ネットでは「Windows11にマカフィーはいらない」という意見をよく見ますが、本当にWindows Defenderだけで対策できるのか不安ですよね。
そこで今回は、Windows Defenderとマカフィーの性能を徹底的に比較し、Windows Defenderだけで大丈夫なのか検証してみました。
ぶたさん
このページの目次
1. Windows Defenderとマカフィー比較
ここではWindows Defenderとマカフィーの性能を比較しています。
主観ではなく第三者評価機関のデータをもとに検証しているため、より客観的な情報になっています。
①ウイルス検出率
ソフト名 | ウイルス検出率 |
---|---|
Windows Defender | 97.5% |
マカフィー | 98.7% |
参照元:AV-Comparatives|Malware Protection Test March 2024
ウイルス検出率は、マカフィーの方が優れています。
Windows Defenderの検出率が97.5%なのに対して、マカフィーは98.7%というテスト結果になっています。
ウイルス検出率に関しては、平均パーセンテージが94.14%ですので、どちらのソフトも高い検出率を持っていると言えます。
ノーノちゃん
ぶたさん
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②保護率(ブロック率)
ソフト名 | ウイルス 保護率 |
ウイルス ブロック数 |
---|---|---|
Windows Defender | 99.94% | 10,047個 (10,053個) |
マカフィー | 99.91% | 10,044個 (10,053個) |
参照元:AV-Comparatives|Malware Protection Test March 2024
保護率(ブロック率)は、Windows Defenderのほうが優れています。
Windows Defenderの保護率は99.94%です。これは10,053中10,047個のウイルスをブロックしたことになります。
一方マカフィーの保護率は99.91%です。これは10,053中10,044個のウイルスをブロックしたことになります。
保護率はたった0.1%の違いでも、ウイルス感染のリスクが跳ね上がるので、できるだけ保護率の高いセキュリティソフトを選ブことが重要です。
ぶたさん
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③誤検知数
ソフト名 | ウイルス誤検知数 |
---|---|
Windows Defender | 18件 |
マカフィー | 19件 |
参照元:AV-Comparatives|Malware Protection Test March 2024
誤検知数はどちらのソフトも若干多いです。
Windows Defenderの誤検知数が18件なのに対して、マカフィーは19件という結果になっています。
誤検知数が多いと、セキュリティソフトが勝手に必要なファイルを削除、または隔離してしまう可能性があります。
最悪の場合、システムファイルを削除され、Windows自体が起動しなくなる危険性があります。
ぶたさん
ESETとカスペルスキーと比較!セキュリティ性能はどっちがいい?
④ファイアウォール
ソフト名 | ファイアウォール |
---|---|
Windows Defender | ◯ |
マカフィー | ◯ |
ファイアウォール機能はどちらのソフトにも備わっています。
ファイアウォールでは、不正アクセスの防止やネットワーク通信の許可・不許可といった基本的な機能を利用することができます。
ただし、Windows Defenderのファイアウォールは設定がやや複雑なため、初心者には使いこなすのが難しいかもしれません。
そのため、特にファイアウォールの設定に自信がない方は、より直感的に操作できるマカフィーの方がいいでしょう。
⑤フィッシング詐欺対策
ソフト名 | ブロック率 | ブロック数 |
---|---|---|
Windows Defender | ― (テスト不参加) |
― (テスト不参加) |
マカフィー | 92% | 253サイト (275サイト中) |
参照元:AV-Comparatives|Anti-Phishing Tests
フィッシング詐欺対策はマカフィーのほうが優れています。
マカフィーはフィッシング詐欺サイトのブロック率が92%で、275サイト中253サイトをブロックしています。
これはセキュリティソフトの中でトップクラスの成績ですので、マカフィーはカスペルスキーと並んでフィッシング詐欺に強いソフトと言えます。
⑥ランサムウェア対策
ソフト名 | ブロック率 | ブロック数 |
---|---|---|
Windows Defender | 50% | 57個 (113個中) |
マカフィー | 50% | 57個 (113個中) |
参照元:AV-TEST|Ransomware Protection test
ランサムウェア対策二関しては、どちらのソフトもまったく同じ性能です。
Windows Defenderとマカフィーのブロック率は50%で、113個の攻撃のうち57個をブロックしたというテスト結果となっています。
しかし、これは半数以上のランサムウェアを防げないことですので、あまり役に立たないかもしれません。
ノーノちゃん
ぶたさん
ESETとカスペルスキーと比較!セキュリティ性能はどっちがいい?
⑦動作の軽さ
ソフト名 | 動作の軽さ |
---|---|
Windows Defender | 18.6点 (非常に重い) |
マカフィー | 11.5点 (重い) |
データ引用元:AV-Comparatives|Performance Test October 2023
動作の軽さに関しては、どちらのソフトも重いです。
AV-Comparativesのパフォーマンステストでは、Windows Defenderは18.6点、マカフィーは11.5点という結果になっています。
平均点が9.36点であることを考えると、どちらもセキュリティソフトの中では重い部類に入ります。
スペックの低いパソコンを使用している場合は、ソフトの動作が遅くなる可能性があります。
ぶたさん
【比較】Windows DefenderとESETどちらの性能が良い?
⑧料金
ソフト名 | 1年版 | 3年版 |
---|---|---|
Windows Defender | ー | ー |
マカフィー | 4,980円 (415円/月) |
11,000円 (306円/月) |
料金に関しては、Windows Defenderは無料で利用できるというメリットがあります。
一方、マカフィーは有料です。最も安いプランでも年間4,980円のライセンス料を支払わなければなりません。
セキュリティソフトにコストをかけたくないという方はWindows Defenderを選ぶといいでしょう。
☆比較表
Windows Defender |
マカフィー | |
---|---|---|
ウイルス検出率 | 97.5% | 96.1% |
保護率 | 99.94% | 99.91% |
誤検出数 | 18件 | 19件 |
ファイアウォール | ◯ | ◯ |
フィッシング詐欺対策 | ― | 92% |
ランサムウェア対策 | 50% | 50% |
動作の軽さ | 非常に重い | 重い |
料金 | 無料 | 306円~/月 |
公式 |
2. Windows11にマカフィーいらない?
ここでは、Windows11にマカフィーいらないと言われる理由をくわしく解説しています。
マカフィーはいらない理由とは?
マカフィーがいらないと言われる理由は、Windows10以降のパソコンにはWindows Defenderが標準搭載されているからです。
これまでの性能比較を見ていただければ分かりますが、Windows Defenderとマカフィーの性能に大きな差はありません。
さらにマカフィは一番安いプランでも年間6,500円のライセンス料がかかりますので、コストを考えるとわざわざ導入する必要はないでしょう。
ノーノちゃん
ぶたさん
Windows Defenderだけで大丈夫?
これに関してはパソコンの使い方次第です。
たとえば、ウェブサイトを閲覧したり、YouTubeを視聴したりする程度の一般的な用途であれば、Windows Defenderだけで問題ありません。
【全解説】Windows Defenderだけで大丈夫?設定や有効化の方法についても解説! ウイルス対策ソフトはいらない!個人PCはWindows標準セキュリティで十分な理由とは?
しかし、パソコン内に個人情報を入れていたり、ネットショッピングをよく利用する場合、Windows Defenderだけでは心配な点もあります。
Windows Defenderには基本的な機能が備わっていますが、新種のウイルスやフィッシング詐欺などに対しては、完全に防げない可能性があります。
そのため、より強固なセキュリティ体制を構築したいのであれば、市販のセキュリティソフトを導入することをおすすめします。
3. よくある質問
ここではWindows Defenderとマカフィーに関するよくある質問についてご紹介しています。
マカフィー期限切れるとどうなる?
マカフィーのライセンスが切れると、セキュリティ機能がすべて停止されます。
ウイルスや外部からの攻撃に対して無防備な状態になりますので、以下のいずれかの対策を行ってください。
- Windows Defenderを有効にする
- 他のセキュリティソフトを導入する
マカフィーをアンインストールしたい
マカフィーのアンインストール方法は以下のとおりです。
アプリ一覧を起動する
アンインストーラーを起動する
ぶたさん
Windows Defenderとマカフィー併用
Windows Defenderとマカフィーは併用することはできません。
基本的にセキュリティソフトは単独で動作するように作られていますので、複数のソフトを同時に使用すると不具合が発生する可能性があります。
そのため、どちらか一方のソフトは必ず無効化、またはアンインストールしておきましょう。
4. 結論
Windows10以降のパソコンには、基本的にマカフィーは不要です。
軽くウェブサイトを閲覧したり、動画を視聴する程度の利用であれば、Windows Defenderだけで大丈夫です。
しかし、パソコンに個人情報を保存していたり、ネットショッピングなどを頻繁に利用する場合は、Defenderだけでは不安が残ります。