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ISOオートを上手く設定しよう(上限感度・低速限界)

ISOオートを上手く設定しよう(上限感度・低速限界)

ISO感度オート設定は必要以上に感度が高くなり、画質低下が大きくなることがあります。

しかしISO上限感度・低速限界設定を組み合わせることで、無駄な画質低下を防ぐことができます。

ISO感度を確認する手間が省けるので、撮影が簡単になるメリットもあります。

ノーノちゃん

なんだか難しい名称だね… 上級者向けの設定かな?
難しい名前ですが、この設定をしておけばISO感度のことは考えなくてよくなるので便利ですよ。

コヤくん

このページの設定を理解するにはISO感度について知っておく必要があります。
ISO感度とは?目安の数値や設定方法をわかりやすく解説ISO感度とは?目安の数値や設定方法をわかりやすく解説

1. ISO感度オートとは

ISO感度オートはISO感度の自動設定になります。

iso-auto設定
シャッタースピードが遅くならないよう、カメラが自動でISO感度を高くします。

ただISOオートのみの設定だと感度が大きく上がることがあり、必要以上に画質低下が進むことがあります。

そこで、ISO感度の動きを調整する以下の機能を使います。

2. ISO感度上限

ISO感度上限設定は、ISO感度オートの上限を設定する機能になります。

この機能を使うと、使いたくない感度まで上がらないようにできます。

iso-auto
ISO12800などになるとノイズが増えて発色が悪くなり、画質劣化が激しくなります。

このような感度の上げ過ぎを防ぐため、ISOオートの上限を設定しておきます。

ISO感度上限設定
制御上限感度を「3200」に設定します。これで3200以上は上がらなくなります。(作例はニコン機)

上限を設定しておくことで、好まない高感度を防ぐことができます。

もし上限感度を決めてからシャッタースピードが遅く手ブレしてしまう場合は、ISOを上げる必要があるので一旦ISOオートを解除して手動でISO感度を設定します。

ノーノちゃん

画質が悪くなるから、高いISO感度になるのは嫌だったんだ。
自動で動く範囲を決められるので便利ですね。

コヤくん

3. 低速限界設定

※一部で設定できない機種があります

低速限界設定は、被写体のブレを防ぎたい場面で活用できます。
※「絞り優先モード」で下限のシャッタースピードを設定する機能になります。

例えば、このような場面で使います。

ISOオートが遅くてブレた写真-低速限界設定
ISOオートが動作してISO1000に上がりましたが、1/50秒なので子供がブレてしまいました。

このような場合は低速限界設定を「1/125秒」や「1/250秒」などブレにくいシャッタースピードを設定しておきます。

低速限界設定
ここでは「1/125秒」に設定しています。

これにより1/125秒まで下がった時点でISO感度が上がるようになり、1/125秒より下がらないので被写体のブレを防ぎやすくなります。

低速限界設定のシャッタースピードは細かく選択ができます。

低速限界設定の設定画面
この機種では1/2000秒まで設定できます。

例えば鉄道を撮る場合、「絞り優先オート」で低速限界1/1000秒を設定しておくと、それ以下にシャッター速度が下がることなく撮影できます。

ノーノちゃん

これは、一番遅くなってもいいシャッタースピードを決めるんだね。
はい。シーンごとに数値を決めるので、何度も変更する使い方になります。

コヤくん

補足
シャッタースピードを決めて撮影する場面では「シャッター優先モード」も便利です。

4. 低速限界設定オート

※一部で設定できない機種があります

低速限界設定オートは、より正確にISO感度が動く設定になります。

詳しい解説をご紹介しますが、カメラおまかせの機能のため数値を覚える必要はありません。

低速限界速度のオート
低速限界設定の「オート」を選択します。
設定はこれだけで完了です。

この設定をすると、焦点距離28mmでは1/30秒、50mmでは1/50秒などのように基本は(換算)焦点距離を目安にISO感度が上がるようになります。

ただ望遠レンズ使用時は手ブレしやすくなるため、下記で説明する「高速」に自動で設定される場合があります。

注意
APS-Cやマイクロフォーサーズの場合は換算焦点距離で計算します。
例えばAPS-Cの場合、焦点距離35mmが換算50mm程度になります。

実際の例を確認してみましょう。

低速限界速度オートの撮影
焦点距離50mmの場合、シャッター速度が1/50秒まで下がった時点でISO感度が上がりました。

この設定により、どの焦点距離でも必要以上に感度が上がることなく撮影ができます。

さらに「オート」の設定では、ISO感度が上がるタイミングを微調整できます。

低速限界速度オートの微調整
「1/焦点距離」秒を基準として、速度が速い、遅いを指定できます。

「高速」と「低速」の使い方は以下になります。

  • 「高速」:
    焦点距離50mmなら1/100秒など、早めに感度が上がります。手ブレを防ぐことを重視した設定です。
  • 「低速」:
    焦点距離50mmなら1/25秒など、遅めに感度が上がります。手ブレ補正が効く場合に有効で、画質を重視した設定です。
室内で子供を撮る場合
低速限界設定「オート」で室内の子供を撮る場合は、シャッター速度が遅いので子供がブレやすくなります。
その場合は「シャッター速度優先オート」に切り替えてシャッター速度を指定すると便利です。
補足
富士フイルムの公式サイトでは低速限界速度オートの動作が詳しく書かれています。
低速シャッター限界「AUTO」の動作について

ノーノちゃん

設定は難しかったけど、とにかくISO感度が正確になるってことだね。
はい。上級者の方が行うような操作を、自動で行なってくれる機能になります。

コヤくん

5. 詳細設定が可能な機種一覧表

低速限界速度オートを使うと便利ですが、どの機種でも使えるわけではなく一部の機種では機能がありません。

以下は低速限界速度オートまで設定できる機種の一覧表になります。
※2020年9月更新

ソニー α9II、α9、α7RIV、α7RIII、α7RII、α7III、α7SIII、α7SII、α7C、
α6600、α6500、α6400、α6300
ニコン Z7、Z6、Z5、Z50
D6、D5、D4S、D4、Df、D850、D810、D800、D780、D750、D610
D500、D7500、D5600、D5500、D5300、D3500、D3400
キヤノン EOS R5、EOS R6、EOS Ra、EOS R、EOS RP、EOS M6 Mark II
EOS 1D X MarkIII、EOS 1D X MarkII、EOS 1D X、EOS 5Ds/5DsR、EOS 5D MarkIV、EOS 5D MarkIII、EOS 6D MarkII、EOS 6D
EOS 7D MarkII、EOS 90D、EOS 80D
ペンタックス K-1 MarkII、K-1、KP
※K-1 MarkII、K-1は感度アップポイントによる設定、低速限界速度設定なし
富士フイルム X-H1、X-Pro3、X-Pro2、X-T4、X-T3、X-T2、X-T30、X-T20、X-E3、X-A7、X-A5
オリンパス E-M1X、E-M1 MarkIII、E-M1 MarkII、E-M5 Mark III
パナソニック S1、S1R、S1H、S5
G100、GH5、GH5S、G99、G9、GX7mk3
補足
富士フイルムは「低速シャッター限界」、パナソニックは「下限シャッター速度」などメーカーにより名称は異なります。

機能がない場合

入門機は低速限界機能がなく、ISO感度上限の設定までしかできない機種が多くなっています。

画質にこだわりたい場合はISO感度を手動で操作し、納得できる画質で撮影するのも方法です。

6. ISO感度オートまとめ

ISO感度オートだけでは補うことができない設定をご紹介しました。

一部では利用できないカメラもありますが、とても便利な機能なので活用してみてくださいね。

まとめ
  • ISO感度オートのみでは画質低下が大きくなりやすい
  • 上限感度を設定すると使用したくない感度を防ぐことができる
  • 低速限界速度は自動でISO感度が上がるシャッター速度を決めることができる
  • 低速限界速度オートは焦点距離に合わせてISO感度を自動で設定してくれる