ニコン製カメラで使える標準単焦点レンズを一覧でご紹介しています。
焦点距離35mm~50mmから人気のレンズを集め、同じ焦点距離ごとにレンズを比較できるようにしています。
ノーノちゃん
コヤくん
その他の焦点距離は以下のページでまとめています。
初めて交換レンズを行う方は専門用語を知っておく必要があります。
初心者でもわかる!間違えない【交換レンズの選び方】
1. 標準単焦点レンズ一覧
ニコン機で使える標準単焦点レンズをマウントごとに分けてご紹介します。
またそれぞれレンズの特徴を、口コミや各情報サイトをもとにまとめています。
マウント目次 | |
---|---|
Zマウント | Fマウント |
Fマウント(DXフォーマット) |
2. Zマウント
- Z9、Z7II、Z6II、Z5、Z50
- マウントアダプターFTZを使用することで、Fマウントレンズを装着することもできます。
- レンズの組み合わせはnikonマウント互換表でまとめています。
発売時期 | 価格 | Amazon評価 | 最大径×長さ | 質量 | 最短撮影距離 | 最大撮影倍率 | フィルター径 | 手ブレ補正 | 絞り羽根枚数 | 最小絞り | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
NIKKOR Z 35mm f/1.8 S | 2018年9月 | 10~11万円 | 73x86mm | 370g | 0.25m | 0.19倍 | 62mm | – | 9枚 | F16 | |
NIKKOR Z 40mm f/2 | 2021年10月 | 3~3.5万円 | – | 70×45.5mm | 170g | 0.29m | 0.17倍 | 52mm | – | 9枚 | F16 |
NIKKOR Z 50mm f/1.2 S | 2020年12月 | 25~27万円 | 89.5×150mm | 1090g | 0.45m | 0.15倍 | 82mm(P=0.75mm) | – | 9枚 | F16 | |
NIKKOR Z 50mm f/1.8 S | 2018年12月 | 7~8万円 | 76×86.5mm | 415g | 0.4m | 0.15倍 | 62mm | – | 9枚 | F16 | |
NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct | 2019年10月 | 115万円 | – | 102x153mm | 2,000g | 0.5m | 0.19倍 | 82mm | – | 11枚 | F16 |
NIKKOR Z 35mm f/1.8 S
ニコンのフルサイズミラーレスZ7・Z6と同時期に発売された、35mm単焦点レンズになります。
FマウントではF1.8シリーズは下位グレードのイメージがありますが、ZレンズのF1.8は画質を重視したグレードとなっています。
- 解像力は開放では中央部はやや甘く、四隅はさらに低下しますが、F2.8から中央部の解像力が向上し、非常にシャープになります。四隅はF5.6で良好になります。
- 周辺減光は開放F1.8で1.83EVと中程度の減光があります。F2.8である程度解消します。
- 歪曲収差は1.21%の樽型歪みで影響は小さくなります。
- 開放では軸上色収差が少し発生し、倍率色収差は抑えられています。
- 逆光耐性は強くゴースト・フレアを防いでいます。
- ボケ味は柔らかく良い評価です。
35mmのF1.8レンズとしてはやや大きい印象のレンズです。絞った際の解像力は高いですが、開放の画質は他社の35mmと比べてもやや劣る印象です。
※画質評価はphotographylife.comのレビューを参考にしています。
- フォトヨドバシのレビュー(Z 24-70mm f/4 Sとの同時レビューです)
重量: 370g
最短撮影距離: 0.25m
最大撮影倍率: 0.19倍
フィルター径: 62mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F16
NIKKOR Z 40mm f/2
NIKKOR Z 40mm f/2はフルサイズ機では使いやすい標準画角で、小型のためスナップ用途として手軽に扱えるレンズになります。
- 解像力は、開放F2では中央部は良好で周辺や特に四隅は低下します。F4~F5.6は中央が最もシャープになり、四隅も良好レべルになります。
- 周辺減光は開放F2で非常に大きな減光があります。(ただF2単焦点レンズとしてはよくある現象)
- 逆光耐性は強い光源ではゴースト・フレアが確認できます。
- ボケ味は開放F2ではエッジが発生し、F2.8に絞った方が良い結果になります。
- 色収差は良いレベルで抑えられています。
- 至近距離撮影では球面収差の影響があり解像感は低下します。
- AF速度はまずまず速く、動作音はありません。
このレンズは解像力が開放では甘めで、絞ると急にシャープになる旧型レンズのような傾向があるようです。
ただお手頃価格・携帯性・防塵防滴という手軽に扱うには最適なレンズとなっています。
※画質評価はphotographyblog.comなどのレビューを参考にしています。
重量: 170g
最短撮影距離: 0.29m
最大撮影倍率: 0.17倍
フィルター径: 52mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F16
NIKKOR Z 50mm f/1.2 S
S-Line最高レベルの光学性能という、大口径F1.2の標準単焦点レンズです。
STM(ステッピングモーター)を採用し、静止画だけでなく動画用途にも適したレンズとなっています。
重量: 1090g
最短撮影距離: 0.45m
最大撮影倍率: 0.15倍
フィルター径: 82mm(P=0.75mm)
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F16
NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
Z 35mm f/1.8 Sに続いて発売された、50mm単焦点レンズになります。
- 解像力は中央部は開放からとてもシャープで、F2.8~F4で解像力が非常に高くなります。四隅は開放で良好程度、F2.8以上はシャープになります。
- 周辺減光は開放付近で1.65EVと中程度の発生になります。
- 歪曲収差は樽型0.57%とほぼ影響はありません。
- 収差は開放からよく抑えられています。
- ボケ味は最上級ではないが、平均以上の良い印象です。
- 玉ボケは口径食は発生し、玉ねぎ状が確認できます。
各評価サイトで解像力の高さや、開放から収差が少ない点などが評価されています。
短所としては50mmF1.8のレンズとしては415gと重量があること、またマニュアルフォーカスの操作性がよくないと指摘されています。
※画質評価はphotographylife.comのレビューを参考にしています。
重量: 415g
最短撮影距離: 0.4m
最大撮影倍率: 0.15倍
フィルター径: 62mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F16
NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct
Zマウントの大口径を生かした、開放F0.95のインパクトのあるマニュアルフォーカスレンズになります。
100万円を超える破格の価格で、EDレンズ4枚、非球面レンズ3枚などのレンズ構成はもちろん、外装は黒色アルマイトのアルミが高級感を出しています。
- 開放F0.95では周辺部がわずかに低下していますが、F1.4からシャープな描写です。この中央・四隅まで均一の解像度がF8まで継続されます。
- 周辺減光は開放F0.95で2.4EVが発生しますがF1.2で1.9EVに下がります。
- 歪曲収差は樽型0.08%でほぼ影響はありません。
- 超大口径のためボケは非常に大きく、玉ボケも綺麗です。
- 逆光耐性は概ね良好です。
超大口径レンズですが、開放から画面全域でシャープという驚異の解像度を実現しています。
非常に高価で入手しにくいレンズですが、Zマウントの性能をアピールする意欲作として注目されています。
※画質評価はデジカメinfoのePHOTOzine社のレビューを参考にしています。
- デジカメWatchのレビュー
重量: 2,000g
最短撮影距離: 0.5m
最大撮影倍率: 0.19倍
フィルター径: 82mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 11枚
最小絞り: F16
3. Fマウント
- D6、Df、D850、D780、D500、D7500、D5600、D3500
- レンズの組み合わせはマウント互換表でまとめています。
発売時期 | 価格 | Amazon評価 | 最大径×長さ | 質量 | 最短撮影距離 | 最大撮影倍率 | フィルター径 | 手ブレ補正 | 絞り羽根枚数 | 最小絞り | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Ai AF Nikkor 35mm f/2D | 1995年3月 | 4~5万円 | 64.5×43.5mm | 205g | 0.25m | 0.23倍 | 52mm | – | 7枚 | F22 | |
AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G | 2010年11月 | 19~21万円 | 83×89.5mm | 600g | 0.3m | 0.19倍 | 67mm | – | 9枚 | F16 | |
AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED | 2014年2月 | 6~7万円 | 72×71.5mm | 305g | 0.25m | 0.23倍 | 58mm | – | 7枚 | F16 | |
35mm F1.4 DG HSM | 2012年11月 | 8~9万円 | 77×94mm | 665g | 0.3m | 0.19倍 | 67mm | – | 9枚 | F16 | |
SP 35mm F/1.8 Di VC USD (Model F012) |
2015年9月 | 6~7万円 | 80.4×78.3mm | 450g | 0.2m | 0.4倍 | 67mm | ◯ | 9枚 | F16 | |
40mm F1.4 DG HSM | 2018年11月 | 11~12万円 | 87.8x131mm | 1,200g | 0.4m | 0.15倍 | 82mm | – | 9枚 | F16 | |
SP 45mm F1.8 Di VC USD (Model F013) |
2015年9月 | 4~5万円 | 80.4×89.2mm | 520g | 0.29m | 0.29倍 | 67mm | ◯ | 9枚 | F16 | |
Ai AF Nikkor 50mm f/1.4D | 1995年 | 3.5~4万円 | 64.5×42.5mm | 230g | 0.45m | 0.14倍 | 52mm | – | 7枚 | F16 | |
Ai AF NIKKOR 50mm f/1.8D | 1995年 | 2~2.5万円 | 63.5x39mm | 155g | 0.45m | 0.15倍 | 52mm | – | 7枚 | F22 | |
AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G | 2008年12月 | 6~7万円 | 73.5x54mm | 280g | 0.45m | 0.14倍 | 58mm | – | 9枚 | F16 | |
AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G | 2011年6月 | 3~3.5万円 | 72×52.5mm | 185g | 0.45m | 0.15倍 | 58mm | – | 7枚 | F16 | |
50mm F1.4 DG HSM | 2014年5月 | 8~10万円 | 85.4×99.9mm | 815g | 0.4m | 0.18倍 | 77mm | – | 9枚 | F16 | |
AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G | 2013年10月 | 17~19万円 | 85x70mm | 385g | 0.58m | 0.12倍 | 72mm | – | 9枚 | F16 |
※シグマ製レンズの仕様はシグママウントでの数値になります。
Ai AF Nikkor 35mm f/2D
1995年発売の、Dタイプの35mm単焦点レンズになります。
- 解像力は開放では中央部は良好ですが周辺部はかなり甘くなります。F5.6に絞ると中央部がシャープになり、周辺部はF8で良好程度に向上します。
- 周辺減光は開放F2.0で1.5EVの中程度の減光が発生します。
- 歪曲収差は約1.3%の中程度の樽型歪みが発生します。
- 前ボケは柔らかいですが、後ボケは二重線になりやすい印象です。
- AFは遅く駆動音があります。
旧型レンズのため開放の描写は甘くなりますが、205gという軽量が魅力のレンズになります。
※このレンズはボディ内AFモーターがないD3000・D5000系の機種ではAFが動作しません。
※画質評価はopticallimits.comのレビューを参考にしています。
- フォトヨドバシのレビュー
重量: 205g
最短撮影距離: 0.25m
最大撮影倍率: 0.23倍
フィルター径: 52mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 7枚
最小絞り: F22
AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
2010年発売の、高品位F1.4シリーズの35mm単焦点レンズになります。定価は20万円オーバーになります。
- 解像力は開放では中央部は良好で、F2以上で中央部がシャープになります。周辺部は開放ではやや甘く、F5.6でシャープになります。
- 周辺減光は開放F1.4で2.2EVの大きな減光が発生します。
- 歪曲は1.64%の樽型歪曲になり中程度の量で発生します。
- 倍率色収差はやや多めに発生します。
- 前ボケは柔らかく、後ボケはやや固い印象です。
- AFは高速ではないが、十分な速さです。
ハイグレードなレンズで600gと重くなりますが、開放から解像力が高く、F1.4という大きなボケを表現できることが特徴です。
※画質評価はopticallimits.comのレビューを参考にしています。
- フォトヨドバシのレビュー
重量: 600g
最短撮影距離: 0.3m
最大撮影倍率: 0.19倍
フィルター径: 67mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F16
AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED
2014年発売の、F1.8シリーズの35mm単焦点レンズになります。
- 解像力は開放で中央・周辺部ともに良好で、中央部はF2.8~F8までシャープになります。周辺部はF5.6がピークになっています。
- 周辺減光は開放F1.8で2.1EVと大きめに発生します。
- 歪曲収差は1.5%程度の樽型歪みがあります。
- 倍率色収差はよく補正され、軸上色収差は開放で発生します。
- 前ボケは柔らかいですが、後ボケは固い印象です。
このレンズは開放から画面全域で画質が良く、価格も抑えられていてバランスのよい印象があります。また重さは305gと軽量で扱いやすいことも特徴です。
※画質評価はopticallimits.comのレビューを参考にしています。
- フォトヨドバシのレビュー
重量: 305g
最短撮影距離: 0.25m
最大撮影倍率: 0.23倍
フィルター径: 58mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 7枚
最小絞り: F16
35mm F1.4 DG HSM
2012年に発売された、シグマのFマウント対応35mmレンズになります。
シグマの単焦点レンズとしてフラッグシップグレードのレンズとされています。
- 解像力は開放では中央部は良好、周辺部はやや甘くなります。F2.8で中央部は非常にシャープになり、F4~F5.6で周辺部も向上します。
- 周辺減光は開放F1.4で1.83EVの減光が発生し、F2.0まで目立ちます
- 歪曲収差は1%未満でかなり低くなります。
- ボケ味は柔らかいですが、玉ボケは玉ねぎ状が発生します。
- AF速度はサードパーティ製のため純正より遅くなります。
玉ねぎ状のボケが指摘されていますが、絞った際の高い解像力は評価されています。10万円以下で入手できるコスパの高いレンズとなっています。
※画質評価はphotographylife.comのレビューを参考にしています。
最大径×長さ: 77×94mm
重量: 665g
最短撮影距離: 0.3m
最大撮影倍率: 0.19倍
フィルター径: 67mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F16
SP 35mm F/1.8 Di VC USD (Model F012)
タムロンのFマウント対応35mm単焦点レンズになります。手ブレ補正を搭載し、最大撮影倍率0.4倍と接写に対応できるのが特徴です。
- 解像力は開放から中央部はシャープです。周辺部は開放では甘い描写で、F5.6まで絞ると良好レベルになります。
- 周辺減光は開放で1.67EVの中程度の減光が発生します。
- 歪曲収差は約0.7%と影響は小さくなります。
- 軸上色収差は開放で気になり、倍率色収差は抑えられています。
- 前ボケは柔らかく、後ボケは若干固い印象です。玉ボケは玉ねぎ形が発生します。
手ブレ補正と接写性能は魅力ですが、画質面は劣る部分もあるので評価が難しいレンズとなっています。
※画質評価はopticallimits.comのレビューを参考にしています。
- デジカメWatchのレビュー
※在庫状況により中古品のみの場合があります。
重量: 450g
最短撮影距離: 0.2m
最大撮影倍率: 0.4倍
フィルター径: 67mm
手ブレ補正: ◯
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F16
40mm F1.4 DG HSM
2018年発売の、シグマのFマウント対応40mm単焦点レンズになります。映像用のハイエンド・シネレンズをカメラに転用したレンズになります。防塵防滴仕様です。
光学性能重視のため重量は1.2kgと非常に重くなっています。
- 画質は開放から中央部・四隅ともにシャープで、 F2.8付近は非常にシャープになり、F8まで全域の高画質が維持されています。
- 周辺減光は2.56EVと非常に大きく発生します。
- 歪曲収差は1%以下でほぼ影響がないレベルです。
- 軸上色収差、倍率色収差、コマ収差などは抑えられていてほぼ発生しません。
- ボケ味は非常に柔らかく、玉ボケも綺麗です。開放F1.4では口径食が発生します。
- AF速度は純正レンズより劣り、隅の測距点は精度が落ちます。
画質にこだわったレンズだけあって高い解像度は評価されています。また色収差の発生が極めて少ないことも大きなメリットとなっています。
重量のあるレンズですが、画質を極めたいユーザーに人気があります。
※一部のボディでは非対応になります。シグマHPでニコン用の対応カメラが紹介されています。
※画質評価はcameralabs.comのレビューを参考にしています。
最大径×長さ: 87.8x131mm
重量: 1,200g
最短撮影距離: 0.4m
最大撮影倍率: 0.15倍
フィルター径: 82mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F16
SP45mm F1.8 Di VC USD(F013)
タムロン製の45mmレンズになります。手ブレ補正搭載、最大撮影倍率0.29倍、防塵防滴仕様と多機能なスペックになります。
- 解像力は開放では中央は良好レベルで、F2.8~F8で非常にシャープになります。四隅は開放でやや甘くなりF5.6で良好になります。
- 周辺減光は開放で1.32EVと中程度の発生があります。
- 歪曲収差は0.58%とほぼ影響はありません。
- 軸上色収差は開放で発生があります。
- 逆光耐性は良く、コントラスト低下を防いでいます。ただ作例ではフレアを確認できるので優れた性能ではありません。
- AF速度は純正よりやや遅い印象です。
フルサイズの標準レンズはあと一歩寄れないことが多いですが、このレンズは約30cmまで接近できます。手ブレ補正搭載も他の標準レンズにはないメリットです。
ただ標準レンズのF1.8としては520gと重いので、その点は確認が必要です。
※画質評価はlenstip.comのレビューを参考にしています。
重量: 520g
最短撮影距離: 0.29m
最大撮影倍率: 0.29倍
フィルター径: 67mm
手ブレ補正: ◯
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F16
Ai AF Nikkor 50mm f/1.4D
1995年発売の、Dタイプの35mm単焦点レンズになります。F1.4の大口径で230gという軽量さが特徴です。
- 解像力は開放では中央部は良好ですが周辺と四隅は甘くなります。F2.8以上で中央部がシャープになり、周辺・四隅はF5.6でシャープになります。
- 周辺減光は開放で1.87EVと中程度の発生があります。
- 歪曲収差は約1.3%で中程度の発生があります。
- 前ボケは柔らかいですが、後ボケは固い印象です。
- 玉ボケは輪郭にフリンジが確認できます。
- 逆光耐性は弱くゴースト・フリンジが発生します。
F1.4のボケ量はメリットですが、最新レンズより画質評価では劣っています。
旧型レンズ特有の描写を上手く生かすことがポイントになりそうです。
※このレンズはボディ内AFモーターがないD3000・D5000系の機種ではAFが動作しません。
※画質評価はopticallimits.comのレビューを参考にしています。
- フォトヨドバシのレビュー
重量: 230g
最短撮影距離: 0.45m
最大撮影倍率: 0.14倍
フィルター径: 52mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 7枚
最小絞り: F16
Ai AF NIKKOR 50mm f/1.8D
1995年発売の、Dタイプの50mm単焦点レンズになります。重量は155gと非常に軽く、価格は2万円台で入手できます。
- 解像力は中央部は開放から良好レベルで、F8まで継続されます。周辺部は開放ではかなり甘く、F8まで絞るとシャープになります。
- 周辺減光は開放で1.3EVと少しの減光があります。
- 歪曲収差は0.3%の樽型歪みでほぼ影響はありません。
- 前ボケは柔らかいですが、後ボケは固い印象です。
- 玉ボケは輪郭にフリンジが確認できます。
- 逆光耐性は弱くゴースト・フリンジが発生します。
50mm f/1.4Dと同じく、旧型レンズの描写となっています。
画質を重視する場合はAF-S NIKKOR 50mm f/1.8Gが無難ですが、オールドレンズ風に写したい場合はこのレンズが活用できます。
※このレンズはボディ内AFモーターがないD3000・D5000系の機種ではAFが動作しません。
※画質評価はopticallimits.comのレビューを参考にしています。
- フォトヨドバシのレビュー
重量: 155g
最短撮影距離: 0.45m
最大撮影倍率: 0.15倍
フィルター径: 52mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 7枚
最小絞り: F22
AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G
2008年発売の、Gタイプの50mmF1.4単焦点レンズになります。
- 解像力は開放では中央は良好、周辺部はやや甘い~良好な描写となります。F2.8で中央部はシャープになり、周辺部はF4からシャープになります。
- 周辺減光は開放で2EVと大きめに発生します。
- 歪曲収差は樽型約1.4%と大きめの発生があります。
- 軸上色収差は開放である程度発生し、パープルフリンジが確認できます。
- 後ボケは固く、玉ボケは輪郭にフリンジが発生します。
- AFは遅い印象です。
F1.4シリーズの比較的高価なグレードですが、50mm f/1.8Gと比較すると画質面で上位という評価にはなっていないようです。
F1.4の柔らかい描写とボケ量を活用したい場合に適しています。
※画質評価はopticallimits.comのレビューを参考にしています。
- フォトヨドバシのレビュー
質量: 280g
最短撮影距離: 0.45m
最大撮影倍率: 0.14倍
フィルター径: 58mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F16
AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
2011年発売の、F1.8シリーズの50mm単焦点レンズになります。3万円台で入手可能で、初めての単焦点レンズにおすすめできるレンズになります。
- 解像力は開放から中央・周辺部は良好で、中央部はF2.8からシャープに、周辺部はF5.6からシャープになります。
- 周辺減光は開放で1.5EVの中程度の発生があります。
- 歪曲収差は約1.1%の中程度の発生があります。
- 開放ではパープルフリンジが発生しやすくなります。
- 前ボケは柔らかいですが、後ボケは二重線の傾向があります。
- AFは静かで、高速ではありませんが十分な速度になります。
旧型50mm f/1.8Dより開放からの解像力が向上しています。
重さは185gで扱いやすくバランスの良い性能のため、人気の標準レンズとなっています。
※画質評価はopticallimits.comのレビューを参考にしています。
- フォトヨドバシのレビュー
質量: 185g
最短撮影距離: 0.45m
最大撮影倍率: 0.15倍
フィルター径: 58mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 7枚
最小絞り: F16
50mm F1.4 DG HSM
2014年発売の、シグマ製Fマウント対応の50mm単焦点レンズになります。画質を重視した巨大なレンズで重さは815gになります。
- 解像力は開放F1.4では中央部は良好~シャープで、周辺部は良好になります。中央部はF2以上で非常にシャープになり、周辺部はF2.8以上でシャープになります。
- 周辺減光は開放時に1.7EVの中程度の発生があります。
- 歪曲収差は糸巻き型(1.3%)が中程度発生します。
- 倍率色収差は非常に抑えられています。
- 前ボケは固い印象で、後ボケは非常になめらかになります。
- 玉ボケは綺麗で、開放での口径食は弱めになります。
- AFは無音で高速に動作します。
旧型のシグマ50mm f/1.4 EX DG HSMと解像力を比較すると、開放からピークまで全体的にこの新型レンズが上回っています。
解像力でインパクトのあるレンズですが、重量があることとサードパーティ製のためAF調整が必要な場合があります。
※画質評価はopticallimits.comのレビュー(キヤノン版)を参考にしています。
- フォトヨドバシのレビュー
最大径×長さ: 85.4×99.9mm
質量: 815g
最短撮影距離: 0.4m
最大撮影倍率: 0.18倍
フィルター径: 77mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F16
AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
2013年発売の、ボケの美しさに力を入れた58mm単焦点レンズとなっています。定価は21万円の高品位グレードになります。
- 解像力は中央部は開放でまずまず良好、周辺部は少し甘くなります。中央部はF2.8でシャープになり、周辺部はF4でシャープになります。
- 周辺減光は開放で1.2EVと発生は少なくなります。
- 歪曲収差は中程度の樽型1.3%の発生があります。
- 前ボケは若干流れるような印象ですが、後ボケは非常になめらかです。
- 玉ボケは開放で口径食が発生し、縁はフリンジが確認できます。
- AFは高速または遅いとのレビューがあります。AF微調整が必要なケースもあります。
ボケ味は高く評価されていますが、画質面では評価サイトによって好みが分かれている印象です。
焦点距離が58mmなので、一般的な標準レンズよりも狭くなる点も確認が必要です。
※画質評価はopticallimits.comのレビューを参考にしています。
質量: 385g
最短撮影距離: 0.58m
最大撮影倍率: 0.12倍
フィルター径: 72mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F16
4. Fマウント(DXフォーマット)
- D500、D7500、D5600、D3500
- レンズの組み合わせはマウント互換表でまとめています。
発売時期 | 価格 | Amazon評価 | 最大径×長さ | 質量 | 最短撮影距離 | 最大撮影倍率 | フィルター径 | 手ブレ補正 | 絞り羽根枚数 | 最小絞り | |
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AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G | 2009年3月 | 2~3万円 | 70×52.5mm | 200g | 0.3m | 0.16倍 | 52mm | – | 7枚 | F22 | |
30mm F1.4 DC HSM | 2013年3月 | 4~4.5万円 | 74.2×63.3mm | 435g | 0.3m | 0.15倍 | 62mm | – | 9枚 | F16 |
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
2009年発売の、APS-C用のDXフォーマット単焦点レンズになります。35mm換算で約52.5mm相当の画角になります。
200gと軽量で、価格帯は2万円台と初心者にもおすすめできるレンズになります。
- 解像力は開放から中央部はすでにシャープで、周辺部は良好になります。F2.8以上は四隅もシャープに近づき、F8まで画面全域で均一な画質になります。。
- 周辺減光は開放で0.89EVとAPS-Cとして中程度の発生があります。
- 歪曲収差は樽型約1.7%とやや大きめの発生があります。
- 倍率色収差は大きめに発生します。
- ボケは背景により良い印象ですが、フリンジが目立ったり固い場合があります。
- 玉ボケは輪郭が目立ち、縁のフリンジも発生します。
- AFは駆動音がありやや遅い速度になります。
解像力は開放から優秀で、均一な画質で使いやすくなっています。
ボケ味などデメリットはありますが、入手しやすい価格でDXフォーマットの人気レンズとなっています。
※画質評価はopticallimits.com、dpreview.comのレビューを参考にしています。
- フォトヨドバシのレビュー
質量: 200g
最短撮影距離: 0.3m
最大撮影倍率: 0.16倍
フィルター径: 52mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 7枚
最小絞り: F22
30mm F1.4 DC HSM
シグマ製のAPS-C用標準レンズで、35mm換算で約48mmとなります。
シグマの高品位なArtラインで、APS-C用としては435gとやや重量感があります。
- 解像力は開放F1.4では中央部は良好で、四隅はやや甘くなります。ただF2から急激に向上し、F4では中央部は非常にシャープ、四隅もシャープになります。
- 周辺減光は開放で1.10EVと中程度の発生があります。
- 倍率色収差は抑えられていますが、軸上色収差はF1.4とF2で目立ちます。
- 歪曲収差は樽型1.74%と大きな歪曲があります。
- 逆光耐性はある程度効果を発揮します。
- AF速度は約0.8秒とやや遅くなります。
シグマのArtラインだけあって、解像度の高さが魅力のレンズとなっています。
AFは速く静かとの評価ですが、サードパーティ製のためAF調整が必要になる場合があります。
※画質評価はlenstip.comのレビューを参考にしています。
- フォトヨドバシのレビュー
重量: 435g
最短撮影距離: 0.3m
最大撮影倍率: 0.15倍
フィルター径: 62mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F16
5. まとめ
ニコンの標準単焦点レンズは、90年代のDタイプレンズも現行レンズとして販売されていて、ラインナップが充実しています。
スナップやテーブルフォト、料理、ポートレートなど様々な用途で撮影を楽しんでみてください。
- ZマウントはマウントアダプターFTZでFレンズが装着可