Lightroomを導入する場合、料金プランを決めることになります。
このページではプランの選び方や価格、選ぶポイントを解説しています。
ノーノちゃん
コヤくん
このページの目次
1. プランは3つから選択
パソコンからLightroomの購入手続きをすると、このような3プランが表示されます。
それぞれの特徴を解説していきます。
Lightroomプラン
- 使用アプリ:Lightroom(モバイル版含む)
- クラウド容量:1TB(1,078円/月)
- 難易度:初級
特徴
使えるアプリはLightroomのみとなっていて、Lightroom単体プランとも呼ばれます。クラウド容量は1TBになります。
写真をクラウドに一元化するのでわかりやすく、場所を問わずパソコン・スマホ・タブレットから利用できるのが特徴です。
PC性能の問題でLightroom Classicだと動作が重い場合にも、Lightroomプランを選ぶ方法があります。
- スマホ・タブレットでレタッチしたい
- クラウドで写真を管理したい
フォトプラン
- 使用アプリ:Lightroom(モバイル版含む)・Lightroom Classic・Photoshop
- クラウド容量:20GB(1,078円/月)、1TB(2,178円/月)
- 難易度:中級
特徴
LightroomとLightroom Classicの両方が使え、さらにPhotoshop(iPad版含む)もセットになったプランになります。
基本はPCでLightroom Classicを使いますが、コレクションの写真を同期することでモバイル端末のLightroomに編集を引き継ぐこともできます。
PC使用がメインのため、写真が増えても外付けHDDに入れることで対応できます。
- PCでじっくりレタッチがしたい
- 大量の写真を管理・整理したい
LightroomとLightroom Classicの違いはこちらで解説しています。
Lightroom CCとLightroom Classicの違い【超初心者向け】
コンプリートプラン
- 使用アプリ:Lightroom・Lightroom Classic・Photoshop・illustratorなど20以上
- クラウド容量:100GB(6,248円/月)
- 難易度:上級
特徴
アドビのアプリケーション20以上がセットになったプランで、対象ユーザーはデザイナー・クリエイター向けになります。
Lightroomなどの画像編集アプリに加え、イラスト制作のillustrator、高度な画像編集ができるPhotoshop、映像制作のPremiere Proなどプロ向けのセットとなっています。
例えばillustratorは単体プランでは2,728円/月(税込)ですが、PhotoshopやLightroomも使いたい場合はこのコンプリートプランがお得になります。
Illustrator | InDesign | Adobe XD |
Acrobat Pro | Animate | Dreamweaver |
Premiere Pro | Premiere Rush | After Effects |
Dimension | Audition | InCopy |
Media Encoder | Character Animator | Prelude |
Fuse | Bridge |
- アドビのアプリケーションをたくさん使いたい
- クリエイターを目指している
クラウドの容量選択
クラウド容量はLightroomプランは1TB、フォトプランは20GB・1TBが用意されています。
それぞれ保存できる写真(RAWデータ)の枚数は、だいたいこのようになります。
1200万画素 (iPhone DNG) |
2000万画素 | 2400万画素 | 3200万画素 | 4500万画素 | 6000万画素 | |
---|---|---|---|---|---|---|
20GB | 1,666枚 | 869枚 | 800枚 | 571枚 | 444枚 | 166枚 |
1TB | 83,333枚 | 43,478枚 | 40,000枚 | 28,571枚 | 22,222枚 | 8,333枚 |
20GBプランは、クラウドでの保管用途としては容量が少ないので、一時的な保管やモバイル端末との連携用途に向いています。
1TBプランは、写真の容量にもよりますがクラウドに保管する使い方ができます。
プラン一覧
3つのプランの特徴をまとめると、このようになります。
Lightroomプラン | フォトプラン | コンプリートプラン | |
---|---|---|---|
難易度 | 初級 | 中級 | 上級 |
使い方 | モバイル向け | PC向け | PC向け |
Lightroom ※モバイル版含む |
◯ | ◯ | ◯ |
Lightroom Classic | ー | ◯ | ◯ |
Photoshop | ー | ◯ | ◯ |
その他主要アプリ | ー | ー | ◯ |
クラウド容量 | 1TB | 20GB 1TB |
100GB |
料金 | 1,078円/月(1TB) | 1,078円/月(20GB) 2,178円/月(1TB) |
6,248円/月(100GB) |
※2020/11/09時点です。
各プランの購入手順はこちらでまとめています。
【Lightroom 購入方法】ダウンロード~インストールを解説
ノーノちゃん
コヤくん
2. Lightroomモバイルの料金
スマホ・タブレットでは、アプリストアからLightroom mobileをインストールすることができます。
Adobeアカウントを作成することで無料で使用できますが、フル機能が使える有料版に移行することもできます。
違いはこのようになっています。
無料版 | 有料版 (Lightroom premium) |
|
---|---|---|
料金 | 0円 | 560円/月 5,500円/年 |
RAW編集 | × | ◯ |
機能 | 制限あり | フル |
※2020年12月時点の料金です
有料版は1か月単位の月間支払いと、年間払いの2種類が用意されています。
機能面では有料版はRAW現像に対応していて、無料版では使えない部分補正・修復・ジオメトリなど細かい編集ができるようになっています。
(Adobe公式サイトに詳しく書かれています)
無料版で星マークがついている機能をタップすると、有料のプレミアム版が案内されてアップグレードできます。
ただ無料版でも明るさやホワイトバランスなど基本レタッチはできるので、実際に試してから有料版を検討するのがよいと思います。
ノーノちゃん
コヤくん
3. よくある質問
ここではLightroomプラン・フォトプラン・コンプリートプランで気になる疑問をまとめています。
クラウド容量は増やせる?
どのプランも、追加料金でクラウド容量を増やすことができます。
容量:2TB・5TB・10TBから選択
写真をよく撮る人の場合、1TBではすぐに一杯になってしまいます。
その場合は2TBに増やすか、または1TBのまま継続して古い写真を外付けHDDに移管して、クラウド容量を節約する方法もあります。
プラン変更はできる?
プラン変更は可能になっています。アドビアカウントページから行うことができます。
よくあるプラン変更としては、このような例があります。
- フォトプラン → Lightroomプラン
- Lightroomプラン → フォトプラン
- コンプリートプラン → フォトプラン
気になるのはプラン変更時の違約金ですが、Adobe公式サイトでは違約金については書かれていません。
公式サイトでは、月額料金の高いコンプリートプランから安いPhotoshop単体プランへの変更例が書かれていますが、コンプリートプランの残金なども発生しないようです。
何台まで使える?
アドビ公式サイトによると、Creative Cloud 個人版ライセンスは、2台までインストールができます。
ただ2台同時使用は認められていません。
OSに制限はなく、WindowsでもMacでも1台ずつインストールすることができます。
無料期間はある?
有料プランには7日間の無料期間があります。そのため試しに購入してみて、使い勝手を確認することができます。
特に、Lightroom Classicの場合はPCのスペックによって動作が重くなることがあります。
写真をたくさん取り込んで、問題なく使えるかどうかを確認しておくと安心です。
なおAdobe公式サイトでは、購入から14日以内のキャンセルは全額返金するとも書かれています。
解約時に違約金はある?
アドビ サブスクリプションの違約金については、公式サイトの解約条件に書かれています。
月々プラン
月々プランは1か月ごとの契約で、このプランは違約金なしで解約することができます。
例えばコンプリートプランやPhotoshop単体プランなどには月々プランが用意されています。(縛りはない反面、年間プランに比べて割高の料金になります)
年間プラン(一括払い)
1年間の契約で、料金を一括払いするプランになります。一括で前払いするため解約しても違約金はありません。
年間プラン(月々払い)
1年間の契約で、支払いは月々払いになるプランです。
途中解約をする場合、残りの契約期間料金の50%が請求されることになっています。
フォトプランのPhotoshopは簡易版?
フォトプランについているPhotoshopは、Photoshop単体プランと機能は同等と思われます。
筆者もフォトプランのPhotoshopを使用していますが機能制限などはありません。
安くPhotoshopが使えるので不思議に感じますが、Adobe公式サイトでもアプリ機能の違いは書かれていませんでした。
調べたところ、Photoshop単体プランはサービス面で以下の特徴がありました。
- クラウド容量が100GB
- 年間プランに加えて月々プラン(3,480円/月)が選択可能
- ペイントソフトAdobe Frescoのプレミアム機能が無料で利用可能
業務などでPhotoshopを短期間だけ使いたい場合には、単体プランの月々プランが選択できるのはメリットになりそうです。
それ以外は基本的にフォトプランで問題ないと思われます。
LightroomとPhotoshopの違いはこちらで解説しています。
LightroomとPhotoshopの違い 使い分けを実例で解説
Amazonで販売されているLightroomとの違いは?
AmazonではLightroom(年間一括払い)のオンラインコードが販売されています。このコードをAdobeの専用ページで入力して、購入することもできます。
Adobeの公式サイトと同じLightroomをインストールするので、アプリは同じものになります。
ただAmazonではキャンペーン割引価格で販売している時期があり、その時に購入すればお得になります。
キャンペーン割引は、コンプリートプランやIllustrator・Photoshopの単体プランが主な対象商品となっています。
ノーノちゃん
コヤくん
購入方法はこちらでご紹介しています。
【Lightroom 購入方法】ダウンロード~インストールを解説
4. まとめ
多くの方はLightroomプランとフォトプランで悩まれるかと思います。
実際にはPCでレタッチをするのか、モバイル端末でレタッチをするのかで考えればプランが選びやすくなります。
- おすすめはLightroomプランとフォトプラン
- Lightroomプランはモバイル重視向け
- フォトプランはPC向け
- クラウド管理はLightroomプランがお得
- PCでレタッチするならフォトプランがお得