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【紅葉の撮り方】6つの撮影テクニックと一眼レフの設定

【紅葉の撮り方】6つの撮影テクニックと一眼レフの設定

紅葉は実際は綺麗だったのに、「写真では見た目のように鮮やかに撮れない」ということがよくあります。

実は簡単なカメラの設定や撮影テクニックを真似するだけで、初心者でも上手に写すことができます。

ノーノちゃん

紅葉って、どんな写真を撮ればいいのか意外と難しいよ。
構図や撮り方を少し工夫するだけで、いい写真が撮れるようになります。

コヤくん

1. 紅葉写真の作例

せっかく訪れた紅葉の風景を、写真でも綺麗に記録しておきたいですよね。

一眼レフミラーレスがあれば高画質に写真を残すことができます。

紅葉

紅葉写真

紅葉写真逆光

綺麗な葉を大きく写したり、美しい風景と一緒に写すなど紅葉写真には様々なバリエーションがあります。

ノーノちゃん

綺麗な写真だね!早く撮り方を教えてもらいたいな。
まずは、準備とカメラの設定からご紹介しますね。

コヤくん

2. 準備するもの

まず紅葉スポットの情報集めと、カメラの準備を行います。

紅葉スポット情報の調べ方

紅葉スポットの色づきは、このようなWEBサイトやSNSで調べることができます。

「ウォーカープラス 紅葉名所」は、全国の名所と色づき情報を把握することができて便利です。

またツイッターなどのSNSでは現地の最新情報を知ることができます。

人気の名所は非常に混雑するので、人が少ない早い時間帯に訪れるのも方法です。

カメラの準備

紅葉撮影で必要な機材はこのようになります。

紅葉撮影のカメラレンズ準備物
レンズは広く写る広角~望遠まで使用します。
レンズ
  • 標準ズーム:
    広い景色を写すのに適しています。
  • 望遠ズーム:
    望遠で大きく拡大して撮影できます。
  • 高倍率ズーム:
    レンズ1本で広角~望遠をカバーできます。

カメラに付属のダブルズームキットであれば十分対応できます。

1日中の撮影になるので予備バッテリーもあると安心です。

ノーノちゃん

僕のダブルズームキットでも大丈夫そうだね。
はい、準備物はそれほどありません。あとは寒い時期なので防寒対策をしてくださいね。

コヤくん

3. 紅葉撮影の基本設定

撮影モード 絞り優先オート
F値 F5.6~F11
ISO感度 100~400、またはオート
露出補正 ±0(状況により変更)
仕上がり設定 風景
ホワイトバランス 太陽光
紅葉撮影の設定画面
紅葉撮影の設定画面になります。
※画像はニコン機になります。

設定方法を説明していきます。

撮影モード

  • 絞り優先オート
絞り優先モード
撮影ダイヤルを「絞り優先オート」に設定します。

「絞り優先オート」を詳しく知りたい方はこちら
【絞り優先オート】とは?意味やシャッター優先との使い分け【絞り優先オート】とは?意味やシャッター優先との使い分け

F値

  • フルサイズ・APS-C:F8
  • マイクロフォーサーズ:F5.6

葉を大きく写して背景をぼかす場合は、F値を最小にします。

F値についてはこちらで解説しています。
F値(絞り値)とは?使い方を超初心者向けにわかりやすく解説F値(絞り値)とは?使い方を超初心者向けにわかりやすく解説

ISO感度

  • 晴天下:100~400
  • 曇り:800
  • 夜間ライトアップ:1600~3200

操作に慣れていない人は「ISO感度オート」に設定しておきます。

ISO感度についてはこちらで解説しています。
ISO感度とは?目安の数値や設定方法をわかりやすく解説ISO感度とは?目安の数値や設定方法をわかりやすく解説

露出補正

  • 露出補正:±0

露出補正は基本は「±0」ですが、撮影状況により変更します。

例えば逆光は(暗く写るので)プラスに、日陰は(明るく写るので)マイナスに設定します。

露出補正についてはこちらで解説しています。
【露出補正の使い方】初心者でも失敗しないコツをご紹介【露出補正の使い方】初心者でも失敗しないコツをご紹介

仕上がり設定

  • 仕上がり設定:風景

仕上がり設定の「風景」を使うと、特に空の青や葉の緑が濃くなります。

仕上がり設定風景モード
※画像はニコン機になります。

この設定は各メーカーで名称が異なっています。

キヤノン ピクチャースタイル
ニコン ピクチャーコントロール
ソニー クリエイティブスタイル
オリンパス ピクチャーモード
パナソニック フォトスタイル
ペンタックス カスタムイメージ

さらに「風景」の詳細設定に入り彩度調整を行うと、紅葉の赤や黄色も鮮やかにできます。

彩度調整
彩度を1メモリ上げるだけで色が濃くなります。

色の濃さを比較してみます。

紅葉標準彩度
彩度を変えていない標準の見え方です。
紅葉仕上がり設定-彩度上げる
彩度を「+1」上げると紅葉の色が鮮やかになります。
注意
シーンモードダイヤルの「風景(山アイコン)」は別の使い方になります。こちらは完全オート撮影になるので設定ができなくなります。
撮影ダイヤルのシーンモード風景

ソニー機の場合は仕上がり設定に「紅葉」が用意されていて、葉の赤や黄色が鮮やかになります。

ソニークリエイティブスタイル紅葉モード

ホワイトバランス

  • ホワイトバランス:太陽/晴天

ホワイトバランスは「太陽」または「晴天」(メーカーにより名称は異なる)に設定します。

紅葉の設定は以上になります。

ノーノちゃん

色の設定は、できるだけ鮮やかな方がいいんじゃないの?
色が濃過ぎると絵のように写ることがあります。好みですが、不自然にならない設定がおすすめです。

コヤくん

4. 紅葉の撮り方6つのポイント

紅葉撮影は、少しの工夫で綺麗に写すことができます。

ここでは紅葉を上手く撮れるポイントを6つご紹介します。

※初めての方はできそうなポイントから試してみましょう。

紅葉の撮り方6つのポイント
  1. 構図の決め方
  2. 望遠の撮り方
  3. 露出補正を操作する
  4. 逆光
  5. 光が差し込んだもみじ
  6. 落ち葉

①構図の決め方

紅葉は風景撮影になるので、特に構図は重要になります。

うまく撮れない理由として主題がわかりにくくなるケースがあります。

紅葉写真失敗
色鮮やかな部分にズームした写真です。色は綺麗ですが、他に見どころのない写真になっています。

見た目では綺麗でも写真になると伝わりにくいので、撮り方を工夫する必要があります。

構図を変えた紅葉写真
引いて写すことで、空の青さや緑色を楽しめる写真になりました。

このように周囲の風景や色を構図に入れると見ていて楽しい写真になります。

山頂紅葉写真

(換算)28mm F8 1/500秒 ISO100 ±0

山の上からの景色を構図に入れています。
※ここからの作例は「仕上がり設定:風景」「彩度±0」で撮影しています。
焦点距離28mm風景紅葉

(換算)28mm F8 1/160秒 ISO100 -0.3

高い木を見上げた迫力を感じる構図です。
逆光紅葉写真

(換算)28mm F8 1/200秒 ISO100 +1

太陽を構図に入れたダイナミックな逆光写真です。暗く写るので露出補正を大きくプラスにしています。

風景と紅葉を一緒に写す

お寺や橋など風景と合わせて構図にすることで、さらに紅葉の綺麗さを引き立たせることができます。

庭園茶室と紅葉写真

(換算)28mm F5.6 1/80秒 ISO400 +0.3

茶室の庭園と紅葉が美しい風景です。
庭園茶室と紅葉写真

(換算)28mm F5.6 1/125秒 ISO200 ±0

日本庭園の雰囲気と紅葉がよく合っています。
滝と紅葉写真

(換算)28mm F13 1/13秒 ISO100 ±0

滝の流れを表現するためシャッタースピードを遅くしています。
お寺と紅葉写真

(換算)84mm F5.6 1/40秒 ISO200 -1.7

お寺の堂から外の紅葉が絵画のように見えていました。

ノーノちゃん

風景が入ると、絵はがきみたいないい写真が撮れるね。
お寺や滝、橋などの風景があると、より紅葉が綺麗に見えます。

コヤくん

②望遠の撮り方

望遠レンズを使うともみじを大きく写すことができます。

背景のボケ味も表現でき、印象的な写真にすることができます。

望遠レンズ紅葉写真

まずは形の綺麗なもみじを見つけることがポイントになります。

紅葉
こちらの紅葉からもみじを探します。
紅葉もみじ
奥に形の綺麗なもみじを見つけました。これを望遠レンズで撮影します。
望遠レンズ紅葉写真

(換算)218mm F5 1/200秒 ISO800 ±0

緑の木々を背景に、1枚にピントを合わせました。シャッター速度が遅かったのでISO感度を800に上げています。

このもみじを別の角度から撮影すると雰囲気が変わります。

望遠レンズ紅葉写真

(換算)315mm F5.3 1/500秒 ISO1600 +0.7

ピントを合わせるもみじは同じですが、背景に紅葉の色が入る構図にしました。

その他作例

紅葉写真-望遠レンズ

(換算)83mm F5.6 1/100秒 ISO400 ±0

標準ズームレンズの望遠で撮影しました。運良く低い位置にあったため、少しの望遠で撮影できました。
紅葉写真-望遠レンズ

(換算)248mm F5.6 1/400秒 ISO400 +0.7

逆光を利用して透けた赤いもみじに合わせました。
注意
望遠では手ブレが起きやすくなります。特に曇りの日はシャッタースピードが遅くなるのでISO感度を上げて対処します。

③露出補正を操作する

カメラを上に向けて撮影すると暗く写ることがあります。

構図に空が入るとカメラは明るい部分があると判断し、暗く写す傾向があります。

紅葉写真逆光暗くなる
露出補正「±0」でもかなり暗く写っています。

このような場合は露出補正を大きくプラスに設定します。

紅葉写真露出補正プラス
露出補正を「+1」にすると見た目の明るさになりました。

ノーノちゃん

カメラを上に向けたら、急に暗く写った経験があるよ。
紅葉撮影は下から見上げる撮影が多いので、露出補正を活用しましょう。

コヤくん

露出補正についてはこちらで解説しています。
【露出補正の使い方】初心者でも失敗しないコツをご紹介【露出補正の使い方】初心者でも失敗しないコツをご紹介

④逆光

太陽の光が当たっているもみじは、裏側から見ると光を透過してより色鮮やかに見えます。

逆光紅葉写真
日差しが直接当たっている赤い紅葉がありました。
逆光紅葉もみじ写真
逆光となる木の裏側に移動すると葉の色が輝くように見えます。
望遠レンズ紅葉写真

(換算)174mm F5.6 1/800秒 ISO100 +0.3

望遠で綺麗な部分を切り取ってみました。逆光では暗くなるので、露出補正をプラスにしています。

ノーノちゃん

色鮮やかですごく綺麗だね!
逆光の紅葉は簡単に綺麗に撮れます。見つけたらシャッターチャンスですよ。

コヤくん

⑤光が差し込んだもみじ

木々の中に光が差し込んでいる場面では、明暗のコントラストと紅葉の色づきが綺麗な写真になります。

望遠レンズ紅葉写真光の差し込み

(換算)450mm F6.3 1/1250秒 ISO400 ±0

周囲が暗い中で見える紅葉はより鮮やかさが際立ちます。
望遠レンズ紅葉写真光の差し込み

(換算)90mm F2.8 1/800秒 ISO200 -0.3

暗い中で1点に光が差し込む場面では、白飛びしやすいので露出補正をマイナスにして撮影します。

⑥落ち葉

足元に落ちているもみじも魅力的な題材になります。

神社苔もみじ写真
緑の苔のじゅうたんにもみじが落ちていると印象的な写真になります。

形の綺麗な落ち葉を集め、並べて撮影してみました。

紅葉落ち葉

手に持って撮影してみるのもおすすめです。

紅葉写真

ノーノちゃん

これはインスタ映えする写真でいいね!
形の綺麗な落ち葉を見つけるのがポイントになります。
次は、天候による影響をまとめています。

コヤくん

5. 天候の悪影響

紅葉は天候によっても写り方が左右されます。晴れと曇りそれぞれの注意点をまとめておきます。

晴れの撮り方注意点

晴れていると逆光写真を撮ることができますが、日差しが強いことで上手く撮れないケースもあります。

紅葉写真晴れ日差し
日当たり部分と日陰の部分の明暗差が大きすぎて撮影が難しい状況です。

この場面は曇り空であれば落ち着いた雰囲気で撮ることができます。

曇りの撮り方注意点

曇りの場合は落ち着いた雰囲気で写すことができます。

ただ逆光写真は撮れなくなり、また構図に空が入ると綺麗ではなくなります。

紅葉写真曇り空の構図
曇り空は白く写り見栄えがよくないので、なるべく空は構図に入らないようにします。

ノーノちゃん

天気は、晴れている方がいいとは限らないのかぁ。
晴れも曇り空もメリット・デメリットがあります。それを考えて撮るのもコツになります。

コヤくん

6. まとめ

紅葉は風景撮影になるので、一眼レフ初心者の方でもカメラ一つで手軽に撮影できます。

ちょっとした工夫で一味違う写真が撮れるのが紅葉写真の楽しみでもあります。

紅葉ハイキングをしながら秋の風景を楽しんでみてくださいね。

まとめ
  • ネットやSNSで撮影スポットの情報を集めよう
  • 入門機のダブルズームキットでもOK
  • 構図は風景や多彩な色を入れると見応えある写真に
  • 望遠レンズで綺麗なもみじを探そう
  • 逆光のもみじは光が透過してさらに綺麗
  • 光が差し込んだ紅葉は白飛びしないよう注意
  • 地面にもシャッターチャンスあり
  • 構図に空が入るときは露出補正をマイナス

紅葉撮影では露出補正やF値など、カメラの基礎知識が重要になります。
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