Windows Defenderと他のセキュリティソフトを比較！

「セキュリティ対策はWindows Defenderだけで大丈夫？」と不安な方が多いのではないでしょうか。

そこで今回は、Windows Defender（Windowsセキュリティ）と他のセキュリティ対策ソフトを比較してみました。

第三者評価機関の客観的データをもとに、検出率や保護率などの各機能を比較していますので参考にしてみてください。

1. Windows Defenderと他ソフト比較

ここでは、Windows Defenderと他のセキュリティ対策ソフトを、次のように8つの項目に分けて徹底比較しています。

今回、比較するにあたって世界的に権威のある独立系評価機関※が公開しているテストデータを使用しています。

そのため、主観ではなく客観的なデータをもとに公平に評価を行っていますので、セキュリティ対策ソフト選びの参考になるかと思います。

★比較表

こちらはセキュリティ対策ソフトの性能比較表になります。

①検出率

Windows Defenderと他のセキュリティソフトの検出率の比較です。

参照元：AV-Comparatives｜Malware Protection Test March 2024

検出率とは、セキュリティ対策ソフトがパソコン内に侵入したウイルスをどれだけ発見できたかを示す数値のことです。

つまり、この数値が高いソフトほどウイルス感染のリスクを減らすことができるということになります。

したがって、ウイルス対策を重視している方は最もパーセンテージの高いノートンを選ぶといいでしょう。

②誤検知数

Windows Defenderと他のセキュリティソフトの保護率の比較です。

参照元：AV-Comparatives｜Malware Protection Test March 2024

誤検知数とは、セキュリティ対策ソフトが正常なファイルをウイルスとして検知してしまった件数のことです。

この件数が多いほど検知システムの精度が低く、件数が少ないほど正確な検知能力を持っているということになります。

過去にセキュリティソフトの誤検知により、システムファイルを削除されたケースもありますので、件数が少ないソフトがおすすめです。

②保護率

Windows Defenderと他のセキュリティソフトの保護率の比較です。

参照元：AV-Comparatives｜Malware Protection Test March 2024

保護率とは、セキュリティ対策ソフトがスキャン時に検出されたウイルスをどれだけブロック、または修復できたかを示す数値のことです。

これはセキュリティ対策ソフトを選ぶ上で最も重要な基準のひとつだと言っても過言ではありません。

そのため、万全なウイルス対策を求めている方は、保護率が0.1％でも高いソフトを選ぶことをおすすめします。

③ファイアウォール

Windows Defenderと他のセキュリティソフトのファイアウォールの比較です。

　
ファイアウォールに関しては、申し訳ありませんがテストデータがないため、性能を直接比較することはできませんでした。

その代わりに、ここではファイアウォール機能の多さを基準に比較を行っています。

近年、外部からの攻撃や不正アクセスの手口が巧妙化しているため、さまざまな攻撃に対応しているセキュリソフトが重視されています。

そのため、できるだけ多くの機能を備えたファイアウォールを持つソフトを導入することをおすすめします。

④フィッシング詐欺対策

Windows Defenderと他のセキュリティソフトのフィッシング詐欺対策機能の比較です。

※参照元：AV-Comparatives｜Anti-Phishing Tests 2024

フィッシング詐欺とは、実在する企業やサービスの偽サイトに誘導し、ユーザーの個人情報を盗み取る詐欺のことです。

フィッシング詐欺対策機能は、そういった悪質な偽サイトをブロックし、ユーザーの大事な個人情報を保護してくれます。

ネット決済をよく利用する方は被害に合わないためにも、できるだけブロック率が高いソフトを選ぶことをおすすめします。

クレジットカード会社やECサイトなど普段よく利用するサービスを装った偽のメールやSMS。その指示に従い情報を入力するとお金を奪われたり、スマホ内の情報が盗まれたりすることも！手口が巧妙化するフィッシングは、今や年間約100万件も報告されています。

参照元：政府広報オンライン｜若者の被害増加中!?巧妙化するフィッシングから身を守るには

⑤ランサムウェア対策

Windows Defenderと他のセキュリティソフトのランサムウェア対策機能の比較です。

参照元：AV-TEST｜Ransomware Protection test

ランサムウェアとは、パソコン内のデータを勝手に暗号化して使用不能にし、元に戻すための身代金を要求するマルウェアのことです。

ランサムウェア対策の性能テストでは、113種類のランサムウェア攻撃に対してどれだけでデータを保護できたかを評価しています。

通常、ランサムウェアは企業を標的にしていますので、個人のパソコンが狙われる確率は低いです。

しかし、万が一の可能性もありますので、不安な方はブロック率の高いソフトを選びましょう。

被害にあった企業のうち約9割はウィルス対策ソフトを導入していたにも関わらず、検知できなかったというデータがあります。

一般的なウィルス対策はインターネット上で発見されたマルウェアを分析して、その特徴部分を抽出し、ファイルに一致した部分があるかどうかを確認しているため、情報が無い未知のマルウェアに対しては無力なのです。

参照元：PR TIMES｜なぜ、巷のウイルス対策ソフトでは被害を防げないのか？

⑥動作の軽さ

Windows Defenderと他のセキュリティソフトの動作の軽さの比較です。

参照元：AV-Comparatives｜Performance Test October 2024

動作の軽さとは、セキュリティ対策ソフトがパソコンに与える負荷の少なさを表しています。

性能テストでは、セキュリティソフトが与えるシステムパフォーマンスや、UL Procyonのベンチマークなどの数値を基準に評価しています。

低スペックのパソコンを利用している方や、パソコンでゲームをする方はできるだけ軽いソフトを選びましょう。

⑦料金

Windows Defenderと他のセキュリティソフトの料金の比較です。

　
「AVG」「Avast」「Windows Defender」の3つのソフトは無料で利用することができます。

その他のセキュリティ対策ソフトの料金は基本的に年間契約となっています。（ここでは分かりやすいように月額にして記載しています）

ただし、ZEROスーパーセキュリティのみ買い切りソフトとなっており、一度購入すれば一生使い続けられるメリットがあります。

2. Wndows Denderだけで大丈夫？

結論から言うと、軽くウェブサイトを閲覧する程度の使い方であればWindows Defenderだけで大丈夫です。

基本的に怪しいサイトにアクセスしたり、メールを利用したりしない場合はウイルスに感染するリスクは非常に低いです。

ただし、ネットショッピング、またはネットバンクなどを利用している方はWindows Defenderだけでは危険かもしれません。

Windows Defenderのウイルス検出性能は悪くありませんが、フィッシング詐欺や外部からの攻撃に対する防御力が弱いです。

しっかりと個人情報を守るためには、セキュリティ性能の高い市販ソフトの導入を検討したほうがいいかもしれません。

もっと詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。
【全解説】Windows Defenderだけで大丈夫？設定や有効化の方法についても解説！

3. 他のセキュリティソフト詳細

ここでは、これまで比較した各セキュリティ対策ソフトの詳細情報についてご紹介しています。

①ノートン

　
「ノートン」は世界で最も売れているセキュリティ対策ソフトです。

ウイルス検出率、保護率ともにトップクラスの実力を備えており、既知のウイルスはもちろん、新種のウイルスもしっかり検出できます。

また、機能が非常に充実しており、このソフトを一つ入れておくだけでマルウェア、フィッシング詐欺など、あらゆる脅威からパソコンをしっかりと守ることができます。

初心者の方でもかんたんに利用できるように作られているため、すべてのユーザーにおすすめのセキュリティ対策ソフトです。

Windows Defenderとノートンの比較したい方はこちらをご覧ください。
【比較】Windows Defenderとノートンどっちがいい？

②Avast

　
Avast（アバスト無料アンチウイルス）は、全世界で4億3,500万人以上が利用している無料のセキュリティ対策ソフトです。

無料で利用できるにもかかわらず、有料ソフトに匹敵するほどのウイルス検出力や保護性能を持ち、多くのユーザーから支持されています。

お金をかけずに万全なセキュリティ対策がしたいという方はAvastが最適でしょう。

Windows DefenderとAvastの比較はこちらをご覧ください。
【比較】Windows DefenderとAvastどっちが良い？併用しても大丈夫？

③AVG

※デフォルトではファイアウォール機能がありませんが、インストール後に無料で追加することができます。

AVG（AVG無料アンチウイルス）は、1991年から続く老舗の無料セキュリティ対策ソフトです。

Avastと同じく、無料で利用できるにもかかわらず、非常に高い検出力と保護力が備わっています。

6層にも及ぶ多層的ウイルス検出システムを採用しており、これによりウイルスやマルウェアを見逃すことなく、しっかりと検出します。

ウイルス検出力を重視している方はAVGがおすすめです。

④ESET

　
ESET HOMEセキュリティは、日本の大手企業キャノンが運営している信頼性抜群のセキュリティ対策ソフトです。

最新の人工知能とクラウドによるウイルス検出機能が備わっており、トロイの木馬など既存のウイルスはもちろん、未知のウイルスにも対応しています。

年間ライセンス性のソフトの中では最もコストパフォマンスがいいので、費用をかけずにセキュリティ対策を行いたい方におすすめです。

Windows DefenderとESETの比較はこちらをご覧ください。
【比較】Windows DefenderとESETどちらの性能が良い？

⑤McAfee

　
McAfee（マカフィー）は全世界で6億台以上のデバイスに導入されているセキュリティ対策ソフトです。

ウイルス検出力はトップクラスで、万が一ウイルスを駆除できない場合は全額返金という保証があるので安心です。

利用可能台数が無制限でパソコン、スマホ、タブレットすべての端末を保護することができます。さらに家族のデバイスも保護できるというメリットがあります。

テクニカルサポートが充実しており、分からないことがあればセキュリティ専門家が無料でサポートしてくれるので初心者の方にもおすすめです。

Windows Defenderとマカフィーの比較はこちらをご覧ください。
Windows11でマカフィーいらない？Windows Defenderだけで大丈夫なのか検証！

⑥カスペルスキー

　
カスペルスキーは、これまで数々の賞を受賞してきた高性能セキュリティ対策ソフトです。

フィッシング詐欺対策が非常に優れており、第三者評価機関が行っている性能テストでは常にトップクラスの数値を達成しています。

さらにランサムウェア対策に関しては、ブロック率100％という驚愕の結果を出してします。個人情報の保護機能を最も重視している方におすすめです。

カスペルスキー詳細についてはこちらをご覧ください。
【比較】カスペルスキーとノートンどっちがいい？ ESETとカスペルスキーと比較！セキュリティ性能はどっちがいい？

米政府は２０日、ロシア情報セキュリティー企業カスペルスキーのウイルス対策ソフトの国内販売を禁止する計画を発表した。

参照元：ロイター通信｜2024年6月21日

⑦ZEROスーパーセキュリティ

　
ZEROスーパーセキュリティは「筆まめ」などで有名なソースネクストが運営するセキュリティ対策ソフトです。

人口知能による世界最大の防御ネットワークシステムを採用しており、非常に高いウイルス

そのため、通常のセキュリティ対策ソフトでは見逃してしまう、未知のウイルスをしっかりと検出することができます。

他ソフトと違って課金制ではなく買い切りのソフトのため、一度購入すれば永続的に利用することができるメリットがあります。

Windows DefenderとZEROスーパーセキュリティの比較はこちらをご覧ください。
【比較】Windows DefenderとZEROスーパーセキュリティどちらがいい？

⑧ウイルスバスター

　
ウイルスバスターは、日本国内市場で5割を超えるシェアを誇る人気のセキュリティ対策ソフトです。

このソフトは日本国内のセキュリティ脅威や詐欺に特化しており、特にフィッシング詐欺においては非常に強力な防御力を備えています。

近年、急増しているフィッシング詐欺の被害にあわないためにも入れておきたいソフトです。

Windows Defenderとウイルスバスターの比較はこちらをご覧ください。
Windows Defenderとウイルスバスターどっちが性能高い？セキュリティソフトいらないはホント！？

4. まとめ

以上がWindows Defenderと他のセキュリティ対策ソフトの比較になります。

上記でも説明しましたが、セキュリティ対策はユーザーのパソコンの使い方によって異なります。

軽くウェブサイトを閲覧する程度の使い方であれば、Windows Defenderだけで十分なセキュリティ対策を行えます。

しかし、ネット決済をしている方や端末内に個人情報を入れている方は、安全のためセキュリティ性能の高いソフトを導入したほうがいいかもしれません。