このページでは、キヤノン製カメラで使える中望遠単焦点レンズをご紹介しています。
焦点距離85mm~135mmから人気のレンズを集め、同じ焦点距離の単焦点レンズを一覧表で比較できるようにしています。
ノーノちゃん
コヤくん
その他の焦点距離は以下のページでまとめています。
初めて交換レンズを行う方は専門用語を知っておく必要があります。
初心者でもわかる!間違えない【交換レンズの選び方】
1. 中望遠単焦点レンズ一覧
キヤノン機で使える中望遠単焦点レンズをマウントごとに分けてご紹介します。
またそれぞれレンズの特徴を、口コミや各情報サイトをもとにまとめています。
マウント目次 | |
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RFマウント | EFマウント |
EF-Sマウント | EF-Mマウント |
2. RFマウント
- EOS R3、EOS R5、EOS R6、EOS R、EOS RP
発売時期 | 価格 | Amazon評価 | 最大径×長さ | 質量 | 最短撮影距離 | 最大撮影倍率 | フィルター径 | 手ブレ補正 | 絞り羽根枚数 | 最小絞り | |
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RF85mm F1.2L USM | 2019年6月 | 28~31万円 | 103.2×117.3mm | 1195g | 0.85m | 0.12倍 | 82mm | – | 9枚 | F16 | |
RF85mm F1.2L USM DS | 2019年12月 | 37~41万円 | 103.2×117.3mm | 1195g | 0.85m | 0.12倍 | 82mm | – | 9枚 | F16 | |
RF85mm F2 マクロ IS STM | 2020年10月 | 7.5万円 | – | 78×90.5mm | 500g | 0.35m | 0.5倍 | 67mm | ◯ | 9枚 | F29 |
RF85mm F1.2L USM
2019年発売の、開放F1.2の大口径・中望遠レンズになります。防塵防滴仕様になります。
- 解像力は、開放F1.2から中央・周辺ともにシャープで、F2~F4の中央部は非常にシャープになります。F5.6以降は少しずつ低下します。
- AFは正確で、F1.2でも精度が高くなっています。
- 周辺減光は開放で-1.6EVと大口径レンズとしては抑えられています。
- 歪曲収差は糸巻き型0.1%でほぼ影響はありません。
- 色収差はよく抑えられていて、明暗差の部分でもフリンジは目立ちません。
- 逆光耐性は良い評価ですが、絞った際にフレアが発生することがあります。
- ボケは色にじみ無くなめらかです。玉ボケは開放で口径食が発生します。
ハイグレードなRFレンズで、解像力は最高水準と評価されています。画質にこだわるプロユースに最適なレンズとなっています。
※画質評価はephotozine.comのレビューを参考にしています。
重量: 1,195g
最短撮影距離: 0.85m
最大撮影倍率: 0.12倍
フィルター径: 82mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F16
RF85mm F1.2L USM DS
先に発売されたRF85mm F1.2L USMに特殊コーティングを施したレンズで、価格は約40万円と非常に高価になっています。
型番の末尾にあるDSはDefocus Smoothingコーティングを意味していて、これによりボケの輪郭を柔らかく写す効果があります。
レンズのサイズ・重さやスイッチ類は通常版と全く同じで、コーティングのみ異なっています。
下記のデジカメWatchによるボケ比較では、通常版よりさらにボケ量が大きく感じるような描写になっています。
DSコーティングの唯一のデメリットとして、開放付近で光透過率が低下する特徴があります。
F1.4でちょうど1段分の光量低下が発生していて、具体的には開放付近では露出を確保するためにシャッタースピードを1段程度遅くする必要があります。F3.2以上はこの問題は起きないとのことです。
※画質評価はthe-digital-picture.comのレビューを参考にしています。
- デジカメWatchのレビュー
重量: 1,195g
最短撮影距離: 0.85m
最大撮影倍率: 0.12倍
フィルター径: 82mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F16
RF85mm F2 マクロ IS STM
※このレンズはキヤノンマクロレンズページにも掲載しています。
2020年10月発売の、中望遠の85mmハーフマクロレンズになります。
- 解像力は、開放F2からすでに中央・周辺ともにシャープで、中央部はF2.8~F11がピークになります。F16から回折現象が始まります。
- ハーフマクロのため、フォーカスリミッタースイッチがあります。
- AFは高速です。ただEF85mm F1.8 USMよりは遅く、またマクロ用途の長い焦点距離移動はあまり速くありません。
- AFは動作音があります。動画時はAF速度がかなり遅くなり、音は静かになります。
- 色収差はコントラストのあるエッジでも非常に抑えられています。
- 周辺減光は開放F2で目立つ発生があります。
- 逆光ではフレアが発生します。
- ボケは非常に心地よいです。
このレンズは協調IS(8段)に対応していて、500gと軽く価格も抑えられています。
解像力の高さと、色収差が出にくい点が最も評価されています。
※画質評価はphotographyblog.com、cameralabs.comのレビューを参考にしています。
重量: 500g
最短撮影距離: 0.35m
最大撮影倍率: 0.5倍
フィルター径: 67mm
手ブレ補正: ◯
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F29
3. EFマウント(フルサイズ)
- EOS(1D X Mark III、5D Mark IV、6D Mark II)
発売時期 | 価格 | Amazon評価 | 最大径×長さ | 質量 | 最短撮影距離 | 最大撮影倍率 | フィルター径 | 手ブレ補正 | 絞り羽根枚数 | 最小絞り | |
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EF85mm F1.8 USM | 1992年7月 | 5~6万円 | 75×71.5mm | 425g | 0.85m | 0.13倍 | 58mm | – | 8枚 | F22 | |
EF85mm F1.2L II USM | 2006年3月 | 18~19万円 | 91.5x84mm | 1,025g | 0.95m | 0.11倍 | 72mm | – | 8枚 | F16 | |
EF85mm F1.4L IS USM | 2017年11月 | 16~18万円 | 88.6×105.4mm | 950g | 0.85m | 0.12倍 | 77mm | ◯ | 9枚 | F22 | |
SP 85mm F/1.8 Di VC USD (Model F016) |
2016年3月 | 7~8万円 | 84.8×91.3mm | 700g | 0.8m | 0.14倍 | 67mm | ◯ | 9枚 | F16 | |
85mm F1.4 DG HSM | 2016年11月 | 12~13万円 | 94.7×126.2mm | 1,130g | 0.85m | 0.12倍 | 86mm | – | 9枚 | F16 | |
105mm F1.4 DG HSM | 2018年6月 | 15~16万円 | 115.9×131.5mm | 1,645g | 1.0m | 0.12倍 | 105㎜ | – | 9枚 | F16 | |
EF135mm F2L USM | 1996年4月 | 9~10万円 | 82.5×112mm | 750g | 0.9m | 0.19倍 | 72mm | – | 8枚 | F32 | |
135mm F1.8 DG HSM | 2017年4月 | 12~13万円 | 91.4×114.9mm | 1,130g | 0.88m | 0.2倍 | 82mm | – | 9枚 | F16 |
※シグマ製レンズの仕様はシグママウントでの数値になります。
EF85mm F1.8 USM
1992年発売の85mmレンズになります。重量425gと比較的扱いやすい重さになります。
- 解像力は、開放から画面全域で良好レベルで、F5.6~F8で解像感が向上して画面全域で良好~シャープになります。
- 周辺減光は開放F1.8で1.7EVとやや大きめの減光があります。F2.8でほぼ解消できます。
- 歪曲収差は小さく影響はありません。
- 倍率色収差は小さく抑えられています。軸上色収差は開放で目立ち、色ズレが起きています。F1.8ではパープルフリンジが発生しやすくなります。
- ボケの評価は良く、独特の溶けるようなボケ味が特徴です。
- 開放では玉ボケは口径食が発生します。
- AFは古さを感じさせない速度です。
フィルム時代のレンズですが、全体的に画質が良く重量も425gと軽いので、85mm単焦点の人気レンズとなっています。
※画質評価はopticallimits.comのレビューを参考にしています。
- フォトヨドバシのレビュー
重量: 425g
最短撮影距離: 0.85m
最大撮影倍率: 0.13倍
フィルター径: 58mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 8枚
最小絞り: F22
EF85mm F1.2L II USM
2006年発売の、F1.2大口径85mmレンズになります。高品位のLレンズで大きなボケや描写力を重視したレンズになります。
- 解像力は、開放では中央部は良好で周辺・四隅は甘くなります。F2.8~F4で中央部は非常にシャープになり、周辺部はF5.6まで絞って良好レベルになります。
- 周辺減光は開放F1.2で1.8EVの中程度の発生があります。
- 歪曲収差は樽型歪み1%でそれほど大きな問題ではありません。
- 倍率色収差は抑えられていて、軸上色収差はF2.8まで発生します。
- ボケ味は非常になめらかです。
- 玉ボケの評価も高く綺麗です。開放付近では口径食が発生します。
- 逆光耐性は開放付近でフレア・ゴーストが出やすくなります。
- AF速度はポートレートでは十分ですが遅めで、MFのピントリングは軽い操作感になります。
大口径F1.2の柔らかく大きなボケ量が魅力のレンズです。ただ手ブレ補正がなく1,025gという重量級レンズのため使いこなしは難しくなります。
※画質評価はopticallimits.comのレビューを参考にしています。
- フォトヨドバシのレビュー
重量: 1,025g
最短撮影距離: 0.95m
最大撮影倍率: 0.11倍
フィルター径: 72mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 8枚
最小絞り: F16
EF85mm F1.4L IS USM
2017年発売の、85mm単焦点レンズになります。手ブレ補正搭載とAF速度の強化が特徴で、防塵防滴仕様になります。
- 解像力は、開放では中央部は良好で、四隅はやや甘くなります。F2.8~F5.6は中央部は非常にシャープで、周辺・四隅も良好レベルになります。
- 周辺減光は開放F1.4で中程度の1.8EVの発生があり、F2.8で解消します。
- 歪曲収差はごくわずかな糸巻き型でほぼ影響はありません。
- 倍率色収差は開放F1.4で少し発生し、あとは減少します。軸上色収差は開放付近で発生します。
- ボケの品質は素晴らしく、特に後ボケはなめらかです。
- 玉ボケも綺麗でなめらかです。ただ開放では口径食が目立ちます。
- AFは速く、遅かったEF85mm F1.2L II USMから改善しています。
解像力やボケ味など画質面が高く評価されています。
先に発売されたシグマ85mm F1.4 Artが比較対象になりますが、AFの信頼性、手ブレ補正、重さではこのレンズが優れています。
※画質評価はopticallimits.comのレビューを参考にしています。
重量: 950g
最短撮影距離: 0.85m
最大撮影倍率: 0.12倍
フィルター径: 77mm
手ブレ補正: ◯
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F22
SP 85mm F/1.8 Di VC USD (Model F016)
2016年発売の、タムロン製EF対応マウント85mmレンズになります。手ブレ補正搭載レンズになります。
- 解像力は、開放では中央部はシャープで、F2.8~F4は非常にシャープになります。四隅は開放では甘い~良好レベルで、F2.8から良好になります。全体的に中央から四隅までの画質差は小さくなっています。
- 周辺減光は開放F1.8で1.9EVと中程度に発生します。F2.8で解消します。
- 歪曲収差は0.57%とほぼ影響はありません。
- 倍率色収差は少ないですが、開放でのフリンジは中程度の発生があります。
- 前ボケはやや固く、後ボケは柔らかくなっています。
- 玉ボケは開放付近では口径食が強く発生します。
- AF速度はまずまずの評価で純正に近いレベルです。
比較的安価なレンズですが、解像力テストでは純正EF85mm F1.4Lやシグマ85mm F1.4 Artと遜色なく高画質です。
重量は700gで手ブレ補正搭載という点も魅力で、F1.4が不要であれば最適な候補になりそうです。
※画質評価はopticallimits.comのレビューを参考にしています。
重量: 700g
最短撮影距離: 0.8m
最大撮影倍率: 0.14倍
フィルター径: 67mm
手ブレ補正: ◯
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F16
85mm F1.4 DG HSM
2016年発売の、シグマが究極のポートレートレンズとして登場させた重量級1,130gのレンズになります。
- 解像力は開放F1.4では中央部はシャープで、周辺・四隅もわずかに落ちる程度で全域で解像力があります。F2~F5.6はさらに向上して非常にシャープになります。
- 周辺減光は開放F1.4で1.8EVと中程度の減光があります。F2.8で解消します。
- 歪曲収差は0.1%でほぼ影響はありません。
- 倍率色収差は出にくく、軸上色収差は開放F1.4で大きく発生します。
- 前ボケはやや固く、後ボケはとてもなめらかです。
- 玉ボケは綺麗で良い形ですが、F1.4では口径食が発生します。
- AFは速いですが、AF精度は検証サイトによって評価が分かれています。
- 焦点距離が近い場合に、フォーカスシフトが起きる可能性があります。
高い解像力が評価されていて、いかにも現代レンズという印象です。
比較対象はAFで有利な純正EF85mm F1.4Lですが、開放の周辺画質ではこの85mm F1.4 DG HSMが有利となっています。
※画質評価はopticallimits.comのレビューを参考にしています。
最大径×長さ: 94.7×126.2mm
重量: 1,130g
最短撮影距離: 0.85m
最大撮影倍率: 0.12倍
フィルター径: 86mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F16
105mm F1.4 DG HSM
2018年に発売された、シグマ製EFマウント対応の105mm単焦点レンズになります。
解像力とボケ味にこだわった「BOKEH-MASTER」の称号がつけられています。
重量は1,645g、フィルター径は105mmという巨大なレンズで三脚座も付いています。
- 解像力は、開放では中央部はすでにシャープで、四隅は良好レベルです。F2.8は中央の解像力が向上し、四隅もシャープになります。
- 周辺減光は開放F1.4で1.85EVと大きくなりますが、大口径レンズとしては平均的です。F2.8で改善されます。
- 歪曲収差は0.33%の糸巻き型でほぼ影響はありません。
- 倍率色収差はよく抑えられ、軸上色収差は開放で少し発生します。
- 玉ボケはとてもなめらかで輪郭は目立ちません。開放F1.4では大きな口径食が発生しますが、F2で改善されます。
- 逆光耐性はまずまずの耐性です。
- AFは条件がよくても0.7〜0.8秒と遅いですが、実際の口コミでは速いとの感想も見受けられます。
開放から四隅までシャープという高い解像力が評価されています。ただ非常に重いレンズなので扱う難易度は高くなります。
※画質評価はlenstip.comのレビューを参考にしています。
最大径×長さ: 115.9×131.5mm
重量: 1,645g
最短撮影距離: 1.0m
最大撮影倍率: 0.12倍
フィルター径: 105㎜
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F16
EF135mm F2L USM
1996年発売の純正135mmレンズになります。モデルチェンジは行われていないので、EFマウントの純正135mmはこのレンズのみとなっています。
- 解像力は開放では中央部がシャープで周辺部は良好レベルになります。F5.6に絞ると周辺・四隅が向上して画面全域でシャープになります。
- 周辺減光は開放F2で1.5EVの中程度の発生があり、F2.8でほぼ解消します。
- 歪曲収差は糸巻き型歪み0.5%と影響がないレベルです。
- 倍率色収差は抑えられていますが、軸上色収差は開放付近で大きく発生します。
- ボケは非常になめらかで、F2で口径食が発生します。
- AFはほぼ無音で高速です。
古いレンズですが重量750gと取り回しも良く、光学性能も高いので現在でも人気のレンズとなっています。
※画質評価はopticallimits.comのレビューを参考にしています。
- フォトヨドバシのレビュー
重量: 750g
最短撮影距離: 0.9m
最大撮影倍率: 0.19倍
フィルター径: 72mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 8枚
最小絞り: F32
135mm F1.8 DG HSM
2017年に発売された、シグマのEFマウント対応135mmレンズになります。比較される純正EF135mm F2L USMに比べ、重量は1,130gと重くサイズも大きくなります。
- 解像力は開放では中央部はすでにシャープで、周辺・四隅も良好レベルです。F4では周辺・四隅がわずかに向上し、画面全体で均一なシャープさになります。
- 周辺減光は開放F1.8で1.4EVと中程度で、抑えられています。F2.2で大幅に解消できます。
- 歪曲収差は糸巻き型歪み0.18%でほぼ影響はありません。
- 倍率色収差はよく抑えられていて、軸上色収差は開放付近で発生します。
- 後ボケは柔らかく、前ボケはやや固めになります。
- 玉ボケは輪郭がなく綺麗で、開放では口径食が発生します。
- AFはほぼ無音で高速です。純正レンズと差がないレベルです。
開放F1.8から画面全域でシャープと高く評価されています。比較対象は純正EF135mm F2Lになりますが、純正も評価が高く両レンズを比べたレビューでも違いはわかりにくくなっています。
重さはデメリットですが、シグマの画質を手に入れたいユーザーにはおすすめです。
※画質評価はopticallimits.comのレビューを参考にしています。
- フォトヨドバシのレビュー(レビューはソニー版)
最大径×長さ: 91.4×114.9mm
重量: 1,130g
最短撮影距離: 0.88m
最大撮影倍率: 0.2倍
フィルター径: 82mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F16
4. EF-Sマウント
- EOS(7D Mark II、90D、9000D)
- EOS Kiss(X10i、X10、X90)
- 中望遠に該当する単焦点レンズは未発売。
- EF-Sマウントの機種はEFレンズも装着できます。
- レンズの組み合わせはマウント互換表でまとめています。
5. EF-Mマウント
- EOS(M6 markII、Kiss M、M200)
発売時期 | 価格 | Amazon評価 | 最大径×長さ | 質量 | 最短撮影距離 | 最大撮影倍率 | フィルター径 | 手ブレ補正 | 絞り羽根枚数 | 最小絞り | |
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56mm F1.4 DC DN | 2019年10月 | 4~5万円 | 66.5×59.5mm | 280g | 0.5m | 0.14倍 | 55mm | – | 9枚 | F16 |
56mm F1.4 DC DN
キヤノンEF-Mマウントでラインナップが不足していた、中望遠の単焦点レンズがシグマから発売されました。35mm換算で90mm相当の画角になります。
- 解像力は開放では中央・四隅ともにシャープですが、F2から中央部はさらに解像度が向上し、四隅はF2.8から向上して非常にシャープになります。
- 周辺減光は開放F1.4で1.89EVと大きく発生します。
- 歪曲収差は糸巻き型が非常に大きく発生します。EOS M6 Mark II、EOS Kiss M、EOS M200はレンズ補正に対応していて、自動で修正されます。
- 明暗差のある部分の色収差はそれほど確認できません。
- 玉ボケは綺麗ですが、開放では口径食が大きく発生します。
シグマはArtラインに匹敵する高画質で、少し絞った際の解像力は非常に高いレンズです。
小型化による歪曲収差や周辺減光はデジタル補正に頼る設計のようで、解像力を重視したレンズとなっています。
※画質評価はlenstip.com、photographyblog.comのレビュー(Eマウント版)を参考にしています。
- フォトヨドバシのレビュー
重量: 280g
最短撮影距離: 0.5m
最大撮影倍率: 0.14倍
フィルター径: 55mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 9枚
最小絞り: F16
6. まとめ
中望遠の単焦点レンズはポートレートや大きなボケを表現したい場面で活躍するレンズになります。
写真の幅が広がるレンズなので、まだ使ったことのない方は検討してみてはいかがでしょうか。
- RFマウントはマウントアダプターEF-EOS RでEF・EF-Sレンズが装着可
- EF-SマウントはEFレンズも装着可
- EF-MマウントはマウントアダプターEF-EOS Mを装着するとEF・EF-Sレンズが装着可
初めて交換レンズを行う方は専門用語を知っておく必要があります。
初心者でもわかる!間違えない【交換レンズの選び方】