできます。
ヒストグラムの見方はこちらで詳しく解説しています。
カメラのヒストグラムとは?グラフの見方と使用例
被写界深度depth-of-field
被写界深度とは、「ピントが合っているように見える奥行き範囲」をいいます。
同じ場所から撮影する場合、F値(絞り値)を大きくするほど被写界深度は深くなります。
被写界深度の奥行き範囲はF値(絞り値)以外に、ピント位置までの距離や焦点距離によっても変化します。
ピントが合う範囲を知ることで、「遠くがぼけてしまった」などのミスを防ぐことができます。
被写界深度についてはこちらで詳しく解説しています。
【被写界深度】とは?F値でピント範囲が変わる!
被写体subject
被写体は写したい対象物を表し、風景や人物、花や料理などになります。
構図の中で一番重視したい被写体は「主題」とも呼ばれ、周囲の「副題」とともにバランスを考えます。
この写真では手前の白い薔薇が主題で、背景の人物や風景を副題として構図を整えています。
瞳AF-eye
人の瞳を読み取ってピントを合わせ続ける機能になります。
画像出典:ソニー公式サイト
近年は多くの機種が瞳AFを搭載していて、ポートレートや子供の撮影がとても便利になっています。
標準レンズstandard-lens
焦点距離50mm前後のレンズを、標準レンズといいます。50mmは人の目で見える奥行き感に近いため、このような名称で呼ばれています。
焦点距離の範囲はだいたい35mm~60mm程度となっています。
スナップ用途やテーブルフォト、ポートレートなど幅広い撮影に適しています。
焦点距離の違いについてはこちらで解説しています。
レンズの焦点距離・画角をわかりやすく解説
フfu
ファインダー視野率finder-coverage
ファインダー視野率とは、ファインダーで見える範囲と写る写真の範囲の比率になります。
ファインダー視野率95%の場合、ファインダーでは見えていなかった周囲が、写真に写り込むことになります。
一眼レフの光学ファインダーの場合は機種により100%以下の場合がありますが、ミラーレスの電子ビューファインダーは全て視野率100%となっています。
ファインダー視野率についてはこちらで解説しています。
【ファインダー視野率とは?】100%や98%でどれだけ変わる?
ファインダー倍率finder-magnification
ファインダー倍率は、ファインダーで見える像の大きさ、広さを表す数値になります。特に一眼レフの光学ファインダーでは入門機と上位機で大きく差があります。
ミラーレスの電子ビューファインダーの場合、入門機からファインダー倍率が高いので比較的大きな画面で見ることができます。
ファインダー倍率についてはこちらで解説しています。
【ファインダー倍率とは?】人気機種の倍率ランキングまとめ
フィルムサイズfilm-size
銀塩カメラのフィルムには、35mm判以外にも数種類あります。よく使われる人気のフィルムサイズはこのような種類があります。
- 645(ロクヨンゴ)判(6×4.5cm)※ブローニーフィルム(中判フィルム)
- 6×7(ロクナナ)判(6×7cm)※ブローニーフィルム(中判フィルム)
- 6×9(ロクキュウ)判(6×9cm)※ブローニーフィルム(中判フィルム)
- 4×5(シノゴ)判(4×5inch)
- 8×10(エイトバイテン)判(8×10inch)
フォーカスポイントfocus-points
フォーカスポイントは測距点やAFフレームともいい、ピントが合う枠になります。
フォーカスポイントが配置された部分のみでピントが合うことになり、その範囲をAFエリアといいます。
AFエリアは一眼レフは狭い機種が多くなっていて、ミラーレスは画面の広い範囲をカバーできます。
AFエリアについてはこちらで解説しています。
AFエリア(フォーカスエリア)モードとは?失敗しないエリアの選択方法
フォーカスロックfocus-lock
フォーカスロック(AFロック)は、AF-Sモード時にシャッター半押しを維持してピントを固定した状態をいいます。
半押し以外にも、ピントを合わせた後にマニュアルフォーカスへ切り替えたり、また親指AF使用時は親指を離すだけでフォーカスロックとなります。
フォーカスロックの使い方はこちらで解説しています。
フォーカスロック(AFロック)とは?撮影方法・やり方をご紹介
フォーカルプレーンシャッターfocal-plane-shutter
フォーカルプレーンシャッターはイメージセンサーの前に2枚(先幕・後幕)の機械シャッター幕があり、シャッターボタンを押すと先幕シャッターが開いて露光が開始され、後幕シャッターが閉じることで露光が終了するシャッター方式になります。
一眼レフやミラーレスで採用されている代表的なシャッター方式になります。
ただミラーレスの場合は常時シャッター幕が開いているため、シャッターボタンを押すと一度先幕シャッターを閉める状態にしてからシャッター幕が開くため、ミラーレスのフォーカルプレーンシャッターはレリーズタイムラグが長くなります。
フォーマットformat
カメラの記録メディアを初期化する操作になります。
フォーマットは新しいSDカードなどの記録メディアをカメラに入れる場合に行います。
またカード容量が一杯になった場合に空にするためにフォーマットを行います。
Photoshop-photoshop
Photoshopは、アドビシステムズ社の画像編集ソフトになります。
画像の編集や合成などプロ仕様の機能が充実していて、RAWデータは「Camera Raw」というプラグインを使うことでRAW現像もできます。
価格 | 内容 | |
---|---|---|
Photoshop 単体プラン |
2,728円/月 | Photoshopを月額払いで利用できるプランになります。 |
フォトプラン (20GB) |
1,078円/月 (※年間契約) |
LightroomとPhotoshopはセットで安く使用できるプランになります。 |
コンプリートプラン | 6,248円/月 | Photoshop、Illustratorなど30以上のアプリを含むすべてのCreative Cloudになります。 |
学生・教職員向け | 2,178円/月 (※年間契約) |
学生・教職員個人版のPhotoshopで、大幅な割引で購入ができます。 |
フランジバックflange-back
フランジバックは、イメージセンサーとレンズマウント部までの距離をいいます。
一眼レフは内部にミラーがあるためフランジバックが長く、ミラーのないミラーレスはフランジバックがかなり短い構造になっています。
フルサイズfull-size
フルサイズはイメージセンサーの種類になります。35mm判フィルムと同じサイズで、APS-Cやマイクロフォーサーズより大きくなります。
イメージセンサーの面積が大きいことで、ボケ量・高感度画質・ダイナミックレンジにおいてAPS-Cより有利になります。
イメージセンサーの種類はこちらで解説しています。
カメラのイメージセンサーとは?サイズの比較一覧表あり
フルタイムマニュアルfulltime-manual-focus
AF(オートフォーカス)時にAF/MF切り替えなしでピントリングを回してMF操作ができる機能を、フルタイムマニュアルといいます。
フルタイムマニュアル対応レンズであっても完全なフルタイムマニュアルとはならず、シャッター半押し中(親指AFも可)にMF操作ができるレンズもあります。
またソニーのDMF(ダイレクトマニュアルフォーカス)やオリンパスのS-AF+MFはボディ側の機能で、設定するとシャッター半押し中にMF操作ができるようになります。
フレーミングframing
フレーミングは、撮影時に景色のどの部分を切り取るかを考えることをいいます。
構図と同義語として使われることもありますが、構図は被写体の位置をより正確に調整する場合に用いられることが多くなります。
フレアflare
強い光がレンズに入ることで起きる、コントラストの低い白っぽくなった写真をいいます。
フレアはレンズによって発生のしやすさは異なります。オールドレンズやコーティングのないレンズほど発生しやすく、逆光耐性の強いコーティングが施されたレンズは発生しにくくなります。
またフレア発生時は光源が円状になって現れるゴーストも発生しやすくなります。
プログラムAE-program
プログラムAE(プログラムオート)は、F値とシャッタースピードをカメラが決定する撮影モードになります。
プログラムAEがフルオートと異なる点は、フルオートは多くの機能制限がありますが、プログラムAEはISO感度・露出補正・ホワイトバランスなどを撮影者が自由に設定することができます。
撮影者が数値を設定できる撮影モードは、他に絞り優先AE・シャッター速度優先AE・マニュアルモードがあります。
プロテクトフィルターprotective-filter
プロテクトフィルター(レンズ保護フィルター)は、レンズをキズや汚れから守る役割のあるフィルターになります。
価格帯は幅がありますが、高価なタイプほど逆光耐性や汚れに強い仕様になっていて、UVカットや強化ガラスを採用した種類もあります。
ヘhe
ペンタプリズムpentaprism
ペンタプリズムは一眼レフのパーツで、ガラス製のプリズムを使ってレンズから入った光を光学ファインダーへ送る役割があります。
主に上位機の一眼レフに採用されています。
- ファインダーが明るい
- ファインダー視野率が高い
- コストがかかる
- 重量が重くなる
ペンタプリズムとペンタミラーはこのような違いがあります。
ペンタミラーpentamirror
ペンタミラー(ペンタダハミラー)一眼レフのパーツで、複数のミラーを使ってレンズから入った光を光学ファインダーへ送る役割があります。
主に下位機の一眼レフに採用されています。
- コストが抑えられる
- パーツが軽くなる
- ファインダーが暗い
- ファインダー視野率が低くなる
ペンタプリズムとペンタミラーはこのような違いがあります。
ホho
望遠レンズtelephoto-lens
望遠レンズは焦点距離が85mm以上のレンズをいいます。ただ望遠の焦点距離に明確な定義はなく、中望遠の135mm以上を指す場合もあります。
望遠ズームレンズには焦点距離が「70~200mm」や「70~300mm」「100~400mm」などの種類があり、望遠単焦点レンズには「200mm」「300mm」「400mm」などがあります。(400mm以上は超望遠と呼ばれます。)
「28~200mm」なども望遠域を撮影できますが、このタイプは広角から望遠までをカバーするので高倍率ズームレンズと呼ばれます。
焦点距離の違いについてはこちらで解説しています。
レンズの焦点距離・画角をわかりやすく解説
ポートフォリオportfolio
ポートフォリオは、自分の売り込みやアピールのための作品集になります。
例えば仕事を受注したい時、クライアントにポートフォリオを見せて実績やスキルをアピールすることができます。
カメラマンやデザイナー、クリエイターなどの活動をしている人にとっては欠かせないものとなっています。
ポートレートportrait
ポートレートは、人物を被写体とした写真をいいます。
ポートレートで使う焦点距離で定番なのは85mmで、適度に被写体と距離を空けて背景を大きくぼかすことができます。
また望遠寄りの100~135mmだとさらに圧縮効果で背景をシンプルに見せることができます。50mm前後の標準画角でポートレートで撮る場合、人物の全体を構図に入れやすくなります。
ボケ味bokeh
ボケ具合やボケの綺麗さを「ボケ味」といいます。(「ぼけみ」と読まれることもあります)
レンズによってボケの特徴があり、「柔らかい」「硬い」「うるさい」「ぼやけた」などと表現されます。
特に背景が草木だった場合、二重線が発生しやすく「うるさいボケ」などと表現されます。
ホットシューhotshoe
ホットシュー(アクセサリーシュー)とは、カメラの上部にある端子になります。
ホットーシューには、外付けストロボや外付けマイク、専用のスマートフォンスタンドなどを装着することができます。
未使用時は付属のシューカバーを被せて保護します(カメラに付属しない場合は別売)。
ホワイトバランスwhite-balance
ホワイトバランス(WB)は、白い物が白く写るように調整する機能になります。
見た目が暖色のライトを白く写したり、反対に寒色で写すこともできます。
ホワイトバランスは色温度で選択することもできますが、プリセットのホワイトバランスアイコンを使うことで簡単に色を変えることができます。
ホワイトバランスについてはこちらで解説しています。
【ホワイトバランスとは?】色温度を変えるだけで写真が綺麗に!
マma
マイクロフォーサーズmicro-four-thirds
マイクロフォーサーズはイメージセンサーの種類になります。レンズ交換式カメラとしてはやや小さいセンサーとなっています。
マイクロフォーサーズはセンサーが小さいことで、ボディとレンズの小型化を実現しています。
イメージセンサーの種類はこちらで解説しています。
カメラのイメージセンサーとは?サイズの比較一覧表あり
マウントmount
マウントとはボディとレンズの取り付け部分をいいます。基本はボディ側とレンズ側のマウントが同一であることが装着の条件になります。
またマウントはメーカーにより複数あり、同一メーカーでも対応したマウントのレンズを選ぶ必要があります。
マウントを把握すると交換レンズが選べるようになり、またカメラを購入する際も予めどんな交換レンズのラインナップがあるのかも把握することができます。
マウントについてはこちらで解説しています。
レンズマウントの間違えない選び方【一覧表あり】
マウントアダプターmount-adapter
ボディ側のマウントとは別マウントのレンズを装着するためのアダプターを、マウントアダプターといいます。
例えば、キヤノンのEF-Mマウントのボディに、キヤノンのEFマウントレンズやEF-Sマウントレンズを装着したい場合に、専用のアダプター「EF-EOS M」を使用します。
またメーカー純正でないサードパーティー製マウントアダプターも発売されていて、例えばニコンZ7/6にソニーEマウントレンズを装着するような商品も発売されています。
前玉front-lens
レンズの内部は複数枚のレンズで構成されていますが、一番前のレンズを前玉と呼びます。
前方に露出しているレンズのため、保護のためレンズ保護フィルター(プロテクトフィルター)を使用すると安心です。
前ピンfront-focus
フォーカス枠の位置よりも手前にピントが合ってしまう現象を前ピンといいます。
一方、フォーカス枠の位置よりも奥にピントが合ってしまう現象を後ピン(あとぴん)といいます。
中級機以上の一眼レフには、レンズごとにピントを微調整する機能がついていて、多少の前ピンであれば正しい位置に調整することができます。
前ボケfront-bokeh
前ボケとは、ピントを合わせた被写体の手前でボケを作ることをいいます。
例えば花の写真で、手前にも花や草を構図に入れ、絞りを開いて撮影すると前ボケになります。
手前の前ボケと、背景の後ボケを入れた写真になります。
ボケの撮り方はこちらで解説しています。
初心者でも簡単にできるボケ写真の撮り方【作例あり】
マクロレンズmacro-lens
マクロレンズは、被写体を大きく写せるレンズになります。通常のレンズよりも最短撮影距離が短いので被写体に接近することができ、そのため大きく写すことができます。
マクロレンズの多くは最大撮影倍率が「1倍」となっていますが、中には「0.5倍」でもマクロレンズの記載があるレンズもあります。
マクロレンズの使い方はこちらで解説しています。
初めての【マクロ写真】マクロレンズの使い方と用語解説
マニュアルモードmanual-mode
マニュアルモードは、撮影者がF値・シャッタースピード・ISO感度を決めるマニュアル操作の露出モードになります。
F値とシャッタースピードの両方を自分で決めたい場合は、絞り優先AEやシャッター速度優先AEではできないので、マニュアルモードを使用します。
マニュアルモード時は情報画面に露出計が出るので、それを目安に数値を設定します。
マニュアルモードについてはこちらで詳しく解説しています。
【マニュアルモード】使うメリットと便利なISOオート撮影
マニュアルフォーカスmanual-focus
マニュアルフォーカス(MF)は、ピントを合わせを手動で行うことをいいます。
操作はファインダーを覗きながらピントリングを回してピントを合わせます。
一眼レフの光学ファインダーだと見やすいファインダーでないと難しいですが、ミラーレスの場合は部分拡大できるのでMFのピントを合わせは簡単に行うことができます。
ミmi
ミラーアップ撮影mirror-up
ミラーアップ状態で撮影することで、シャッタースピード1/60秒付近で発生するミラーによるブレを防ぐことができます。
一眼レフでもミラーが上がった状態のライブビュー撮影や、ミラーレス機では発生しません。
ミラーアップ撮影の方法はこちらで解説しています。
【ミラーアップ撮影とは?】写真の微ブレを防ぐ撮影方法
ミラーレスmirror-less
カメラ内部に一眼レフのようなレフ(鏡)を使用しない、レンズ交換式カメラになります。
レンズから入った光をイメージセンサーと映像エンジンで処理し、その映像を電子ビューファインダー(EVF)と背面モニターに表示します。
一眼レフとミラーレスはこのような構造の違いがあります。
初心者の方向けにカメラの選び方をご紹介しています。
初心者におすすめの一眼レフ・ミラーレス一眼(準備編)
ムmu
無限遠Infinity
オートフォーカスで遠い被写体にピントを合わせることで無限遠状態になります。
マニュアルフォーカスにしてライブビューでピントリングを回して合わせることもできます。
レンズによっては無限遠の「∞」マーク表示がありますが、あくまで目安なので無限遠は「∞」マークの位置から少しずれることがあります。
モアレmoire
規則正しい縞模様を撮影した時、まだら模様が発生する現象をモアレといいます。
ローパスフィルター有りの機種ではモアレを防げますが、写真の解像感に影響を及ぼします。
近年は解像感重視のローパスレス機種が増えていて、モアレが発生しやすくなっています。
ラra
ライティングlighting
照明装置を使って、被写体に当てる光をコントロールすることをライティングといいます。
カメラに取り付けたストロボや被写体の斜めから当てるストロボ、また光を反射するレフ板やLEDなどの定常光(ていじょうこう)を調整することもライティングになります。
Lightroom-lightroom
Lightroomは、アドビシステムズ社の画像編集ソフトになります。RAW現像や写真の管理をすることができます。
全ての機能が使えるPC向け「Lightroom Classic」と、クラウド型の「Lightroom」が用意されています。
Lightroomの購入方法やプラン比較はこちらで解説しています。
【Lightroom 購入方法】ダウンロード~インストールを解説
- Lightroomプラン(1TB)1,078円/月
- フォトプラン(20GB)1,078円/月
- フォトプラン(1TB)2,178円/月
ライブビューlive-viewing
一眼レフで光学ファインダーを使わず、液晶モニターで映像を確認しながら撮影する方式をライブビューといいます。
コンパクトカメラやミラーレスはライブビューのように、映像を見ながら撮影する方式となっています。
レre
レタッチretouch
Lightroomなどの画像編集ソフトを使って明るさや色調整、トリミングなどを行うことをレタッチといいます。
例えば夜景写真を鮮やかにしたり、風景をフィルム調にすることができます。
レフ板reflector-board
一般的に銀色(銀レフ)と白色(白レフ)の両面になっていて、曇りの日は銀レフ、晴れた日は白レフなどと使い分けをします。
逆光で暗くなった人物に対してレフ板を使うことで、人物を明るく写すことができます。
レリーズrelease
シャッターを遠隔操作できるレリーズケーブルを、略してレリーズと呼びます。
レリーズはカメラを三脚に設置してボディに触れることなくシャッターを切ることができます。
夜景撮影などの長時間露光(スローシャッター)をする場合に使用します。
レリーズタイムラグrelease-time-lag
レリーズタイムラグは、シャッターボタンを押してから実際にシャッターが開くまでのタイムラグをいいます。
タイムラグがあることでシャッターボタンを押した瞬間と記録される画像にわずかな時間差が発生することになります。
タイムラグについては、一眼レフとミラーレスで違いがあります。
一眼レフ
一眼レフはミラーアップの動作とフォーカルプレーンシャッターという機械シャッターの動作があります。例えばニコンのプロ機D4のレリーズタイムラグは0.042秒となっています。
ミラーレス
ミラーレスは機種により挙動が異なりますが、ソニーαシリーズは電子先幕シャッターという先幕シャッターの代わりにイメージセンサーが電気的に露光を開始する仕組みになります。αシリーズは多くの機種でレリーズタイムラグは0.02秒となっています。
ただミラーレスはEVFまたは液晶モニターの表示となるので、画面に映像が表示されるまでのわずかな遅延もタイムラグとなります。
レンズ保護フィルターlens-protect-filter
レンズ保護フィルター(プロテクトフィルター)は、レンズをキズや汚れから守る役割のあるフィルターになります。
価格帯は幅がありますが、高価なタイプほど逆光耐性や汚れに強い仕様になっていて、UVカットや強化ガラスを採用した種類もあります。
レンズフードlens-hood
レンズフードはレンズに取り付けるアクセサリーのフードになります。
光が直接レンズに当たってフレア・ゴーストが発生することを防ぐ目的があります。
望遠レンズでは円筒形のフードが多く採用されています。
レンズマウントlens-mount
レンズマウントとはボディとレンズの取り付け部分をいいます。基本はボディ側とレンズ側のマウントが同一であることが装着の条件になります。
またレンズマウントはメーカーにより複数あり、同一メーカーでも対応したマウントのレンズを選ぶ必要があります。
マウントを把握すると交換レンズが選べるようになり、またカメラを購入する際も予めどんな交換レンズのラインナップがあるのかも把握することができます。
マウントについてはこちらで解説しています。
レンズマウントの間違えない選び方【一覧表あり】
ロro
RAW-raw
RAW(ロー)は「生の」という意味で、未加工のデータになります。
JPEGは圧縮された8bitのデータですが、RAWは情報量の多い14bitのデータになります(一部の機種では12bit)。
そのためRAWデータはレタッチしても劣化しにくいという特徴があります。
レタッチ前提で撮影をする場合は、RAW記録が適しています。
RAWについてはこちらで詳しく解説しています。
【RAWとJPEGの違い】選び方はこのポイントで決めよう!
ローキーlow-key
ローキーは、意図的に露出をマイナスにしてアンダー気味に写した写真をいいます。
敢えて暗く写すことで重厚感などを表現することができます。
反対に、意図的に明るく写すことをハイキーといいます。
ハイキー・ローキーはこちらの「4. 露出補正の使用例」で解説しています。
【露出補正の使い方】初心者でも失敗しないコツをご紹介
ローパスフィルターlow-pass-filter
ローパスフィルターは、被写体により発生する縞模様のモアレや偽色を防ぐ効果のあるフィルターになります。
イメージセンサー(撮像素子)の前に取り付けられて効果を発揮します。
ただモアレを防ぐため解像感を低下させるデメリットがあるため、近年はローパスフィルターレスの機種も増えています。
ローポジションlow-position
子供やペットの目線の高いで写したい場合は、ローポジションで撮影することになります。
ローリングシャッター歪みrolling-shutter-distortion
ローリングシャッター歪みは、電子シャッターで動く被写体を撮影した時、被写体が歪んで写る現象をいいます。
電子シャッターで走る鉄道や車、ゴルフの素振りなどを撮影すると歪みが発生します。
原因は、電子シャッターによるイメージセンサーの露光終了時の読み出しが遅いことになります。
そのため、露光終了を機械シャッターで行うフォーカルプレーンシャッターや電子先幕シャッターではローリングシャッター歪みは発生しにくいので、動く被写体の撮影はこちらが適しています。
ロクヨンrokuyon
ロクヨンとは、焦点距離600mm F4の超望遠単焦点レンズの通称になります。
全長が非常に長く、明るい単焦点レンズであるため高価で、150万円程度のハイグレードなレンズとなっています。
露出exposure
絞り優先AEやシャッター優先AE、またプログラムAEはカメラが露出を決めるため、自動露出(AE)として動作します。
AEによって決まった明るさを、撮影者が変更する場合は露出補正を行います。
露出アンダーunderexposure
露出アンダーは、適正と感じる露出よりアンダーで暗い場合をいいます。
カメラの自動露出(AE)でも正しい明るさにならない場合があり、その時は露出補正で明るさを調整します。
露出アンダー・オーバーはこちらの「4. 露出アンダー・オーバー」で解説しています。
カメラの露出とは?写真の明るさを表す基本用語
露出オーバーoverexposure
露出オーバーは、適正と感じる露出よりオーバーで明るい場合をいいます。
カメラの自動露出(AE)でも正しい明るさにならない場合があり、その時は露出補正で明るさを調整します。
露出アンダー・オーバーはこちらの「4. 露出アンダー・オーバー」で解説しています。
カメラの露出とは?写真の明るさを表す基本用語
露出補正exposure-compensation
露出補正は、カメラが決めた露出(明るさ)に対して、撮影者が明るさを変更する操作をいいます。
例えば逆光時は人物が暗くなるので、露出補正で人物を明るく補正します。
また、黒色の被写体はカメラが明るくするため、露出補正で暗く補正します。
露出補正の使い方はこちらで解説しています。
【露出補正の使い方】初心者でも失敗しないコツをご紹介
ワwa
歪曲収差lense-distortion
像が平面ではなく、樽型や糸巻き型に歪曲する現象を歪曲収差(ディストーション)といいます。
主に広角レンズや小型化レンズに歪曲収差が発生しやすくなります。
ただ歪曲収差はカメラ内補正で整えられたり、またRAW現像ソフトで補正が可能です。
ワイド端wide-end
ワイド端は、ズームレンズで焦点距離を最も短くした状態をいいます。広角端(こうかくたん)とも呼ばれます。
反対に、焦点距離を最も長くした状態をテレ端(または望遠端)といいます。
ワーキングディスタンスworking-distance
ワーキングディスタンスは、レンズの先端から被写体までの距離をいいます。
特にマクロレンズの最短撮影距離は撮像素子の位置からの距離のため把握しにくいですが、ワーキングディスタンスはレンズ先端からの距離なのでわかりやすくなっています。
マクロレンズについてはこちらで解説しています。
初めての【マクロ写真】マクロレンズの使い方と用語解説
カメラ用語集まとめ
カメラ用語は難しいものが多く、読み方がわからなかったり間違って覚えていることがあります。
この機会に気になっていた用語をマスターして、カメラの上達にお役立てください。