このページでは、中国からかかってきた電話に出てしまった場合、通話料はかかるのか解説しています。
また、なぜ中国から電話がかかってきたのか、詐欺の被害に合った場合の対処法についても書いています。
ノーノちゃん
ぶたさん
このページの目次
1. 中国からの電話出ると料金かかる?
基本的に受信者は通話料がかからない
冒頭でもお伝えしましたが、日本では電話を受けた側が通話料を負担することはありません。
これは国際電話であっても同じで、日本国内で電話を受けた限りは、受けた側が通話料を負担することはありません。
その証拠にソフトバンク公式サイトでも「日本国内で着信を受けた場合、通話料はかからない」と書かれています。
Q. 海外からかかってきた電話にでた場合、着信側に通話料はかかりますか?
A. 日本国内で着信を受けた場合、着信側に通話料はかかりません。
ノーノちゃん
ぶたさん
受信者が料金を取られるケース
- 海外渡航中に電話を受けた場合
- コレクトコールの電話を受けた場合
海外渡航中に電話を受けた場合
海外渡航中に電話を受けた場合、着信料を支払わなければなりません。
着信料とは電話を受けた側が負担する料金です。料金は国によって異なりますが1分あたり70円~200円かかります。
たとえば、ドイツへ渡航中に中国からかかってきた電話に出た場合、1分あたり115円の着信料を負担しなければなりません。
電話にかかる料金を分かりやすくまとめると下記のようになります。
発信元 | 受信場所 | 発信者 (の負担) |
受信者 (の負担) |
---|---|---|---|
日本 | 日本 | 通話料 | ― |
海外 | 日本 | 通話料 | ― |
日本 | 海外 | 通話料 | 着信料 |
海外 | 海外 | 通話料 | 着信料 |
このように受信者の日本国内にいる場合は、電話を受けても着信料は一切かかりません。
しかし、受信者が海外にいる場合は、電話を受けると着信料をとられますので注意してください。
日本国内で携帯電話に着信があった場合、通常着信側には料金が発生しませんよね。しかし、その感覚のまま海外で着信通話すると、着信した側にも料金が発生することがあります。国内で無料通話できる着信であっても、海外での通話は対象外になるからです。
参照元:JAL ABC公式サイト
コレクトコールの電話を受けた場合
出典元:KDDIジャパンダイレクト
コレクトコールとは、電話を受けた側に通話料を負担してもらうサービスです。(現在KDDIが行っています)
宅急便の着払いサービスの電話バージョンみたいなものと考えると分かりやすいかもしれません。
相手がコレクトコールを利用している場合、オペレーター経由で電話がかかってきます。
そしてオペレーターから「コレクトコールを了承しますか?」と尋ねられ、了承すると通話料がこちら側の負担になります。
KDDIのオペレータに「日本の電話番号」と「お話になりたい方のお名前」をお伝えください。相手の方に料金をお支払いいただくコレクトコールでおつなぎします。
参照元:KDDIジャパンダイレクト
ぶたさん
2. 中国からの電話なぜ?
ここでは、なぜ中国から電話がかかってくるのか理由について解説しています。
国際電話詐欺
中国に知り合いがいない場合、中国からの電話は99%国際電話詐欺だと考えていいでしょう。
最近、国際電話を使った詐欺が急増しているため、中国に限らず海外からの電話は詐欺の可能性を疑いましょう。
実際に国際電話詐欺の件数の推移をみると、2022年9月は20件程度でしたが、2023年9月は2192件と約10倍も増加しています。
被害にあわないためにも、国際電話からの着信は無視することをおすすめします。
警察庁の集計によると、全国の警察が未遂を含む特殊詐欺に使われていることを確認した国際電話番号は7月に969件に上り、6月の201件から約5倍に増加した。9月はさらに増え、同月29日までに2192件に及んだ。前年の2022年9月は20件しかなかった。
ぶたさん
+1844電話番号は詐欺?出てしまった時の対処法など解説!
在日中国人を狙った詐欺
実は2023年頃から、日本に在住している中国人の方を狙った電話詐欺が急増しています。
電話に出ると、中国の公安局や警察、中国大使館などを名乗る人物が、お金を要求してくるというものです。
下のニュース動画では詐欺の手口について詳しく解説しています。
実際に約400万円だまし取られた方もいますので、在日中国人の方は不審な電話には出ないようにしてください。
ぶたさん
3. 詐欺の被害にあわないためには?
国際電話は無視する
詐欺の被害にあわないために、最も重要なことは国際電話はすべて無視することです。
国際電話とは、具体的に言うと下記のような先頭に「+」がついている電話番号のことです。
国 | 電話番号 |
---|---|
アメリカ | +1 XXX-XXXX-XXXX |
中国 | +86 XX-XXXX-XXXX |
インドネシア | +62 XXX-XXXX-XXXX |
エジプト | +20 XXX-XXX-XXXX |
このような海外からの電話は詐欺の可能性が非常に高いです。
なぜなら、通話アプリで無料通話できる今の時代に、わざわざ高額な通話料をとられる国際電話を使う理由がないからです。
ノーノちゃん
ぶたさん
着信拒否する
国際電話詐欺にあわないためには、海外から着信があった場合はすぐに着信拒否することをおすすめします。
海外から着信があった際、間違ってもかけ直しなどしてはいけません。電話をかけてしまうと高額な通話料を請求されることがあります。
発信元が気になるのであれば、電話番号をグーグルやX(旧ツイッター)で検索すると情報が出てくるかもしれません。
日本国内からの電話であれば、ナビサイトやアプリを使えば発信者の住所などを特定することも可能です。
電話番号から住所検索は可能?無料で個人特定できるナビサイト・アプリご紹介!
4. 詐欺の被害にあった場合
すぐに警察に相談
国際電話詐欺の被害にあった場合は、すぐに最寄りの警察署で相談することが重要です。
この際、詐欺師とのやり取りや、詐欺に関する記録(電話番号、銀行取引など)があるのであれば必ず持参していきましょう。
ノーノちゃん
ぶたさん
警察以外に相談しない方がいい?
結論から言うと、警察以外に相談すると二次被害にあう可能性があるのでおすすめできません。
二次被害とは一度詐欺の被害にあった方が再び騙され、お金をだまし取られることを指します。
たとえばネット上でよく見かける「騙されたお金を取り返せます」といった弁護士事務所が出している広告がありますよね。
しかし実際に相談すると、高額な着手金だけを支払わされ、騙されたお金が返ってこないことがほとんどです。
こういった詐欺被害者をカモにしている業者や弁護士が存在しますので、警察以外には相談しないほうがいいです。
「だまされたカネを取り返せる」などと広告を出している弁護士に、着手金を払ったのに対応してもらえない。詐欺の“二次被害”ともいわれるこうした事例が各地で相次いでいて、東京都内では、消費者窓口への相談がこの3年で3倍以上に急増していることがわかりました。
5. よくある質問
ここでは中国からの電話に関するよくある質問をご紹介しています。
中国の通販サイトからの電話は詐欺?
通常、中国の通販サイトから電話がかかってくることはほとんどありません。やり取りはすべてメールかチャットで行われます。
したがって、もし中国の通販サイトを名乗る電話がかかってきた場合、ほぼ詐欺だと考えていいでしょう。
ノーノちゃん
ぶたさん
中国の電話番号について
中国の国番号は「86」です。つまり「+86」からはじまる番号が中国の電話番号になります。
しかし、中国からの詐欺電話はさまざまな手段を使って、国番号や電話番号を偽装することがあります。
そのため、国際電話(先頭に+がついている番号)からの着信は極力出ないようにした方がいいでしょう。
ぶたさん
その存在しない国番号からの電話を取ると、「中国語のアナウンス」が流れるという。中国大使館や公安を名乗り、留守番電話に折り返しの連絡を要求するメッセージを残すケースが多い。
中国からの電話にかけ直してしまった
電話をかけ直してしまった場合、高額な通話料を請求される可能性があります。
また、騙しやすい人間として犯罪組織の「カモリスト」に載ってしまい、詐欺の標的にされる可能性もあります。
すぐに警察の相談専用電話 「#9110」番に電話をかけるか、お住まいの地域の警察署で相談してください。
海外電話に出ると着信料金とられる?
日本国内で国際電話に出た場合は着信料金はかかりません。
しかし、日本国外で国際電話に出ると着信料金を支払わなければなりません。
着信料はキャリアや発信元の国によって異なりますが、大体は1分あたり70円~200円となっています。
6. まとめ
通常、中国からの電話に出てしまっても通話料を取られることはありません。
しかし、発信者がコレクトコールを利用している場合、電話を受けた側が通話料を負担しなければなりません。
また、海外渡航中に電話に出てしますと着信料をとられますので注意してください。
ぶたさん
- 基本的に中国からの電話に出ても通話料はかからない
- 海外渡航中に電話に出ると着信料を取られる
- 相手がコレクトコールを利用している場合、通話料がかかる
- 中国からの電話は国際電話詐欺の可能性が高い
- 詐欺の被害にあわないために国際電話は無視しよう