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EOS M200とEOS M100を徹底比較

EOS M200とEOS M100を徹底比較

2019年10月18日、キヤノンからエントリーミラーレス「EOS M200」が発売されます。

初心者でも簡単に使えるカメラとして人気だった「EOS M100」からどう変わったのか、違いをまとめてみました。

ノーノちゃん

コンデジユーザーでも使えそうなカメラだね!
カメラが苦手な方でも使えますね。EOS M200は便利機能が追加された印象でした。

コヤくん

1. 発売日と価格

2機種の発売日と相場はこのようになっています。

EOS M200はEOS M100の発売から、ちょうど2年でモデルチェンジされることになります。

発売日
  • EOS M200:2019年10月18日
  • EOS M100:2017年10月05日

2. 外形寸法

EOS M200とEOS M100の外観比較

外形寸法は全く同じボディとなっています。

操作ボタンは一部が変わり、EOS M100にあった背面のWi-Fiボタン(キヤノンWebサービスに使用)がなくなって録画ボタンが配置されています。

ボタンが一つ減っていて、さらにシンプルなカメラとなっています。

カラーバリエーション

EOS M200のカラーバリエーションは3色となっています。

カラーバリエーション
  • ブラック・ホワイト・リミテッドゴールド
    ※リミテッドゴールドは5000台限定

EOS M200カラーバリエーション

ノーノちゃん

見た目の変更はほとんどないね。
はい、性能がパワーアップしたカメラになりますね。

コヤくん

3. EOS M200の進化ポイント

EOS M200になって良くなったポイントをまとめています。

他社ミラーレスが搭載している人気機能が、いくつも使えるようになりました。

画像処理エンジン

  • EOS M200:DIGIC 8
  • EOS M100:DIGIC 7

画像処理エンジンは、写真を作る重要な部品になります。

EOS M200は最新の「DIGIC 8」に進化していて、特に暗い場所での画質向上が期待できます。

結論:さらに高画質になった

ISO感度

EOS M200高感度画質
参照元:キヤノン公式サイト

  • EOS M200:100-25600(拡張51200)
  • EOS M100:100-6400(拡張25600)

ISO感度は、暗い場所で明るく写す性能になります。

EOS M200は通常で25600まで上げることができ、より幅が広くなっています。

実際の暗い場所での画質も、EOS M100より少し良くなっていると思われます。

結論:暗い場所の画質がよくなった

測距点

EOS M200測距点
参照元:キヤノン公式サイト

  • EOS M200:143点
  • EOS M100:49点

測距点は、被写体にピントを合わせるポイントになります。

EOS M200は143点と増えていて、よりAF(オートフォーカス)の正確性が上がっています。

またピントが合う画面の範囲も「横88%x縦100%」と広くなっているので、画面の端にいる被写体にもピントが合いやすくなっています。

結論:ピント合わせがよい正確に

測距輝度範囲

  • EOS M200:EV-4~18
  • EOS M100:EV-1~18

測距輝度範囲とは、暗い場所でピントが合う精度の性能になります。

カメラは本来、暗い場所にはピントが合いにくくなります。

EOS M200は「EV-4」に対応していて、これはかなり暗い場所でもピントが合う高い性能になります。

他社では上位機でも「EV-2」や「EV-3」だったりするので、むしろEOS M200の方が高い性能になります。

結論:暗い場所でもピントが合う

瞳AF

EOS M200瞳AF
参照元:キヤノン公式サイト

EOS M200は近年主流の「瞳AF」に対応しました。

従来でも顔認識で自動的に人の顔にピントが合う機能はありました。

EOS M200はその顔認識に加えて、人物が近い場所にいれば目を狙って自動でピント合わせをしてくれます。

サーボAF時でも瞳AFは動作するので、動く被写体でもフォーカス枠が追いかけてくれます。

子供の撮影やポートレート撮影で使うと便利です。

結論:人気の瞳AFが使える

スポット1点AF

EOS M200スポット1点AF
参照元:キヤノン公式サイト

EOS M200はより小さいフォーカス枠となる「スポット1点AF」を選択できるようになっています。

例えば狭い部分にピントを合わせたい場合に、スポット1点AFが役立ちます。

ただ1色だけの部分にピントを合わせるなど場所によってはAFが合いにくい場合があります。

結論:小さいフォーカス枠が選択できる

電子シャッター

EOS M200は電子シャッターが選択できるようになり、サイレント撮影ができるようになりました。

例えば子供の寝顔の撮影や、演奏会など周囲に気を遣う場面でシャッター音のない無音撮影をすることができます。

結論:無音撮影ができる

4K動画

EOS M200は4K動画に対応しました。EOS M100のフルHD動画よりも高精細に動画を記録することができます。

ただ、注意点が3つあります。

4K動画の注意点
  1. 1.6倍クロップ(切り取り)される
  2. 24p動画になる
  3. コントラストAFになる

①1.6倍クロップ

クロップとは、画面の一部を切り取り、拡大することをいいます。

例えばレンズを広角側にして液晶モニターで広い景色を表示させても、4K動画画面にすると1.6倍拡大されて表示されます。

そのため広い景色で撮りたい場合や自撮りモードで撮る場合は、4K動画にすると拡大されるので上手く撮れなくなります。

その場合はフルHDに切り替えて撮影する必要があります。

②24p動画

4K動画中は24p動画となり、例えば動きの速い車などの動きがなめらかではなくなります。

24pだと映画フィルムのような独特の動きになるので一部の人によく使われる設定ですが、一般的な30pは用意されていません。

③コントラストAF

フルHD動画では、キヤノン自慢のデュアルピクセルCMOS AFで速いAFになります。

しかし4K動画時は遅いコントラストAFになるため、ピント合わせが遅くピンボケとなる間が長くなってしまいます。

せっかくの4Kですが、動く被写体の動画撮影はフルHDをおすすめします。

結論:4K動画に対応、ただし注意点もあり

4K動画切り出し

撮影した4K動画から、ある場面を写真として切り出すことができます。

4K動画を記録している中で、例えば子供のかわいい表情がある場面ではその部分を写真として画像にすることもできます。

※切り出しは4K動画のみとなります。
※切り出し画像の画素数は約800万画素となります。

結論:動画の一場面を写真にできる

スローモーション動画

EOS M200は120p動画記録にも対応し、スローモーション動画を撮ることもできます。

注意点としてはハイビジョン画質となり、フルHDよりも解像度は低くなります。

画質はそれほどよくありませんが、手軽にスロー動画を撮ることができます。

結論:スロー動画も簡単に撮れる

縦動画に対応

EOS M200は縦の動画にも対応しました。

EOS M100や通常のカメラでは、縦構図で動画を撮影しても横構図で記録されるので、動画編集ソフトで縦構図に直す必要がありました。

しかしEOS M200は縦の場合は縦構図で記録されるので、スマホと同じ感覚で動画撮影ができます。

スマホに動画を転送し、その動画をLINEなどで友人に送っても全画面で見れるので便利です。

結論:スマホのような縦動画も撮れる

4Kタイムラプス動画

タイムラプス動画は風景動画で雲が速く流れるような早送り動画になります。

EOS M100でも対応していましたが、EOS M200では4K画質でタイムラプス動画を撮ることができます。

風景を固定して撮影するので、上記のようなコントラストAFなどのデメリットは問題ありません。

結論:高画質でタイムラプスが撮れる

デジタルレンズオプティマイザ

デジタルレンズオプティマイザは本来、キヤノンの画像編集ソフト「Digital Photo Professional」などで行う画質をシャープにレタッチする機能になります。

EOS M200ではこのデジタルレンズオプティマイザをカメラ内の機能として使用することができます。

よりくっきりとシャープに写したい場合に利用すると便利です。

結論:解像度アップ機能が使える

ワイヤレスリモコン対応

EOS M200はbluetoothリモコンの「BR-E1」に対応しました。

EOS M100では夜景や花火撮影をする場合、スマホの遠隔操作でしか撮影する方法がありませんでしたが、EOS M200ならリモコンが使えます。

スマホの遠隔操作も便利ですが、花火のような長時間撮影になると軽くてボタンのついたリモコンの方が操作しやすくなります。

結論:ワイヤレスリモコンに対応して便利

ノーノちゃん

サイレントシャッターとか使いたい機能がついているね。
4K動画はいまいちですが、ますます良いカメラになっています。

コヤくん

4. その他の特徴

この項目はEOS M100と変わっていない部分になりますが、EOS M200の優れた特徴としてまとめておきます。

コンパクト設計

EOS Mシリーズはミラーレス一眼の中でもかなりコンパクトなカメラになっています。

「レンズ交換を楽しみたいけど、重たいカメラは苦手」という人にピッタリのカメラになっています。

また操作ボタンもコンパクトカメラと同じくらい少ないので、ややこしい設定をすることなくフルオートで撮影ができます。

結論:とにかくコンパクトさが特徴

タッチシャッター

タッチシャッターに対応しているため、液晶モニターでタッチをするだけで簡単に撮影ができます。

カメラを全く使ったことがない人でも、スマホと同じように写真を撮ることができます。

結論:誰でも簡単なタッチシャッター搭載

自撮り対応

EOS M200自撮り
参照元:キヤノン公式サイト

液晶モニターが上へ180°回転できるので、自撮りをすることができます。

また「自分撮りモード」では液晶モニターを見ながら美肌効果の補正ができたり、背景のボケをコントロールしながら確認することもできます。

結論:自撮りモードは便利

フェイスジャケット

EOS M200フェイスジャケット
参照元:キヤノン公式サイト

EOS Mシリーズは専用のフェイスジャケットが別売で用意されていて、カラーリングを楽しむことができます。

ただ欠点は、バッテリーを取り出す際にジャケットを外さないといけないので少し不便です。

一般的なカメラのフェイスジャケットはバッテリー部分が開いたり、取り付けネジが三脚穴になっているのでジャケットのままで使うことができます。

このフェイスジャケットの仕様は以前から変わっていないようで、今後改善が必要かと思います。

結論:カラーリングを楽しめるがバッテリー蓋が開かない

デュアルピクセルCMOS AF

EOS M200は入門機ですが、前のEOS M100からデュアルピクセルCMOS AFが採用され、AFが非常に速くなっています。

一眼レフのように瞬時にピントが合うので初心者でも撮影がしやすくなっています。

結論:入門機でもAFは高速

動画撮影時の手ブレ補正

EOS M200は写真撮影ではレンズ側の手ブレ補正が働く仕様ですが、動画撮影時はカメラボディの電子手ブレ補正が動作します。

またレンズの手ブレ補正も組み合わせた「コンビネーションIS」が動作するので、手持ち撮影でもブレを軽減してくれます。

結論:動画でも手ブレ補正が効く

スマホ転送

EOS M200スマホ転送
参照元:キヤノン公式サイト

スマホでキヤノンの「Camera Connect」アプリを使うと、カメラの写真をワイヤレスでスマホに転送することができます。

カメラがカバンに入っている状態でも、スマホの操作で写真を転送することもできるので便利です。

またスマホをリモコン替わりとしてシャッターを切るなどの操作をすることもできます。

結論:スマホ転送は非常に便利

ノーノちゃん

僕には全部大事な部分だよ。
基本機能がしっかりしているのは、安心できますね。

コヤくん

5. 欲しかった機能や性能

EOS M200はフルオートでカメラおまかせ撮影をする入門機ですが、それでもこの機能があればよかった、というポイントをまとめてみました。

4K動画仕様

上記でもご紹介しましたが、4K動画時はコントラストAFになります。

これはピント合わせがとても遅いので、子供の動画撮影などでは使いにくくなります。

せっかくの高画質な4Kなので、ピント合わせは速い仕様であればよかったです。

グリップ

これはEOS M100でも同じですが、このシリーズはグリップがないので持ちやすいとは言えないカメラになっています。

カメラボディは軽量化されているとは言え、ボディで約300g、標準ズームレンズで約130gなので合計430gになります。

この重さではグリップがないと片手では持ちにくくなると思います。

解決策としては、別売のフェイスジャケットをつけることで少し改善されます。

バッテリーのもち

バッテリーは満充電で約300枚の撮影枚数となっていて、多くのミラーレスも同じですがバッテリーは早めになくなります。

1日撮影したい場合は、予備バッテリーを1個もしくは2個を準備する必要があります。

ノーノちゃん

僕は、持ちやすさは少し気になるかな。
ボディ前面に、指がひっかかる工夫があればよかったですね。

コヤくん

6. 上手な選び方のポイント

ここではEOS M200と前モデルのEOS M100を検討している方に、選び方をご紹介しています。

EOS M200

EOS M200は大幅なモデルチェンジではありませんでしたが、人気の瞳AFやサイレントシャッターなど便利な機能が搭載されたカメラになっています。

ユーザーが使いたい機能が増えたことで、入門機として完成度が高くなっています。

結論:便利機能を搭載した新型入門機!

EOS M100

EOS M100は前のモデルですが、相場価格が下がっているので低予算で一眼カメラを買いたい人に適しています。

瞳AFなどはありませんが、デュアルピクセルCMOS AFによってピント合わせは高速になっているので、初めてでもすぐに使えるカメラとなっています。

結論:価格が下がってお買い得な旧モデル!

7. EOS M200・EOS M100性能比較表

EOS M200の主な性能を、前モデルEOS M100と比較してみました。

※EOS M200の「ダスト除去」を誤っておりました。正しくは「なし」になります。
※「水準器」の項目を修正しました。

機種名 EOS M200 EOS M100
発売時期 2019年10月18日 2017年10月05日
マウント キヤノンEF Mマウント
イメージセンサー APS-C
画像処理エンジン DIGIC 8 DIGIC 7
画素数 2410万画素 2420万画素
ダスト除去
ISO感度 100~25600
(拡張:ISO51200)
100~6400
(拡張:ISO25600)
ISO AUTO低速限界
測光方式 撮像素子によるリアルタイム測光
測光範囲 EV-1 – 20 EV1 – 20
AF方式 デュアルピクセルCMOS AF方式
測距点 143点
横約88%、縦約100%
49点
横約80%、縦約80%
測距輝度範囲 EV-4 – 18 EV-1 – 18
シャッタースピード 1/4000-30秒、バルブ
電子シャッター
※連写不可
フラッシュ同調速度 1/200秒
瞳AF
連写 ワンショットAF:
最高約6.1コマ/秒
サーボAF:
最高約4.0コマ/秒
連続撮影枚数 JPEG71枚・RAW13枚
・C-RAW31枚
・RAW+JPEG12枚
・C-RAW+JPEG22枚
JPEG89枚・RAW21枚
・RAW+JPEG19枚
ピーキング
液晶モニター チルト液晶
ワイド3.0型/
約104万ドット
(上方向のみ可動)
タッチシャッター
オートライティングオプティマイザ
高輝度側・階調優先
カメラ内RAW現像
防塵防滴
水準器
フリッカーレス撮影
有線リモコン(別売)
ワイヤレス
リモコン(別売)
BR-E1
Wi-Fi
NFC
カードスロット シングルスロット
SDXC UHS-I
インターフェイス1 HDMIミニ(タイプD)
インターフェイス2 Micro USB Type-B MIni USB
USB充電 / 給電 – / –
外形寸法(mm) 108.2(幅)
67.1(高さ)
35.1(奥行)
重さ(バッテリー、
メモリーカード含む)
約299g 約302g
撮影可能枚数 約315枚 約295枚
バッテリーパック LP-E12
機種名 EOS M200 EOS M100
記録方式 MP4
圧縮形式 MPEG-4 AVC/H.264
内蔵マイク ステレオ
音声記録方式 MPEG-4 AAC-LC
AF方式 デュアルピクセルCMOS AF方式
動画記録 4K24p
フルHD60p
フルHD60p
動画電子手ブレ補正
動画撮影可能時間 約1時間30分 約1時間20分

8. まとめ

EOS M200はサイレントシャッターや動画の4K、また縦構図撮影など便利な機能が増えています。

低価格ですし、初めてレンズ交換カメラを使ってみたい人におすすめできます。

まとめ
  • 高感度画質が向上
  • 人気の瞳AFに対応
  • 暗い場所でもピントが合いやすい
  • サイレントシャッターが使える
  • 4K動画に対応、ただし注意点あり
  • スロー動画撮影に対応
  • 縦構図の動画が撮影できる
  • タイムラプスが4Kになった
  • 便利なワイヤレスリモコンに対応

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