このページではよく比較されるWindows DefenderとAvast(アバスト無料アンチウイルス)、どちらが優れているのか検証しています。
「検出率」「保護率」「誤検出数」など第三者評価機関が行っているテストデータを基に徹底的に比較していますので、ぜひチェックにしてみてください。
ノーノちゃん
ぶたさん
「無料のセキュリティソフト」はなぜ信頼できるのか?チェコ最大のIT企業「アバスト」に“無料の理由”を聞いてみた
同年には東京に日本法人を設立しました。そして2018年5月にはロンドン証券取引所に上場しました。
参照元:ImpressWatch
このページの目次
1. Windows DefenderとAvastどっちが良い?
Windows DefenderとAvast(アバスト無料アンチウイルス)を比較するにあたって、まず両ソフトの性能比較から見ていきましょう。
★性能比較
Windows Defender |
Avast (無料アンチウイルス) |
|
---|---|---|
オフライン検出率 | 83.10% | 99.30% |
オンライン検出率 | 96.90% | 99.50% |
システム保護率 | 99.98% | 99.97% |
誤検出数 | 32 | 2 |
ファイアウォール | ◯ | ー |
ランサムウェア対策 | ◯ | ◯ |
不正ブロック対策 | ◯ | ◯ |
メールスキャン | ー | ◯ |
動作の軽さ | 普通 | 軽い |
料金 | 無料 | 無料 |
ノーノちゃん
ぶたさん
①ウイルス検出率
ソフト名 | オフライン 検出率 |
オンライン 検出率 |
---|---|---|
Windows Defender | 83.10% | 99.30% |
Avast | 96.90% | 99.50% |
参照元:AV-Comparatives|Malware Protection Test March 2023
上記の表は、セキュリティ対策ソフトウェア評価機関「AV-Comparatives」が2023年に行ったウイルス検出率テストの結果です。
このテストでは、オフラインおよびオンラインの状態でスキャンを実施し、悪意のあるファイルをどれだけ検出できるかを測定しています。
比較表を見れば明らかなように、オフライン・オンラインの両方においてアバストのウイルス検出率が高いことが分かります。
つまり、Windows DefenderよりAvastの方がウイルスを発見する能力が高いので、セキュリティ面で優れていると言えるでしょう。
ノーノちゃん
ぶたさん
②システム保護率
ソフト名 | オンライン 保護率 |
---|---|
Windows Defender | 99.98% |
Avast | 99.97% |
参照元:AV-Comparatives|Malware Protection Test March 2023
こちらの表もセキュリティ対策ソフトウェア評価機関「AV-Comparatives」が2023年に行ったシステム保護率テストの結果になります。
システム保護率はWindows Defenderが99.98%、Avastが99.97%と両ソフトとも非常に高い保護率を達成しています。
したがって、どちらのソフトを選んでも勝手にパソコンのシステムを変更するような、悪意のあるプログラムからシステムを守ることができます。
ぶたさん
③誤検出数
ソフト名 | ウイルス 誤検出数 |
---|---|
Windows Defender | 32 |
Avast | 2 |
参照元:AV-Comparatives|Malware Protection Test March 2023
こちらの表も「AV-Comparatives」が2023年に行ったウイルス誤検出数のテスト結果になります。
誤検出数はAvastが2回という優秀な結果なのに対して、Windows Defenderは32回という非常に残念な結果となっています。
検出されたソフトやファイルが正常か危険かを見極められる方以外は、Windows Defenderを使うことは難しいかもしれません。
ノーノちゃん
ぶたさん
「ウイルスセキュリティ」PCが起動できなくなる不具合、誤検知で
該当期間中に自動アップデートしたウイルスセキュリティがAHCIドライバーをウイルスとして誤検知し、次回起動時に削除したためPCが起動しなくなっていた。
参照元:ImpressWatch
【比較】Windows DefenderとESETどちらの性能が良い?
④ファイアウォール
ソフト名 | ファイアウォール |
---|---|
Windows Defender | ◯ |
Avast | ◯ |
Windows Defenderではファイアウォール機能が搭載されているので、このソフト一本でセキュリティ対策をすることが可能です。
一方、Avast(アバスト無料アンチウイルス)には搭載されていませんので、他のファイアウォールソフトを導入する必要があります。
※2022年1月14日からAvast(アバスト無料アンチウイルス)でファイアウォールが利用できるようになりました。
アバストが「アバスト無料アンチウイルス」のファイヤーウォール機能を正式発表
参照元:窓の社|2022年1月17日
ノーノちゃん
ぶたさん
ファイアウォールを無効にすることで起こり得るリスクとは?
ファイアウォールを無効化することで、不正な通信を監視、あるいは遮断する機能が無効化されてしまうことになる。つまり、外部からのサイバー攻撃に対して無防備な状態となることを意味する。
⑤ランサムウェアブロック
ソフト名 | ランサムウェアブロック |
---|---|
Windows Defender | ◯ |
Avast | ◯ |
Windows DefenderとAvastともにランサムウェアに対応しています。
ただし、Windows Defenderのデフォルト設定ではランサムウェアの防止がオフになっている場合がありますので必ずオンにしておきましょう。
【全解説】Windows Defenderだけで大丈夫?設定や有効化の方法についても解説!
ノーノちゃん
ぶたさん
⑥不正サイトブロック
ソフト名 | 不正サイトブロック |
---|---|
Windows Defender | △ |
Avast | ◯ |
Windows Defenderでは「Smart Screen」という悪意のあるサイトをブロックする機能が搭載されています。
ただし、Smart ScreenはMicrosoft Edgeを利用している場合のみ有効で、他のブラウザでは機能しないというデメリットがあります。
一方、Avastでは「ウェブシールド」という不正サイトブロック機能が備わっています。この機能はすべてのブラウザで使うことができます。
ノーノちゃん
ぶたさん
Windows Defenderとウイルスバスターどっちが性能高い?セキュリティソフトいらないはホント!?
⑦メールスキャン
ソフト名 | メールスキャン |
---|---|
Windows Defender | ― |
Avast | ◯ |
残念ながらWindows Defenderではメールスキャン機能はありません。そのためメールの添付ファイルなど一度ダウンロードしてからスキャンする必要があります。
Avastでは「メールシールド」というメールの添付ファイルをスキャンしたり、クリックする前に警告を出す機能があります。
ノーノちゃん
情報セキュリティメーカー「デジタルアーツ」の調査によるとウイルス被害などの19.6%はメールからだというデータがあります。
ぶたさん
21年発生のインシデントは1451件 約半数がメールとWebアクセスに起因──デジタルアーツ調査
今回同社は、国内企業におけるセキュリティ対策の方針や、2021年中に経験したインシデントの発生状況について調査。これによると、2021年に発生したインシデントは1451件であり、このうちメールとWebアクセスに起因するインシデントが全体に占める割合が49.2%と半数近くになることがわかった。
⑧動作の軽さ
ソフト名 | 動作の軽さ | メモリ使用量 |
---|---|---|
Windows Defender | 普通 | 450MB程度※ |
Avast | 軽い | 150MB程度※ |
Windows Defender
Avast(アバスト無料アンチウイルス)
Windows Defenderのメモリ使用量は450MB程度ですので、動作の軽さは他のセキュリティ対策ソフトと比べても平均的な軽さです。
一方、Avastのメモリ使用量は150MBと非常に軽く、低スペックのパソコンでも利用することができます。
ノーノちゃん
ぶたさん
どっちの性能が高い?
Windows Defender |
Avast (無料アンチウイルス) |
|
---|---|---|
オフライン検出率 | 83.10% | 99.30% |
オンライン検出率 | 96.90% | 99.50% |
システム保護率 | 99.98% | 99.97% |
誤検出数 | 32 | 2 |
ファイアウォール | ◯ | ー |
ランサムウェア対策 | ◯ | ◯ |
不正ブロック対策 | ◯ | ◯ |
メールスキャン | ー | ◯ |
動作の軽さ | 普通 | 軽い |
料金 | 無料 | 無料 |
Windows Defenderのシステム保護率は、セキュリティ対策ソフトの中で最強クラスと言っても過言ではないほど高いです。
一方、Avast(アバスト無料アンチウイルス)は、ウイルス検出力の高さ、誤検出の少なさ、動作の軽さなど総合的に優れています。
ノーノちゃん
ぶたさん
2. 各ソフトの詳細情報
ここではWindows DefenderとAvast(アバスト無料アンチウイルス)の詳細情報を載せています。
Windows Defender
ソフト名 | Windows Defender (ウインドウズ・ディフェンダー) |
---|---|
運営会社 | Microsoft |
提供開始年 | 2006年10月25日 |
開発元 | アメリカ |
機能 | ウイルスと脅威の防止 アカウントの保護 ファイアウォールとネットワーク保護 アプリとブラウザーコントロール デバイスセキュリティ デバイスのパフォーマンスと正常化 ファミリーのオプション |
対応OS | Windows |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/microsoft-defender-for-individuals |
Windows Defender(ウィンドウズ・ディフェンダー)は、ウイルス対策とファイアウォール機能を備えた無料セキュリティ対策ソフトです。
マイクロソフトが提供している完全無料のソフトで、Windows7以降のパソコンには標準で搭載されています。
かつてはウイルス検出の精度があまり高くありませんでしたが、現在ではAIやクラウドデータを活用した検出システムが導入され、平均的な水準まで向上しています。
ノーノちゃん
ぶたさん
Avast(アバスト無料アンチウイルス)
ソフト名 | Avast(アバスト無料アンチウイルス) |
---|---|
運営会社 | Avast Software社 |
提供開始年 | 1988年 |
開発元 | チェコ |
機能 | リアルタイムウイルス検出 ランサムウェアから保護 安全なブラウジングとメール 不審なファイルブロック Wi-Fiセキュリティスキャン データ漏洩アラート 偽サイトによる盗難阻止 |
対応OS | Windows Mac Chrome OS Android iOS |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.avast.co.jp/free-antivirus-download |
Avast(アバスト無料アンチウイルス)は、その名の通り無料のウイルス対策ソフトです。
フリーソフトでありながら、市販のソフトに匹敵するウイルス検出力を備えており、ウイルスの脅威からお使いのパソコンを守ることができます。
ただしアバスト無料アンチウイルスにはファイアウォール機能はありませんので、他のソフトと併用する必要があります
※2022年1月14日からAvast(アバスト無料アンチウイルス)でファイアウォールが利用できるようになりました。
ノーノちゃん
ぶたさん
3. よくある質問
ここではWindows DefenderとAvast(アバスト無料アンチウイルス)についてのよくある質問を載せています。
Windouws10にavastいらない?
Windows10ではWindows Defenderが標準で搭載されていますので、Avastを追加でインストールする必要はありません。
ただし、より高いセキュリティを求める場合はAvastを導入することをおすすめします。
AvastはWindows Defenderよりウイルス検出率などの性能が高いため、ウイルスに感染するリスクを減らすことができます。
ノーノちゃん
ぶたさん
Windows Defenderだけで大丈夫?
個人でパソコンを使用する際のセキュリティ対策はWindows Defenderだけで大丈夫という意見をよく見かけますよね。
結論から言うと、個人で軽くパソコンを使う程度の方はWindows Defenderだけでも問題ありません。
ただし上記でもお伝えしましたが、ネットショッピングなど個人情報をやりとりしているからは、Windows Defenderだけでは少し心許ないかもしれません。
【全解説】Windows Defenderだけで大丈夫?設定や有効化の方法についても解説!
併用しても大丈夫?
Windows DefenderとAvastは併用することができます。
たとえば、Avastのウイルス対策機能とWindows Defenderのファイアウォール機能を組み合わせて使うことが可能です。
ただし、同じ機能を併用することはできません。具体的に言うと片方のウイルス対策機能を有効にすると、もう片方の機能は自動的に無効化される仕組みになっています。
AvastからWindows Defenderに切り替えたい
残念ながらAvastからWindows Defenderに切り替える方法はありません。
Windows Defenderを使いたい場合はavastをアンインストールしましょう。
Avastアンインストール完全削除方法
メニューを開く
画面左下のWindowsマークをクリックしてメニュを開きます。
全てのアプリを開く
「すべてのアプリ」をクリックします。
Avastを選択
「Avast Free Antivirus」にカーソルを合わして、右クリックを押しアンインストールをクリックします。
アンインストールを選択①
「Avast Free Antivirus」右側にある「・・・」マークを押し、アンインストールをクリックします。
アンインストールを選択②
「このアプリとその関連情報がアンインストールされます」と表示されたらアンインストールをクリックします。
アンインストールを選択③
Avastが起動されたらアンインストールをクリックします。
アンインストール
「スキップおよびアンインストール」をクリックすればアンインストール完了です。
アンインストーラーを入手
下記の公式サイトからアバスト無料アンチウイルスのアンインストールツールをダウンロードします。
管理者として実行
ダウンロードした「avastclear.exe」を右クリックして管理者から実行をクリックします。
変更を許可する
「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可します」と表示されたら「はい」をクリックします。
セーフモード実行する
セーフモード下でアンインストールツールを実行する場合は「はい」をクリックします。
再起動する
「今すぐコンピューターを再起動しますか?」と表示されるので「はい」をクリックしてください。
ファイルの場所を確認
Avastがインストールされている場所とバージョンを確認して、間違いなければ「アンインストール」をクリックします。
続行を選択
「続行しますか?」と表示されるので「はい」をクリックします。
完全削除完了
「コンピューターを再起動する」をクリックすればAvastの完全削除が完了です。
4. まとめ
以上がWindows DefenderとAvast(アバスト無料アンチウイルス)どちらが良いかについての解説になります。
セキュリティ対策ソフトウェア評価機関が公表しているデータを見ると、Windows DefenderよりAvastの方がテスト数値が良いので、性能の高さで選ぶならAvastが良いでしょう。
両ソフトの併用については、Avastのウイルス対策機能とWindows Defenderのファイアウォール機能を組み合わせるような使い方なら可能です。