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キヤノン【広角単焦点レンズ】おすすめ9選!比較表あり

キヤノン広角単焦点レンズ

このページでは、キヤノン製カメラで使える広角単焦点レンズをご紹介しています。

焦点距離は20mm~28mmから人気のレンズを集め、それぞれの特徴を一覧表で比較できるようにしています。

ノーノちゃん

Canonで使える、広角単焦点レンズだね。
ラインナップが充実しているので、自分に合うレンズを探すのが楽しいですよ。

コヤくん

その他の焦点距離は以下のページでまとめています。

初めて交換レンズを行う方は専門用語を知っておく必要があります。
初心者でもわかる!間違えない【交換レンズの選び方】初心者でもわかる!間違えない【交換レンズの選び方】

1. 広角単焦点レンズ一覧

キヤノン機で使える広角単焦点レンズをマウントごとに分けてご紹介します。

またそれぞれレンズの特徴を、口コミや各情報サイトをもとにまとめています。

マウント目次
RFマウント EFマウント
EF-Sマウント EF-Mマウント

2. RFマウント

使用できる機種

  • EOS R3、EOS R5、EOS R6、EOS R、EOS RP

RF16mm F2.8 STM

165gと小型・軽量、そして低価格の超広角単焦点レンズになります。

超広角を生かした風景や自撮り撮影に活用できます。

  • 解像力は、中央・周辺は開放F2.8から良好でF8までシャープ。四隅は開放F2.8とF4で画質が低下し、F5.6で多少改善します。四隅は悪いですが超広角レンズとしては十分に高い性能です。
  • 周辺減光は非常に大きいが、JPEGなら許容できるレベルに補正されます。(RAWの場合は純正ソフトやレンズプロファイルが必須)
  • 逆光耐性は良好だが、強い光源ではフレア・ゴーストが発生します。
  • コマ収差は開放F2.8では四隅で大きく発生します。絞ることで改善します。
  • フォーカスは速く問題ありませんが、動作音があります。

強い歪曲収差の補正による四隅の画質低下や多少の妥協点はありますが、超広角単焦点レンズがコンパクト+低価格で手に入るのは大きなメリットに感じます。

※画質評価はthe-digital-picture.comなどのレビューを参考にしています。

最大径×長さ: 69.2×40.2mm
重量: 165g
最短撮影距離: 0.13m
最大撮影倍率: 0.26倍
フィルター径: 43mm
手ブレ補正: –
絞り羽根枚数: 7枚
最小絞り: F22

3. EFマウント(フルサイズ)

使用できる機種

  • EOS(1D X Mark III、5D Mark IV、6D Mark II)
  • EOS(1D X Mark II、1D X)
  • EOS(1D Mark IV、1D Mark III、1D Mark II N、1D Mark II、1D)
  • EOS(1Ds Mark III、1Ds Mark II、1Ds)
  • EOS(5D Mark III、5D Mark II、5D)
  • EOS 6D
  • 発売時期 価格 Amazon評価 最大径×長さ 質量 最短撮影距離 最大撮影倍率 フィルター径 手ブレ補正 絞り羽根枚数 最小絞り
    EF20mm F2.8 USM 1992年6月 6~7万円 77.5×70.6mm 405g 0.25m 0.14倍 72mm 6枚 F22
    20mm F1.4 DG HSM 2015年11月 11~12万円 90.7×129.8mm 950g 0.27m 0.14倍 9枚 F16
    EF24mm F1.4L II USM 2008年12月 18~19万円 83.5×86.9mm 650g 0.25m 0.17倍 77mm 8枚 F22
    EF24mm F2.8 IS USM 2012年6月 6~7万円 68.4×55.7mm 280g 0.2m 0.23倍 58mm 7枚 F22
    24mm F1.4 DG HSM 2015年3月 8~9万円 85×90.2mm 665g 0.25m 0.19倍 77mm 9枚 F16
    EF28mm F1.8 USM 1995年9月 5~6万円 73.6×55.6mm 310g 0.25m 0.18倍 58mm 7枚 F22
    EF28mm F2.8 IS USM 2012年6月 5~6万円 68.4×51.5mm 260g 0.23m 0.2倍 58mm 7枚 F22
    28mm F1.4 DG HSM 2019年1月 11~12万円 82.8×107.7mm 865g 0.28m 0.19倍 77mm 9枚 F16

    ※シグマ製レンズの仕様はシグマSAマウントレンズでの数値になります。

    EF20mm F2.8 USM

    フィルム時代の1992年に発売された、超広角単焦点レンズになります。

    • 解像力は、開放はコントラストの低い甘い画質で、F4まで絞ることで中央部がシャープになります。四隅の低下は大きくF11まで絞ると四隅も改善します。
    • 周辺減光は開放で大きく発生し、絞っても影響があります。
    • 逆光耐性は弱くフレア・ゴーストが発生します。
    • USM対応でAFはスムーズに動作します。
    • 歪曲収差は0.3%の樽型歪みで影響は小さくなります。

    オールドレンズ風の描写なので画質評価は最新レンズに劣りますが、数少ない超広角単焦点レンズとして人気があります。

    ※画質評価はimaging-resource.comのレビューを参考にしています。

    最大径×長さ: 77.5×70.6mm
    重量: 405g
    最短撮影距離: 0.25m
    最大撮影倍率: 0.14倍
    フィルター径: 72mm
    手ブレ補正: –
    絞り羽根枚数: 6枚
    最小絞り: F22

    20mm F1.4 DG HSM

    2015年に発売された、シグマの20mm単焦点レンズになります。高品位なArtラインレンズで950gの重量があります。

    • 画質は開放から中央部はシャープで、周辺部は甘くなります。F4まで絞ると周辺部は良好に向上します。開放では中央と四隅で画質差が大きくなっています。
    • 周辺減光は開放F1.4で3.3EVと非常に大きくなります。
    • 歪曲収差は樽型歪み(2.4%)と中程度の発生があります。
    • 倍率色収差は抑えられています。
    • ボケは非常に綺麗です。玉ボケは一部で玉ねぎ形状になることがあります。

    サードパーティ製のためAF精度についてはメーカーで調整が必要になることがある点はデメリットになります。

    超広角F1.4という純正にはないハイスペックが魅力のレンズとなっています。

    ※画質評価はopticallimits.comのレビューを参考にしています。

    ※キヤノンEFマウント用の仕様は非公表のためシグマSAマウント用の仕様を掲載しています。

    最大径×長さ: 90.7×129.8mm
    重量: 950g
    最短撮影距離: 0.27m
    最大撮影倍率: 0.14倍
    フィルター径: –
    手ブレ補正: –
    絞り羽根枚数: 9枚
    最小絞り: F16

    EF24mm F1.4L II USM

    2008年発売の、焦点距離24mmでF1.4という大口径が特徴のレンズです。防塵防滴仕様となっています。

    • 解像力は、開放は中央部がシャープで四隅は非常に甘くなります。F2.8から四隅も向上し、F4は特に中央部の解像度が高く全域でシャープになります。
    • 周辺減光は開放は3.3EVで非常に大きく、F2まで目立ちます。
    • 軸上色収差は開放で発生し、またコマ収差も目立ちます。
    • 反射防止コーティングSWCを採用していて、ゴーストやフレアを抑制します。
    • 歪曲収差は樽型(約1.4%)の中程度の歪みがあります。

    ハイグレードのLレンズになりますが、開放での画質はあまり良い評価ではないようです。比較対象はシグマの24mm F1.4 DG HSMですが、AFの精度ではこの純正レンズが上回っています。

    ※画質評価はopticallimits.comのレビューを参考にしています。

    最大径×長さ: 83.5×86.9mm
    重量: 650g
    最短撮影距離: 0.25m
    最大撮影倍率: 0.17倍
    フィルター径: 77mm
    手ブレ補正: –
    絞り羽根枚数: 8枚
    最小絞り: F22

    EF24mm F2.8 IS USM

    2012年発売の、広角で手ブレ補正を搭載した単焦点レンズになります。

    • 解像力は、開放では中央部はシャープで四隅は甘くなります。F4以上で四隅が向上し、良好な画質になります。
    • 周辺減光は開放で大きく目立ちます。
    • 歪曲収差は(1.5%)の樽型歪みで中程度の発生になります。
    • 倍率色収差は少なく、軸上色収差は開放のみ多少発生します。
    • 前ボケはやや固いですが後ボケは柔らかい印象です。
    • 玉ボケは輪郭がはっきりして、開放で少し口径食があります。
    • AFは速く静かです。

    このレンズは開放F2.8ですが手ブレ補正搭載で扱いやすく、価格も抑えられているのが特徴です。F1.4ほどの明るさは必要ないユーザーにおすすめできます。

    ※画質評価はopticallimits.comのレビューを参考にしています。

    最大径×長さ: 68.4×55.7mm
    重量: 280g
    最短撮影距離: 0.2m
    最大撮影倍率: 0.23倍
    フィルター径: 58mm
    手ブレ補正: ◯
    絞り羽根枚数: 7枚
    最小絞り: F22

    24mm F1.4 DG HSM

    シグマから2015年に発売された、EFマウント対応の広角大口径レンズになります。防塵防滴はありません。

    • 解像力は開放では中央部は良好で、四隅は甘くなります。F2~F5.6に絞ると中央部は非常にシャープで四隅は良好になります。
    • 開放の周辺減光は3EVで非常に大きくなります。
    • 軸上色収差は抑えられていて、特に倍率色収差は非常に出にくくなっています。
    • AFの速度や精度は純正レンズに劣ります。
    • 歪曲収差は樽型歪み(0.9%)で目立ちません。

    純正EF24mm F1.4L II USMと比較対象になるレンズですが、こちらは低価格で入手できる点がメリットになります。

    ※画質評価はopticallimits.comのレビューを参考にしています。

    ※キヤノンEFマウント用の仕様は非公表のためシグマSAマウント用の仕様を掲載しています。

    最大径×長さ: 85×90.2mm
    重量: 665g
    最短撮影距離: 0.25m
    最大撮影倍率: 0.19倍
    フィルター径: 77mm
    手ブレ補正: –
    絞り羽根枚数: 9枚
    最小絞り: F16

    EF28mm F1.8 USM

    1995年に発売され、リニューアルされていない古いレンズになります。そのため入手は中古のみとなっています。

    • 解像力は開放付近は非常に甘い描写で、F2.8から中央部はシャープになります。四隅はF5.6付近で良好になります。
    • USM採用のためスムーズなAF動作です。
    • 開放付近では色収差が目立ちます。
    • 歪曲収差は樽型1.49%で中程度になります。
    • 逆光耐性は弱くゴースト・フレアが発生します。

    古い設計なので現代レンズと比べると画質評価は劣ります。ただ開放での甘さや逆光耐性はレンズの味つけにもなるので、独特な描写を表現することができます。

    最大径×長さ: 73.6×55.6mm
    重量: 310g
    最短撮影距離: 0.25m
    最大撮影倍率: 0.18倍
    フィルター径: 58mm
    手ブレ補正: –
    絞り羽根枚数: 7枚
    最小絞り: F22

    EF28mm F2.8 IS USM

    2012年にEF24mm F2.8 IS USMと同時に発売された、広角単焦点で手ブレ補正がついたレンズになります。軽量で扱いやすいのが特徴です。

    • 解像力は開放からシャープ、四隅も良好に近いレベルです。F4で全体的に向上しますが、絞っても安定した画質が特徴です。
    • 周辺減光は開放で2.1EVと少し目立ちます。
    • AFは速く正確と評価されています。
    • 歪曲収差は樽型歪み1.6%で中程度の発生になります。
    • 倍率色収差は抑えられ、軸上色収差は開放で少し目立ちます。コマ収差は開放で発生します。
    • ボケ味は柔らかく、玉ボケは綺麗ですが開放で口径食が目立ちます。

    安定した解像力で小型で扱いレンズとなっています。ただ28mmで開放F2.8なので、明るいズームレンズとの比較対象になりそうです。

    ※画質評価はデジカメinfoのePHOTOzine社のレビューを参考にしています。

    最大径×長さ: 68.4×51.5mm
    重量: 260g
    最短撮影距離: 0.23m
    最大撮影倍率: 0.2倍
    フィルター径: 58mm
    手ブレ補正: ◯
    絞り羽根枚数: 7枚
    最小絞り: F22

    28mm F1.4 DG HSM

    2019年発売の新しいシグマのEFマウント対応レンズになります。最近のシグマらしい画質重視のレンズのため、865gと重量級になっています。

    • 解像力は開放から中央部はシャープ、四隅は良好となります。F2.8~F4でさらに向上し、画面全域でシャープになります。
    • 周辺減光は開放で大きく発生します。
    • 歪曲収差や色収差はよく抑えられています。コマ収差の発生もある程度抑えられています。
    • 絞った場合の逆光はゴースト・フレアが発生しやすくなります。
    • サードパーティ製のためAF速度はあまり速くないとの評価になっています。

    画質重視の高価なレンズですが、28mm単焦点の明るいレンズとして唯一の存在になっています。

    ※画質評価はlenstip.comのレビューを参考にしています。

    ※Amazonはソニー用・ニコン用レンズも表示されます。

    ※キヤノンEFマウント用の仕様は非公表のためシグマSAマウント用の仕様を掲載しています。

    最大径×長さ: 82.8×107.7mm
    重量: 865g
    最短撮影距離: 0.28m
    最大撮影倍率: 0.19倍
    フィルター径: 77mm
    手ブレ補正: –
    絞り羽根枚数: 9枚
    最小絞り: F16

    4. EF-Sマウント

    使用できる機種

    • EOS(7D Mark II、90D、9000D)
    • EOS Kiss(X10i、X10、X90)
  • EOS(7D、80D、8000D、60Da、70D、60D、50D、40D、30D、20D、20Da、10D、D60、D30)
  • EOS Kiss(X9i、X9、X8i、X7、X7i、X6i、X5、X4、X3、X2、X80、X70、X50、F、Digital X、Digital N、Digital)
  • 5. EF-Mマウント

    使用できる機種

    • EOS(M6 markII、Kiss M、M200)
  • EOS(M6、M5、M100、M10、M3、M2、M)
    • マウントアダプターEF-EOS Mを使うことでEFレンズまたはEF-Sレンズを使用することもできます。
    • レンズの組み合わせはマウント互換表でまとめています。
    発売時期 価格 Amazon評価 最大径×長さ 質量 最短撮影距離 最大撮影倍率 フィルター径 手ブレ補正 絞り羽根枚数 最小絞り
    16mm F1.4 DC DN 2019年10月 4~5万円 72.2×92.3mm 405g 0.25m 0.1倍 67㎜ 9枚 F16

    16mm F1.4 DC DN

    シグマ製のEF-Mマウント対応レンズになります。35mm換算で約26mm相当になります。

    EF-Mマウントで不足している広角域をカバーすることができます。

    • 解像力は開放から中央部はシャープで、四隅は少し甘くなります。F2.8~F8はさらに解像感が高くなり、四隅もF5.6でシャープになってきます。
    • 周辺減光は開放で発生しますが補正により軽減されます。
    • 歪曲収差がありますが自動補正で0.2%まで抑えられます。
    • 開放では倍率色収差があり、輝度差のある部分は多少のパープルフリンジが発生します。F2まで絞ると収差は大幅に軽減されます。
    • ボケ味は柔らかく、玉ボケは綺麗で開放F1.4でも口径食は小さくなっています。
    • ステッピングモーター採用なのでAFはスムーズで、動画用途にも適しています。

    EF-Mレンズとしては大きく重量がありますが、EF-Mでも明るい広角単焦点を楽しむことができます。

    ※画質評価はdigitalcameraworldを参考にしています。

    最大径×長さ: 72.2×92.3mm
    重量: 405g
    最短撮影距離: 0.25m
    最大撮影倍率: 0.1倍
    フィルター径: 67㎜
    手ブレ補正: –
    絞り羽根枚数: 9枚
    最小絞り: F16

    6. まとめ

    キヤノンの広角単焦点はF2.8の小型レンズも用意されていて、ラインナップが充実しています。

    広い風景を高画質で写したり、星空撮影、夜のスナップ撮影など様々なシーンで活躍してくれるでしょう。

    ワンポイントアドバイス
    • RFマウントはマウントアダプターEF-EOS RでEF・EF-Sレンズが装着可
    • EF-SマウントはEFレンズも装着可
    • EF-MマウントはマウントアダプターEF-EOS Mを装着するとEF・EF-Sレンズが装着可