このページではこれから初めてカメラを始める人に、ミラーレスを選ぶ方法をわかりやすく解説しています。
専門用語を使わずに説明しているので、カメラが全くわからない人でも大丈夫になっています。
ノーノちゃん
コヤくん
このページの目次
1. ミラーレスの選び方
ミラーレスは一眼レフに比べて薄型でコンパクトな機種が多いのが特徴です。
そのため持ち運びしやすく、初心者の方におすすめできるカメラです。
ただ機種が多いので、まずは価格帯とメーカーについてご紹介します。
- 価格帯
- メーカー
①価格帯
機種には価格帯があり、入門機から上級機まで様々あります。
ここでは3タイプに分類してご紹介してみます。
入門機
初心者向けのエントリークラスになります。
機種によりますがイラストでの操作画面が用意されていたり、ボタンを減らした使いやすいカメラになっていることが特徴です。
「初めてなので簡単に撮りたい」とか、「これから勉強するのでとりあえず1台欲しい」という方に適しています。
性能面では上級機と差があり、特に野鳥や鉄道、子供などの動く被写体にピントが合いにくく、苦手とする撮影シーンがあります。
中級機
中級者向けになると機能が豊富になり、操作ボタンも増えるので、カメラの操作に慣れた方であれば入門機より使いやすく感じると思います。
また動く被写体にピントが合う性能が高くなるので、入門機より撮影の幅が広がります。
上級機
各メーカーの上位機で、ハイアマチュアやプロが使うクラスになります。
(ただ初心者でもこの価格帯から始める人もいるので、上級者限定ということではありません。)
機種によりますが多くはフルサイズ機となり、暗い場所でも綺麗に写る高感度性能が高くなります。
またこのクラスを使うユーザーはレンズにも予算をかけるため、総額はかなり高いものとなる傾向があります。
ノーノちゃん
コヤくん
②メーカー
ミラーレスを発売している主なカメラメーカーは以下になります。
- キヤノン
- ニコン
- ソニー
- オリンパス
- パナソニック
- 富士フイルム
シェアで見ればパナソニックや富士フイルムは低いですが、個性的なカメラを作っていてどのメーカーも素晴らしい長所があります。
初めてカメラを選ぶ場合は、知っているメーカーだからという理由で選ぶのもよいと思います。
特にキヤノンとソニーは人気があるので、持っている人も多いです。(ニコンのミラーレスは現在上級機のみしか出ていません)
周りでカメラを持っている人と同じメーカーにして、アドバイスをもらいやすくするのもいいでしょう。
ノーノちゃん
ただ筆者の独断で、おすすめしたい機種をあとでご紹介しています。
コヤくん
2. 購入時のチェックポイント
近年のミラーレスはどの機種も使いやすく改良されていますが、初心者がチェックしておきたいポイントをまとめてみました。
少し数が多いですが知っておくと役立つ知識や機能なので、これをもとに欲しいカメラを調べてみてください。
タッチシャッター
タッチシャッターは背面の液晶モニターをタッチするだけでシャッターが切れる機能で、初心者にはとても便利な機能になります。
スマホカメラに慣れている人は当たり前のように思いますが、カメラでは近年普及してきました。
カメラを選ぶ際は、タッチシャッターができるかどうかを確認しておきましょう。
ノーノちゃん
コヤくん
可動式液晶モニター
可動式液晶モニターがあると、カメラを低い位置から撮影しやすくなったり、液晶モニターを反転させて自撮りすることができます。
人気の機能なので多くの機種が採用していますが、可動式にも2タイプがあります。
- バリアングル式
- チルト式
バリアングル式
いったん液晶モニターを横に開いて、そこから上下に回転できるタイプになります。
全方向に液晶モニターを向けることができる特徴があります。
ただチルト式より動作が多いことと、カメラの中心より横にずれて見ることになります。
チルト式
液晶モニターの下部を指で引っ掛けてから、上に向けたり下に向けたりできます。
カメラを低い位置や高い位置から撮る場合は素早く開くことができるのがメリットです。
機種により反転して自撮りができる場合と、反転まではできない場合があります。
また縦位置で撮影する場合はチルトの動きはあまり役立たないことになります。
ノーノちゃん
コヤくん
バッテリーのもち
残念ながら、ミラーレスは一眼レフに比べて消費電力が高く、1回の充電で300枚程度しか撮影できません。
こまめに電源を切ったり、画像再生の時間を短くするなどの工夫が大切になります。
もし1日中撮影したい場合は予備バッテリーの準備も必要になるでしょう。
ノーノちゃん
コヤくん
画素数
カメラ初心者の方は「画素数が大きい=写真が綺麗」と思われている方が多いですが、実はある程度の画素数があれば関係ありません。
最新のiPhoneが1200万画素でも綺麗に写るように、1000万画素あれば十分となっています。
デジタルカメラが登場した当時は100~200万画素程度しかなかったので確かに解像度は低かったのですが、現在は多くのカメラが2000万画素前後と十分な解像度になっています。
そのためこの性能はあまり考えなくて大丈夫です。
ノーノちゃん
コヤくん
瞳AF
瞳AFは近年主流になっている機能です。
カメラが自動的に人の目にピントを合わせてくれるので、撮影がとても簡単になるメリットがあります。
機種によっては動物の目にも対応するので、猫や犬を飼っている場合は重宝する機能です。
ノーノちゃん
コヤくん
サイレントシャッター
文字の通り、シャッター音を消して撮影できる機能です。
こちらも人気の機能で、近年は多くのミラーレスで採用されています。
ただ機種によってはサイレントシャッター時は連写ができないなどの違いがあります。
ノーノちゃん
コヤくん
ファインダー
一部の機種ではファインダーがなく、背面液晶のみで撮影する機種があります。
日中の明るい屋外では背面の液晶モニターは見にくくなるので、できればファインダーはあった方が便利です。
※キヤノンEOS M6 mkIIのように、ファインダーがないカメラでも外付けファインダーを装着できる機種もあります。
ノーノちゃん
コヤくん
スマホ転送
画像出典:キヤノン公式サイト
スマートフォンとの連携機能になります。
カメラで撮った写真をWi-Fiで直接スマートフォンに転送する機能です。
※インターネット回線のWi-Fiではなく、スマホとカメラのみを通信します。
撮った写真をその場でスマホに転送できるため、すぐにインスタなどSNSに投稿したりLINEで人に送ることができて便利です。
機種によっては全自動転送ができるので、これを使うと撮った写真が全て自動的にスマホに送信され、転送作業が不要になります。
またスマホをリモコン替わりとして、カメラのシャッターを切るなど遠隔操作もできます。
ノーノちゃん
コヤくん
3. おすすめしたいミラーレス2機種
上位のチェックポイントから、筆者が初心者におすすめしたいカメラを2機種選んでみました。
ソニー α6100
- オートフォーカスが速い
- リアルタイム瞳AFが優秀
- チルト液晶を反転して自撮り可能
- 交換レンズは単焦点レンズが豊富
- ファインダーの解像度が低い(入門機の中では少し粗い画質)
- バッテリー時間が短い
α6100はソニーのAPS-Cミラーレス機になります。
入門機ですが、ソニーの上位機と同じAF性能が採用されていることが一番の特徴です。
人物や動物の目を追尾したり、動く被写体にもフォーカスが自動で追尾してくれるのでピント合わせをする手間がかかりません。
チェックポイントであるタッチシャッターやサイレントシャッターにも対応しています。
APS-C機として高感度性能もトップクラスなので、暗い場所でもノイズが出にくい特徴があります。
キヤノン EOS Kiss M
- オートフォーカスが速い
- バリアングル液晶なので自撮り可能
- ボディだけでもレンズまでコンパクト
- キヤノン交換レンズが少ない(ただSIGMA社のEF-Mマウントレンズが使用可能)
- バッテリー時間が短い
2018年3月の発売以降、長く人気のミラーレスとして注目を集めている機種になります。
オートフォーカスが速いので、サクサクと撮影することができます。
またチェックポイントであるタッチシャッターやサイレントシャッターにも対応しています。
ホワイトカラーが用意されているので女性も選びやすく、レンズまでコンパクトなことも人気の秘密です。
4. ミラーレスの選び方まとめ
ミラーレスの選び方をチェックポイントを中心ご紹介しました。
せっかく購入するカメラなので、自分好みにこだわった機種を使いたいですよね。
重視するポイントを決めて、理想のカメラを見つけてみてくださいね。
- 予算を考えて初心者向けや中級機などを選ぶ
- どのメーカーのカメラも良いが有名なメーカーだと無難
- 購入前にカメラのチェックポイントを調べる
- タッチシャッター・可動式液晶モニターが便利
- 画素数はあまり考えなくてよい
- 瞳AFがあると撮影が楽になる
- サイレントシャッターも便利
一眼レフとミラーレスの違いはこちらで解説しています。
初心者におすすめの一眼レフ・ミラーレス一眼(準備編)