このページでは、ソニー製カメラで使える標準単焦点レンズをご紹介しています。
焦点距離35mm~50mmで人気のレンズを集め、それぞれの特徴を一覧表で比較できるようにしています。
ノーノちゃん
コヤくん
その他の焦点距離は以下のページでまとめています。
初めて交換レンズを行う方は専門用語を知っておく必要があります。
初心者でもわかる!間違えない【交換レンズの選び方】
1. 標準単焦点レンズ一覧
ソニーEマウントで使える標準単焦点レンズをマウントごとに分けてご紹介します。
またそれぞれレンズの特徴を、口コミや各情報サイトをもとにまとめています。
マウント目次 | |
---|---|
Eマウント(フルサイズ) | Eマウント(APS-C) |
2. Eマウント(フルサイズ)
- α9 II、α7R IV、α7 III、α7S III、α7C
- α6600、α6400、α6100、α6000、α5100
発売時期 | 価格 | Amazon評価 | 最大径×長さ | 質量 | 最短撮影距離 | 最大撮影倍率 | フィルター径 | 手ブレ補正 | 絞り羽根枚数 | 最小絞り | |
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FE 35mm F1.4 GM(SEL35F14GM) | 2021年3月 | 18~20万円 | 76x96mm | 524g | 0.27m(AF時) 0.25m(MF時) |
0.23倍(AF時) 0.26倍(MF時) |
67mm | – | 11枚 | F16 | |
FE 35mm F1.8(SEL35F18F) | 2019年8月 | 6.5~7万円 | 65.6x73mm | 280g | 0.22m | 0.24倍 | 55mm | – | 9枚 | F22 | |
Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA (SEL35F14Z) |
2015年6月 | 20~22万円 | 78.5x112mm | 630g | 0.3m | 0.18倍 | 72mm | – | 9枚 | F16 | |
Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA (SEL35F28Z) |
2013年11月 | 7~8万円 | 61.5×36.5mm | 120g | 0.35m | 0.12倍 | 49mm | – | 7枚 | F22 | |
35mm F1.4 DG HSM | 2018年6月 | 8~9万円 | 77×120mm | 755g | 0.3m | 0.19倍 | 67mm | – | 9枚 | F16 | |
35mm F1.2 DG DN | 2019年7月 | 14~15万円 | 87.8mmx138.2mm | 1,080g | 0.3m | 0.2倍 | 82mm | – | 11枚 | F16 | |
35mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F053) |
2019年12月 | 3.5~4万円 | 73x64mm | 210g | 0.15m | 0.5倍 | 67mm | – | 7枚 | F22 | |
FE 40mm F2.5 G (SEL40F25G) |
2021年4月 | 8万円 | – | 68x45mm | 173g | 0.28m(AF時) 0.25m(MF時) |
0.2倍(AF時) 0.23倍(MF時) |
49mm | – | 7枚 | F22 |
Batis 2/40 CF | 2018年11月 | 14~16万円 | 91x93mm | 361g | 0.24m | 0.3倍 | 67mm | – | – | F22 | |
45mm F2.8 DG DN | 2019年7月 | 6~7万円 | 64×48.2mm | 227g | 0.24m | 0.25倍 | 55mm | – | 7枚 | F22 | |
FE 50mm F1.2 GM(SEL50F12GM) | 2021年4月 | 25~30万円 | 87x108mm | 778g | 0.4m | 0.17倍 | 72mm | – | 11枚 | F16 | |
FE 50mm F1.8(SEL50F18F) | 2016年4月 | 2.5~3万円 | 68.6×59.5mm | 186g | 0.45m | 0.14倍 | 49mm | – | 7枚 | F22 | |
Planar T* FE 50mm F1.4 ZA (SEL50F14Z) |
2016年7月 | 17~19万円 | 83.5x108mm | 778g | 0.45m | 0.15倍 | 72mm | – | 11枚 | F16 | |
FE 50mm F2.5 G (SEL50F25G) |
2021年4月 | 8万円 | – | 68x45mm | 174g | 0.35m(AF時) 0.31m(MF時) |
0.18倍(AF時) 0.21倍(MF時) |
49mm | – | 7枚 | F22 |
APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical | 2019年12月 | 11.5~13万円 | – | 62.6×61.3mm | 364g | 0.45m | 0.15倍 | 49mm | – | 12枚 | F16 |
50mm F1.4 DG HSM | 2018年5月 | 10~11万円 | 85.4×125.9mm | 910g | 0.4m | 0.18倍 | 77mm | – | 9枚 | F16 | |
Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA (SEL55F18Z) |
2013年12月 | 9~10万円 | 64.4×70.5mm | 281g | 0.5m | 0.14倍 | 49mm | – | 9枚 | F22 |
FE 35mm F1.4 GM(SEL35F14GM)
2021年3月12日発売の、35mm単焦点レンズになります。
2枚の超高度非球面XA(extreme aspherical)レンズ、新開発「ナノARコーティングII」を採用し、大口径としては小型化されたレンズとなっています。
DPReviewのレビューによると、解像感やボケ味、逆光耐性などが高く評価されています。MTF曲線を見てもかなり良い印象を受けます。
また絞りリングは無段階調整ができ、動画用途に向いているようです。
ただフォーカスブリージングが目立つのがデメリットとしています。
質量: 524g
最短撮影距離: 0.27m(AF時)
0.25m(MF時)
最大撮影倍率: 0.23倍(AF時)
0.26倍(MF時)
フィルター径: 67mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 11枚
最小絞り: F16
FE 35mm F1.8(SEL35F18F)
2019年発売の、35mm単焦点レンズになります。
ソニー製35mm単焦点はカールツァイスモデルが2本発売されていましたが、これは初の純正レンズとなっています。280gという扱いやすい重量も特徴です。
- 解像力は、開放から中央・周辺部ともにシャープで、中央部はF2.8、周辺部はF4でさらに向上します。
- 周辺減光は開放F1.8で大きく発生します。
- 色収差は開放で発生しやすく、パープルフリンジが目立ちます。四隅ではコマ収差も発生します。
- 前後のボケはなめらかな印象です。玉ボケはオニオンリングがなく綺麗です。
- AFは無音で非常に高速です。
Gレンズでもない「無印」レンズですが、開放からシャープな描写力が特徴です。ただボケ味はサイトによって評価が異なり、やや固いとのレビューもあります。
開放の色収差は欠点ですが、AF速度などバランスの良い評価となっています。
※画質評価はdpreview.com、phillipreeve.netのレビューを参考にしています。
質量: 280g
最短撮影距離: 0.22m
最大撮影倍率: 0.24倍
フィルター径: 55mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F22
Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA(SEL35F14Z)
2015年発売の、Distagon仕様のソニー35mm単焦点レンズになります。
20万円以上のハイグレードなレンズで、630gの重量があります。
- 解像力は、開放F1.4では中央部は良好レベルで、周辺部は甘くなります。中央部はF2からシャープになり、周辺部はF4で良好になります。
- 周辺減光は開放で大きめに発生します。
- 色収差は開放F1.4でフリンジが目立ちます。
- ボケは前後ともにやや固い印象です。玉ボケは玉ねぎ形状が発生します。
- AF速度はまずまずで精度は高いです。
開放F1.4の大口径レンズですが、高額なだけに画質面の劣る点が指摘されています。
ただディスタゴンは色乗りがよくコントラストの高い写りが特徴で、他のレンズと異なる魅力となっています。
※画質評価はopticallimits.comのレビューを参考にしています。
- フォトヨドバシのレビュー
質量: 630g
最短撮影距離: 0.3m
最大撮影倍率: 0.18倍
フィルター径: 72mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F16
Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA(SEL35F28Z)
ソニーのフルサイズミラーレスが登場した2013年発売の、35mm単焦点レンズになります。
開放をF2.8とし、重量120gで薄型軽量となっています。
- 解像力は、開放F2.8では中央部はすでにシャープで、四隅はやや甘くなります。ピークのF5.6に絞っても四隅が少し向上する程度で大きな変化はありません。
- 周辺減光は大きめで、絞っても発生が残ります。
- 色収差は開放で大きく発生します。
- ボケは前後ともになめらかです。玉ボケはF4から角ばった形状になります。
- AF速度はボディによりますが、口コミでは速いとの意見が多くなっています。
周辺減光など小型化の悪影響はありますが、開放からシャープでボケも良く、軽量で扱いやすいレンズとなっています。
※画質評価はopticallimits.comのレビューを参考にしています。
質量: 120g
最短撮影距離: 0.35m
最大撮影倍率: 0.12倍
フィルター径: 49mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 7枚
最小絞り: F22
35mm F1.4 DG HSM
2018年発売の、シグマ製Eマウント対応35mm単焦点レンズになります。77x120mm、755gと大型のレンズになります。
- 解像力は、開放の中央部はシャープで周辺部は良好になります。F4では全体的に向上して中央部は非常にシャープになります。
- 周辺減光は開放F1.4で大きく発生し、F2.8で解消します。
- 色収差はよく抑えられています。
- 前ボケは綺麗ですが後ボケは拡大すると少し悪い場合があります。
- AFはボディにより左右されます。口コミでも評価が分かれています。
このレンズは他社の35mmF1.4単焦点と比べて解像度の高さが評価されています。重さはありますが、価格帯も比較的抑えられています。
※画質評価はphotographylife.com、dpreview.comのレビューを参考にしています。
- フォトヨドバシのレビュー
質量: 755g
最短撮影距離: 0.3m
最大撮影倍率: 0.19倍
フィルター径: 67mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F16
35mm F1.2 DG DN
2019年に発売された、シグマ製Eマウント対応35mm単焦点レンズになります。
開放F1.2という超大口径と、1kgオーバーの重量が特徴のレンズです。
- 解像力は、開放F1.2から中央・四隅ともに十分にシャープで、F2.8でさらに解像度が向上します。F8辺りから下降します。
- 周辺減光は非常に大きくF2でもまだ発生します。
- 色収差は完璧ではありませんが抑えられています。
- ボケは前後ともになめらかな印象です。玉ボケも綺麗ですがF1.2では口径食が非常に大きくなります。
- AFは遅いとの評価です。
この重量は使うユーザーを選びますが、F1.2にもかかわらず解像力は開放からシャープという驚異の光学性能となっています。
※画質評価はphotographyblog.com、lenstip.comのレビューを参考にしています。
- デジカメWatchのレビュー
質量: 1,080g
最短撮影距離: 0.3m
最大撮影倍率: 0.2倍
フィルター径: 82mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 11枚
最小絞り: F16
35mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F053)
2019年に発売された、タムロン製Eマウント対応35mm単焦点レンズになります。
開放F2.8で重量210g、ハーフマクロとして使えるレンズになります。
- 解像力は開放ではすでに中央・周辺部はシャープで、四隅がわずかに落ちる程度です。F8では四隅もシャープになり、全域で均一な画質になります。
- 周辺減光は開放F2.8で標準的に発生します。
- 色収差は完璧ではありませんが、抑えられています。
- ボケはなめらかです。玉ボケは開放F2.8でも大きめの口径食があります。
- α7R IVのテストではAFは駆動音があり、動作はAF-Cだと比較的速いですがAF-Sでは遅くなります。
開放F2.8と大口径ではありませんが、開放からシャープで小型軽量と使いやすいレンズです。ハーフマクロ機能も便利です。
ただAF-Sでの遅さはデメリットで、駆動音があるため動画撮影にも不向きになります。
※画質評価はthe-digital-picture.comのレビューを参考にしています。
- フォトヨドバシのレビュー
質量: 210g
最短撮影距離: 0.15m
最大撮影倍率: 0.5倍
フィルター径: 67mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 7枚
最小絞り: F22
FE 40mm F2.5 G(SEL40F25G)
2021年4月23日発売の、小型・軽量のGレンズになります。
同時発売のFE 24mm F2.8 G、FE 50mm F2.5 Gと共通して鏡筒サイズは68×45mm、フィルター径は49mmとなっています。
外装にアルミを使用した質感で、小型ながらフォーカスホールドボタン・フォーカスモードスイッチ・絞りリングを搭載しています。
質量: 173g
最短撮影距離: 0.28m(AF時)
0.25m(MF時)
最大撮影倍率: 0.2倍(AF時)
0.23倍(MF時)
フィルター径: 49mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 7枚
最小絞り: F22
Batis 2/40 CF
2018年発売の、カールツァイス製Eマウント対応40mm単焦点レンズになります。
鏡筒に有機ELディスプレイを備えていることが特徴です。
- 解像力は、開放から中央部はシャープで、四隅も少し落ちる程度で良好です。F2.8で四隅は向上し、F4~F5.6は全域でシャープになります。
- 周辺減光は開放でやや大きく発生します。F4で解消します。
- 色収差はかなり抑えられています。
- ボケはとても柔らかい印象です。玉ボケはわずかに玉ねぎ形状が確認できます。
- AFは高速で無音です。
ハイグレードなレンズだけあって、開放から全域でシャープな描写力です。ツァイス独特の濃厚な色乗りも特徴です。
レンズは大きさを感じますが361gでそれほど重くなく、最短撮影距離0.24mというスペックも扱いやすいです。
※画質評価はphillipreeve.netのレビューを参考にしています。
- フォトヨドバシのレビュー
質量: 361g
最短撮影距離: 0.24m
最大撮影倍率: 0.3倍
フィルター径: 67mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: –
最小絞り: F22
45mm F2.8 DG DN
2019年に発売された、シグマ製Eマウント対応45mm単焦点レンズになります。
常用レンズを想定した小型サイズで、絞りリングのついたオールドレンズ風のデザインが特徴です。
- 解像力は、開放では中央部は良好で四隅のみやや低下します。F4で中央部はシャープに向上し、四隅も良好になります。F4~F5.6で中央部の解像度が上がることが特徴です。
- 周辺減光は開放F2.8で大きく発生し、F5.6で減少します。
- 色収差はある程度抑えられています。
- ボケは滲むようなボケ味が特徴です。
- AFは十分に速い速度になります。
小型レンズですが光学性能はまずまず良く、独特なボケ味もこのレンズの魅力となっています。
最短撮影距離0.24mと標準レンズとしては寄れる点もメリットです。
※画質評価はphotographyblog.com、opticallimits.comのレビューを参考にしています。
- フォトヨドバシのレビュー
質量: 227g
最短撮影距離: 0.24m
最大撮影倍率: 0.25倍
フィルター径: 55mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 7枚
最小絞り: F22
FE 50mm F1.2 GM(SEL50F12GM)
Gマスターレンズ初となる、開放F1.2の超大口径レンズになります。
大口径ながら778gの小型・軽量設計と高解像度を実現しています。
FE 50mm F1.8(SEL50F18F)
2016年発売の、50mm単焦点レンズになります。ソニー製レンズとしては珍しい3万円程度の価格が特徴です。
- 解像力は、開放の中央部は良好~甘く、四隅は解像力不足になります。F2.8から周辺部が向上し、F4では四隅まで良好レベルになります。
- 周辺減光は開放F1.8で大きく発生し、F2.8で改善します。
- 色収差は開放で大きく発生します。(評価サイトによっては問題なしと評価)
- ボケは柔らかいですが、流れるようなボケ方に見えます。
- AFは駆動音がありソニーレンズの中で遅い部類になります。
エントリー向けレンズとあって開放の画質やAFの欠点が指摘されています。
キヤノンやニコンのエントリー50mm単焦点はもう少し評価が良いので、今後の後継モデルでは改善を期待したいです。
※画質評価はopticallimits.com、lenstip.comのレビューを参考にしています。
- フォトヨドバシのレビュー
質量: 186g
最短撮影距離: 0.45m
最大撮影倍率: 0.14倍
フィルター径: 49mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 7枚
最小絞り: F22
Planar T* FE 50mm F1.4 ZA(SEL50F14Z)
2016年に発売された、カールツァイス仕様のソニー50mm単焦点レンズになります。
光学性能を重視していて、重量778gの大型サイズの標準レンズです。
- 解像力は、開放F1.4の中央部は良好~シャープで、F2.8~F11までは非常にシャープになります。四隅は開放ではやや甘いですが、少し絞ると向上してF2.8~F11でシャープになります。
- 周辺減光は開放F1.4で大きく発生します。
- 色収差はよく抑えられ、歪曲収差はほぼ0に近い数値です。
- ボケはなめらかで、玉ボケは綺麗な形状です。開放ではややグルグルボケになります。
- AFは許容範囲の適度な速度です。
F1.4の大きなボケ味と、F2.8からの解像力、また色収差や歪曲収差の評価が高いPlanarブランドが魅力のレンズです。
※画質評価はphotographyblog.com、ephotozine.comのレビューを参考にしています。
- フォトヨドバシのレビュー
質量: 778g
最短撮影距離: 0.45m
最大撮影倍率: 0.15倍
フィルター径: 72mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 11枚
最小絞り: F16
FE 50mm F2.5 G(SEL50F25G)
2021年4月23日発売の、小型・軽量のGレンズになります。
同時発売のFE 24mm F2.8 G、FE 40mm F2.5 Gと共通して鏡筒サイズは68×45mm、フィルター径は49mmとなっています。
外装にアルミを使用した質感で、小型ながらフォーカスホールドボタン・フォーカスモードスイッチ・絞りリングを搭載しています。
質量: 174g
最短撮影距離: 0.35m(AF時)
0.31m(MF時)
最大撮影倍率: 0.18倍(AF時)
0.21倍(MF時)
フィルター径: 49mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 7枚
最小絞り: F22
APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical
コシナ創業60年となる2019年に発売された、50mm単焦点レンズになります。
アポクロマート設計により軸上色収差を限りなく抑えた、高品位な「マニュアルフォーカスレンズ」になります。
- 解像力は、開放から中央・四隅までシャープで、この高解像度がF8付近まで継続されます。他の50mmレンズよりも優れた性能と評価されています。
- 周辺減光は開放F2で大きめに発生し、F4で減少します。
- 色収差は完璧ではないが抑えられています。
- ボケはなめらかです。ただNOKTON 50mm F1.2に比べると周辺部はなめらかではありません。
- 玉ボケの口径食は開放で強く発生しますが、F2.8で絞り羽根が円形になります。
- 逆光耐性に強く、ゴースト・フレアは出にくくなります。
- フォーカスリングは快適な抵抗で、最も楽しいマニュアルフォーカスです。
“フォクトレンダー史上最高の標準レンズ”とされるように、開放から画面全域でシャープな画質は唯一無二の存在と言えます。個性的な外観デザインも魅力の一つです。
ミラーレスの拡大ピント機能を使い、贅沢なMF撮影が楽しめそうです。
※画質評価はphillipreeve.netのレビューを参考にしています。
- フォトヨドバシのレビュー
質量: 364g
最短撮影距離: 0.45m
最大撮影倍率: 0.15倍
フィルター径: 49mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 12枚
最小絞り: F16
電子接点: あり
50mm F1.4 DG HSM
2018年発売の、シグマ製50mm単焦点レンズになります。
“最高性能の50mm F1.4″というコンセプトで作られた、サイズ85.4×125.9mm 重量910gの大型レンズになります。
- 解像力は、中央部は良好で周辺・四隅も良好~やや甘いレベルになります。F4~F8は全体的に向上し、全域でシャープになります。
- 周辺減光は大口径レンズとしては中程度の発生に抑えられています。
- 色収差は開放F1.4で標準的に発生します。
- 前ボケは固いですが、後ボケはとてもなめらかな印象です。玉ボケも綺麗です。
- AFは無音で十分な速さです。
重量級レンズですが、高い解像度とボケの綺麗さが高く評価されています。最短撮影距離40cmも標準レンズとしては使いやすい性能です。
※画質評価はopticallimits.comのレビューを参考にしています。
※Amazonはキヤノン用・ニコン用レンズも表示されます。
質量: 910g
最短撮影距離: 0.4m
最大撮影倍率: 0.18倍
フィルター径: 77mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F16
Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA(SEL55F18Z)
2013年発売の、ツァイス仕様のソニー55mm単焦点レンズになります。
Eマウント標準レンズの銘玉として人気があり、281gの軽さも特徴です。
- 解像力は、開放では中央部は良好で四隅はやや甘くなります。F2.2から中央部は非常にシャープになり、F4で四隅も良好になります。
- 周辺減光は開放F1.8で大きく発生し、F4で減少します。
- 色収差は開放でフリンジが発生し、F2.8まで確認できます。
- 後ボケはなめらかです。玉ボケは年輪ボケが確認されます。
- AFは無音で良好な速さです。
発売から少し経過していますが、絞った際の高い解像力が評価されています。
使い勝手で劣る点として、最短撮影距離50cmと寄りにくく、AF/MFスイッチはないので本体でのMF切り替えになります。
※画質評価はphotographylife.com、opticallimits.comのレビューを参考にしています。
- フォトヨドバシのレビュー
質量: 281g
最短撮影距離: 0.5m
最大撮影倍率: 0.14倍
フィルター径: 49mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F22
3. Eマウント(APS-C)
- α6600、α6500、α6400、α6300、α6100、α6000、α5100
- Eマウント(フルサイズ用)レンズも装着できます。
発売時期 | 価格 | Amazon評価 | 最大径×長さ | 質量 | 最短撮影距離 | 最大撮影倍率 | フィルター径 | 手ブレ補正 | 絞り羽根枚数 | 最小絞り | |
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Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA (SEL24F18Z) |
2011年12月 | 8~9万円 | 63×65.5mm | 225g | 0.16m | 0.25倍 | 49mm | – | 7枚 | F22 | |
E 35mm F1.8 OSS(SEL35F18) | 2012年12月 | 3.5~4.5万円 | 63x45mm | 154g | 0.3m | 0.15倍 | 49mm | ◯ | 7枚 | F22 | |
30mm F1.4 DC DN | 2016年3月 | 3~4万円 | 64.8×73.3mm | 265g | 0.3m | 0.14倍 | 52mm | – | 9枚 | F16 |
Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA(SEL24F18Z)
2011年に発売された、カールツァイス仕様の35mm換算で36mm相当となる単焦点レンズになります。
ソニーAPS-C用としては10万円近いハイグレードなレンズです。
- 解像力は、開放では中央部はシャープで、四隅はやや甘くなります。F2.8~F5.6で中央部は非常にシャープになり、四隅も良好レベルになります。
- 周辺減光は開放F1.8ではやや大きくなります。
- 色収差は開放で少し発生します。
- 後ボケはなめらかな印象です。玉ボケはF2,8から円形ではなくなります。
- AFは静かで高速です。
解像力やボケ感、色収差など大きな欠点がない評価となっています。225gの重量もメリットです。
このレンズの発売以降、換算35mm前後となるレンズは他にも登場していて、フルサイズ向けのタムロン24mm F/2.8や、カールツァイスBatis 2/25などが比較候補になります。
※画質評価はopticallimits.comのレビューを参考にしています。
- デジカメWatchのレビュー
質量: 225g
最短撮影距離: 0.16m
最大撮影倍率: 0.25倍
フィルター径: 49mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 7枚
最小絞り: F22
E 35mm F1.8 OSS(SEL35F18)
2012年発売の、35mm換算で52.5mm相当となる単焦点レンズになります。
154gという軽さと手ブレ補正搭載が特徴です。
- 解像力は、開放では中央部は良好で四隅はやや甘くなります。F2.8~F4で中央部はシャープになり、四隅も良好レベルになります。
- 周辺減光は大きめに発生し、F4まで影響があります。
- 色収差は開放で大きく発生し、F4までフリンジが目立ちます。
- ボケはとてもなめらかな印象です。玉ボケは年輪ボケとフリンジが確認できます。
- AFは無音で高速に動作します。
NEXシリーズ向けに発売された軽量レンズで、絞るとシャープになりボケの品質も良く使いやすいレンズとなっています。
ただ現在は近い焦点距離でシグマ30mm F1.4 DC DN、フルサイズ向けのタムロン35mm F/2.8 、FE 35mm F1.8など評価の高いレンズが登場していて、APS-Cの標準レンズは選択肢が増えています。
※画質評価はopticallimits.comのレビューを参考にしています。
- デジカメWatchのレビュー
質量: 154g
最短撮影距離: 0.3m
最大撮影倍率: 0.15倍
フィルター径: 49mm
手ブレ補正: ◯
絞り羽根枚数: 7枚
最小絞り: F22
30mm F1.4 DC DN
2016年発売の、シグマ製Eマウント対応単焦点レンズになります。35mm換算で約45mmになります。
- 解像力は、開放F1.4では中央部はシャープで、四隅は少し落ちますが良好なレベルです。F2~F4は中央部はさらに解像度が上がり、四隅はF4でシャープになります。
- 周辺減光は開放F1.4時にやや大きく発生します。
- 色収差はF2.0までやや目立ちます。
- ボケはなめらかな印象です。ただ玉ボケなどはフリンジが確認できます。
- AFは無音で高速に動作します。(機種により遅いとの評価もあります)
高い解像力となめらかなボケ味が両立しているレンズになっています。開放でのフリンジは惜しいデメリットです。
APS-CでF1.4の大きなボケ量を楽しめる、貴重なレンズとなっています。
※画質評価はlenstip.com、photographyblog.comのレビューを参考にしています。
- フォトヨドバシのレビュー
質量: 265g
最短撮影距離: 0.3m
最大撮影倍率: 0.14倍
フィルター径: 52mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F16
4. まとめ
ソニーの標準単焦点レンズはソニー純正以外にもカールツァイスやコシナなど、サードパーティ製レンズが豊富に揃っています。
解像力だけでなく所有したくなる魅力的なレンズも多いのは、Eマウントのメリットになっています。