アルカスイス互換とは、各社で共通した形状のクイックシューになります。
これまでのクイックシューにない固定力や利便性があるのでまとめてみました。
ノーノちゃん
コヤくん
このページの目次
1. アルカスイス互換の形状
アルカスイス互換クイックシューはこのような形になっています。
通常のクイックシューと異なる点は、固定する部分になります。
アルカスイス互換のクイックシューは万力のように左右から挟む方式なので、プレートのガタつきなく固定してくれます。
ノーノちゃん
コヤくん
2. メリット
アルカスイス互換の雲台は、メリットが2つあります。
- L型プレートが使える
- 他社のアルカスイス対応プレートを使用可
L型プレートが使える
通常は三脚で縦構図をすると、重心が外側に移動するので安定性が悪くなります。
このような場合、雲台がアルカスイス互換であればアルカスイス互換のL型プレート(L型ブラケット)を使うことで解決します。
L字プレートはニコンやキヤノンなどカメラメーカーも用意していますが、価格は数万円と高くなります。
アルカスイス互換のL字プレートであれば安価で販売されていて、一眼レフ初心者でも縦構図を試しやすくなっています。
ノーノちゃん
コヤくん
他社のアルカスイス対応プレートを使用可
アルカスイス互換であれば、別メーカーのプレートでも装着することができます。
アルカスイス互換であれば同じ形状なので、複数のアルカスイス互換プレートがあれば入れ替えて使うことができます。
アルカスイス互換の三脚を揃えている場合、カメラにプレートをつけておけば複数の雲台に簡単に設置することができます。
3. デメリット
便利なアルカスイス互換の雲台ですが、デメリットもあります。
100%の互換性はない
互換と称して各メーカーが同じ形状に作っていますが、正規の互換製品ではありません。
他メーカーのクランプ(受け側)に取り付ける場合、中には微妙な形状の違いで入りにくい商品もあるようです。
購入時は口コミのチェックも行なっておきましょう。
素早さがもう一歩
三脚メーカーが独自の形状で販売しているクイックシューは、レバーでのワンタッチ装着ができます。
それに対してアルカスイス互換のクイックシューは、横からノブを回すタイプとなります。
そのため「クイック」さでは一歩劣る使い方になります。
4. 本家はアルカスイス社
「アルカスイス互換」という名称が一般化していますが、実はスイスにあるアルカスイス社がもとになっています。
このアルカスイス社のクイックシューは固定力が強いこととシンプルな構造となっていました。
それを各社が注目し、同じ形状のクイックシューが製造されて広まっています。
アルカスイス製は高級品
本家アルカスイス社の雲台は高級品になります。
雲台1個で10万円~20万円が相場となっていて、雲台メーカーとしては最高級クラスになっています。(株)KPIのページでは本家アルカスイス雲台が販売されています。
もちろん固定力は非常に高く、わずかな動きの微調整にも対応できる品質になっています。
ノーノちゃん
コヤくん
5. アルカスイス互換のまとめ
アルカスイス互換の雲台やクイックシューは、しっかり固定してくれる構造のため安心感があります。
またL字プレートが入手しやすいことも大きなメリットです。
これから雲台を買い換える場合は、アルカスイス互換対応もチェックしてみてください。
- アルカスイス互換クイックシューは固定力が強い
- L字プレートが安く入手できる
- 他社のアルカスイス互換クイックシューも利用できる
- 各社で製造しているが互換性に100%の保証はない
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