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【プログラムオートの使い方】オート・絞り優先との違いは?

【プログラムオートの使い方】オート・絞り優先との違いは?

プログラムオートはオートのようにも使えるし、細かい設定変更もできる撮影モードになります。

このページではそのプログラムオートについて解説しています。

またオートモードと絞り優先オートとの違いもご紹介しています。

ノーノちゃん

Pモードも使う人が多いよね。でも使い方がわからないんだ。
少し難しい部分もありますが、わかりやすく解説しますね。

コヤくん

1. プログラムオートとは

プログラムオート
撮影モードダイヤルの「P」に合わせて使用します。

プログラムオートは、F値シャッタースピードをカメラが決定する撮影モードになります。

プログラムオート
F値とシャッタースピードはカメラが操作します。

主な露出(明るさ)設定はカメラまかせにすることができ、撮影者は構図を合わせてシャッターボタンを押すだけで撮影できるメリットがあります。※ISO感度オートの場合

またカメラの操作に制限はないので、F値やシャッタースピードを撮影者が変更することもできます。(これをプログラムシフトといい、次の項目で解説しています。)

例えば歩きながら次々にシャッターを切るような使い方をしたり、ボケを出したい場合はF値を小さくすることができます。

ノーノちゃん

オートモードのようにも使えるし、自分で設定することもできるんだね。
はい。どのユーザーにもおすすめできるモードになります。

コヤくん

2. プログラムシフトとは

プログラムオートではF値とシャッタースピードはカメラが決めますが、その数値を撮影者が変更することができます。

このF値とシャッタースピードを変更することを「プログラムシフト」といいます。

プログラムオート
例えばプログラムオートでは「1/60秒・F4」という数値が表示されました。

これはカメラが決めた数値ですが、ここからダイヤルを回して数値を変えてみます。

プログラムオート
片方へ回すとF値が大きくなり「1/30秒・F5.6」の組み合わせになりました。

F値が大きくなり(少し絞った状態)、シャッタースピードは少し遅くなりました。

絞ってもシャッタースピードは遅くなるので露出(明るさ)は変わっていません。

左上の撮影モードアイコンは「P」から「P*」(プログラムシフト)へ変わっています。
※機種により表示マークは異なります。

プログラムオート
反対へ回すとF値が小さくなり「1/160秒・F2.8」の組み合わせになりました。

絞りを開いてシャッタースピードを速くなりましたが、同じく露出は同じになる組み合わせとなっています。

このようにプログラムシフトを行うと、撮影者がF値・シャッタースピードを変化させることができます。
(明るさを変えたい場合は露出補正で操作できます。)

補足
プログラムシフトを使ってF値を大きくする(絞る)と、ISO感度がオートでもシャッタースピードが遅くなり、手ブレするシャッタースピードになることがあります。

プログラムシフトが役立つ場面

ではF値・シャッタースピードを変えると、どんな場面で役立つのでしょうか。

プログラムシフトが役立つ主な場面
  • 背景をぼかしたいのでF値を小さくしたい
  • 風景をシャープに撮りたいのでF値を大きくしたい
  • 走っている電車をピタリと止めたいのでシャッタースピードを速くしたい

いずれの場合もF値やシャッタースピードを変化させる必要がある場面になります。

しかしプログラムシフトのダイヤルを操作することで、このような撮影もできるようになります。

注意
プログラムシフトが使えるのは周囲が明るい環境になります。室内など光が弱い場所では操作が効かないことがあります。

ノーノちゃん

撮影者がF値とシャッタースピードを動かすこともできるんだね。
はい、これを使えばプログラムオートでもいろんな場面で活用できますよ。

コヤくん

3. オートモードとの違い

ここではプログラムモードとオートモードの違いを比較しています。

プログラムオートとオートモードの違い

どちらもカメラがF値とシャッタースピードを決めますが、プログラムオートはプログラムシフトによって組み合わせを変えることができます。

またプログラムオートは操作に制限がないので、ISO感度・露出補正・ホワイトバランスなど設定を変えることができます。

一方、オートモードは多くの機種で使える機能に制限があります。基本的にはカメラお任せで撮影するスタイルになります。

ノーノちゃん

オートモードとは使える機能が違うんだね。
はい。カメラの機能を全部使いたい場合はプログラムオートになりますね。

コヤくん

「オートモード」はこちらで詳しく解説しています。
カメラ初心者向け【オートモード(全自動)】のメリットとデメリットカメラ初心者向け【オートモード(全自動)】のメリットとデメリット

4. 他の撮影モードとの違い

オートモードとの違いをご紹介したので、絞り優先オートとシャッター速度優先オートとの違いについても比較しておきます。

プログラムオートとその他のモードの違いはこのようになります。

プログラムオート比較一覧表

プログラムオートと比較すると、絞り優先オートはF値を操作してシャッタースピードはカメラが決める撮影モードになります(シャッター優先オートはその逆になります)。

一見すると似ていますが、プログラムオートと他のモードは大きな違いがあります。

それは絞り優先(シャッター優先)オートは撮影者が片方の数値を完全に設定するのに対し、プログラムシフトは一時的に組み合わせを変更するという点になります。

ノーノちゃん

この表を見れば、プログラムオートでも十分に見えるよ。
実は使い勝手が異なるので、ご説明しますね。

コヤくん

「絞り優先オート」はこちらで詳しく解説しています。
【絞り優先オート】とは?意味やシャッター優先との使い分け【絞り優先オート】とは?意味やシャッター優先との使い分け

「シャッター優先オート」はこちらで詳しく解説しています。
【シャッター優先オート】の使い方と真っ暗な写真にならない方法!【シャッター優先オート】の使い方と真っ暗な写真にならない方法!

絞り優先オートとの違い

絞り優先オートではF値を設定してその数値が維持されます。電源をオフにして再度オンにしても、前回設定したF値が表示されます。

一方プログラムオートでは、プログラムシフトでF値を変更してもその数値は維持されません。

もしカメラを別方向に向けると、カメラは明るさを測り直すのでF値とシャッタースピードの数値は変化してしまいます。

プログラムオートのデメリット
別方向の構図の明るさが異なると、F値・シャッタースピードが自動で変化します。

もちろん電源を入れ直した場合は、カメラは再度明るさを測ってF値・シャッタースピードを決めることになります。

そのため、同じ場所で撮影するシチュエーションではプログラムオートは使いにくくなります。

例えば風景をF8設定で何枚も撮影したいような場合は、一度決めた数値が変わらない絞り優先オートの方が適しています。

5. まとめ

プログラムオートは手軽にオートのようにも使えて、明るさや色合いなど設定も決めることができます。

撮影環境によっては絞り優先オートの方が便利ですが、状況に合わせて使い分けるのもよさそうですね。

まとめ
  • プログラムオートはF値とシャッタースピードをカメラが決めるモード
  • 露出補正やホワイトバランス、連写などの機能は使える
  • プログラムシフトでF値・シャッタースピードの組み合わせを変更できる
  • 急ぎで撮影するような場面に便利
  • F値・シャッタースピードの設定値は固定されないので注意

他の撮影モードはこちらで詳しく解説しています。
カメラ初心者向け【オートモード(全自動)】のメリットとデメリットカメラ初心者向け【オートモード(全自動)】のメリットとデメリット 【シャッター優先オート】の使い方と真っ暗な写真にならない方法!【シャッター優先オート】の使い方と真っ暗な写真にならない方法! 【絞り優先オート】とは?意味やシャッター優先との使い分け【絞り優先オート】とは?意味やシャッター優先との使い分け 【マニュアルモード】使うメリットと便利なISOオート撮影【マニュアルモード】使うメリットと便利なISOオート撮影