ソニーの新型Sシリーズ、α7SIIIが発売されることになりました。
このページでは旧モデルα7SIIとスペックの違いや、α7SIIIの特徴をまとめています。
※高感度画質の比較を追加しました。
ノーノちゃん
コヤくん
このページの目次
1. 外観と寸法
α7S IIIの外観写真になります。(ソニーストア大阪で撮影)
次に、α7S IIIとα7S IIの外形寸法の比較になります。
外形寸法はα7S IIIが横幅2mm、高さは1.2mmとわずかに増えています。
大きく異なるのはグリップを含む厚みが9.4mm増えていて、放熱機構が入ったためか厚みのある印象です。
2. 外観の違い
旧モデルα7S IIはチルト液晶でしたが、α7S IIIはバリアングル液晶を採用していて、動画用途に適した使い方ができるようになっています。
バリアングル液晶はボディ左側にある端子類との干渉が問題になりますが、重要なマイク端子は上部に配置してあるので液晶モニターを開いても干渉しない構造になっています。
三角リングは固く作られていて、動画撮影時にカラカラと動いてノイズが入らないよう工夫されています。このように浮かせた位置でも固定されます。
HDMI端子はミニやマイクロでない通常のタイプAコネクタとなっていて、耐久性を重視したプロ仕様となっています。
また端子カバーはα7S IIやα7Rシリーズと同じく蓋タイプになっています。
背面にも違いがあり、α7S IIIはα7RIV・α9IIと同様にAF-ONボタンとマルチセレクターが配置され、各ボタンは押しやすいよう工夫されています。
カスタマイズができるC1ボタンはファインダー右横に、C3ボタンは背面左上のメニュー横に配置されました。録画ボタンの位置も変更され、α7S IIIでは上面に大きなサイズで配置されています。
露出補正ダイヤルはα7RIVで採用されたロック機構ダイヤルとなっています。個人的にはマルチダイヤルタイプの方が好みなのですが、操作システムに変更はありませんでした。
シャッター音・グリップ感
α7S IIIのシャッター音はとても静かで、静音化されたα7RIVよりもさらに小さい音になっていました。シャッターショックもほとんど感じません。
グリップはα7RIVと同じ形状になっていて、グリップした感覚は深さがあり手にフィットしました。
3. 発売日と価格
α7S IIIの発売日と価格はこのようになっています。
記録メディア
α7S IIIはSDカードとCFexpress Type Aカードの兼用スロットとなっています。
SDカード(V90)でも多くの記録形式で撮影できますが、以下の場合はCFexpressカードが必要になります。
・1,000枚以上の非圧縮RAW静止画の連続撮影
・XAVC S-I 4K 120p、HD 240fps撮影
CFexpress Type Aカードもα7S IIIと同じ2020年10月9日発売になります。
- 【80GB】CFexpress TypeAカード(CEA-G80T):24,000円+税
- 【160GB】CFexpress TypeAカード(CEA-G160T):46,000円+税
- CFexpress Type A、SDカード対応 カードリーダーMRW-G2
4. 進化ポイント
α7S IIIの進化したスペックや特徴を、旧モデルのα7S IIと比較しています。
映像エンジン
- α7S III:BIONZ XR(2チップ構成)
- α7S II:BIONZ X
画像出典:ソニー公式サイト
α7S IIIは従来のBIONZ Xに比べて約8倍の処理能力となりました。BIONZ XRは2チップ構成としていて、処理を分散させることで高速化を実現しています。
新しいメニュー画面もこのBIONZ XR用に設計されていて、様々なレスポンスや操作性が向上しています。
画素数
- α7S III:1210万画素
- α7S II:1220万画素
α7S IIIも変わらず約1200万画素の小さい画素数となっています。
画素数を小さくすることで1画素当たりの受光量を増やし、約15+ストップ(S-Log3時)というダイナミックレンジの広さに貢献しています。
ただ1200万画素のため、動画用途としてはSuper35mmモードが使用できなくなっているのはデメリットです。
写真用途としては一般的なPCモニター表示は問題ない画素数ですが、写真を拡大表示すると早い段階で解像度不足が起きます。
また1200万画素はA3プリントでは解像度200dpiになるのでこの程度のサイズまで綺麗に印刷できますが、それ以上のサイズに印刷すると解像度不足が起こります。
α7S IIIとα7IIIの画質比較
ソニーストアで並んで展示されていたα7S IIIと、2018年発売のα7III(2400万画素)との簡単な静止画比較をしてみました。
どちらも以下の設定とし、JPEG撮って出しになります。
焦点距離:35mm付近
ノイズリダクション:標準
D-レンジオプティマイザー:オート
WB:オート
JPEGファイン
■α7III + FE24-105mm F4 G OSS ※flickrで画像が開きます。
展示の関係から同一レンズでの撮影ができなかったので、四隅の解像感に差があるかもしれません。
色合いは何枚も撮るとα7S IIIのホワイトバランスがやや変化することがありましたが、基本は同じ傾向に感じます。
その他α7SIII + FE16-35mm F2.8 GMの作例
ISO感度
- α7S III(静止画):
常用80~102400
拡張40~409600 - α7S II(静止画):
常用100~102400
拡張50~409600
- α7S III(動画):
常用80~102400
拡張~409600
Logベース感度ISO640(拡張160)~ - α7S II(動画):
常用100~102400
拡張~409600
Logベース感度ISO1600~
ISO感度は2機種ともほぼ同じスペックですが、α7S IIIは常用感度がISO80~となっています。
αSシリーズは高感度画質を重視していて、特に4K120pなどのスロー映像を撮影する場合は感度が高くなるため、高感度に強い性能はメリットになります。
またLog撮影時の最低感度は旧モデルα7S IIがISO1600~なのに対し、α7S IIIはISO640(拡張160)~と大幅に低くなっています。
高感度画質(静止画)
先ほどと同じソニーストア店内で、展示機のα7S IIIと2018年発売のα7IIIの高感度画質を比較してみました。
明るい屋内なので高感度テストにはあまり適していませんが、ISO6400~51200までの画像で暗い部分を拡大比較しています。
拡大画像はのα7S III(1200万画素)の等倍表示に合わせて、α7III(2400万画素)の画像サイズを揃えています。
α7III + FE24-105mm F4 G OSS
α7SIII + FE16-35mm F2.8 GM
RAWの無加工現像
WB:オート
それぞれの感度でシャッタースピード・F値を揃えて露出を合わせましたが、ボディまたはレンズの違いの影響なのか、α7SIIIの方がやや暗く写りました。
ノイズ量を比較すると2機種とも大きな差はないようです。
ISO25600からα7S IIIのノイズが増えているように見えますが、アンダーなα7S IIIの方が不利なためこの画像から正確に判断するのは難しそうです。
比較結果としては、α7S IIIは高感度画質の評価が高いα7IIIと同等レベルの性能に感じます。
動画性能
動画性能はいくつかのスペックがあるので、それぞれに分けて記載しています。
高画質
- α7S III:フルサイズ領域で全画素読み出し
- α7S II:フルサイズ領域で全画素読み出し
これはαSシリーズの特徴ですが、クロップなしのフルサイズ領域で画素加算のない全画素読み出し4K動画を記録することができます。
ただ約1200万画素のため、解像感を向上させるオーバーサンプリング効果は生かすことができなくなっています。
実際の解像感については今後のレビューが待たれます。
記録方式
- α7S III:
XAVC HS 4K(H.265)120p
XAVC SI 4K(All-I H.264)60p
XAVC S 4K(H.264)120p
XAVC S (H.264)120p
フルHD 240p
S&QモードXAVC SI 4K 120p
※4K120pは約10%クロップ
- α7S II:
XAVC S 4K(H.264)30p
XAVC S (H.264)120p
AVCHD 60p
MP4 60p
※ビットレートはページ下部の仕様比較表に記載。
4K60pの内部記録ができるカメラとしてはパナソニックのS1HやGH5、富士フイルムのT-X4などがありますが、いずれも1.5倍クロップや30分制限などの制約がありました。
GH5はクロップなし・30分制限なしと優れたスペックですが、4K60p 8bit記録となっていました。
α7S IIIは一眼カメラとしては初の、4K120p 4:2:2 10bitをAF駆動で本体(内部)にクロップなし、時間制限なしで記録することができます。
α7S IIIはCFexpress TypeAカード対応が注目されていますが、ビットレートの高いモード以外はV90のSDカードでほとんどのモードを撮影できることも大きなメリットとなっています。
ビデオスピードクラスV90のSDカードでXAVC S 4K 120p 4:2:2 10bitが記録できます。
外部出力
α7S IIIはATOMOS社のNINJA Vモニター/レコーダーへ16bit RAW動画を出力することもできます。
また4Kの内部記録をしながら同時に外部へRAW動画を出力できるという、画期的なスペックとなっています。
ローリングシャッター歪み
α7S IIIはセンサーの読み出し速度をα7S II比で2倍高速化していて、ローリングシャッター歪みを低減しています。
α7IIIとの比較ですが、こちらの動画でテストしています。
移動する棒の歪みはα7S IIIの方がよく抑えられています。
次の動画ではキヤノンEOS R5とローリングシャッター歪みを比較しています。
映像を止めるタイミングで変わるので優劣は難しいですが、どちらもローリングシャッター歪みはかなり低減されていることがわかります。
AF速度設定
動画時のAF速度は「AFトランジション速度」と「AF乗り移り感度」で調整することができます。
- AFトランジション速度:AFの切り替えスピードを「7段階」で調整
- AF乗り移り感度:被写体を瞬時に切り換えたり、切り替えずに粘って追随する「5段階」の感度調整
それぞれを調整することでビデオ専用機らしい映像の雰囲気を作ることができます。
熱対策
α7S IIIでは放熱対策として熱伝導性に優れたグラファイト素材を組み込み、イメージセンサーからの発熱を放熱する仕組みとなっています。
画像出典:ソニー公式サイト
α7S IIIは4K60p(XAVC S-I 4K 4:2:2 10bit)撮影を25℃の環境で1時間以上撮影できるとしています。
パナソニックS1Hのような放熱ファンを備えず、小型ボディで長時間撮影ができる仕様は発表時に注目を集めました。
実際の熱問題はまだわからない部分が多く、今後レビューが増えるとともに判明すると思われます。
クリエイティブルック
α7S IIIでは静止画・動画に適用できる、10種類のカラープリセット「クリエイティブルック」が用意されています。
一般的にどの機種でも静止画用のプリセットは用意されていますが、クリエイティブルックは初めて動画にも適用できるプリセットになっています。
画像出典:ソニー公式サイト
この機能があればカラーグレーディングのスキルがなくても、手軽に好みの色調に変えることができます。
手ブレ補正
- α7S III:5軸ボディ内手ブレ補正(5.5段)
+動画用アクティブモード - α7S II:5軸ボディ内手ブレ補正(4.5段)
α7S IIIは手ブレ補正アルゴリズムの最適化により、補正効果5.5段に向上しました。静止画ではシャッター半押しやピント拡大時に効果を確認できます。
動画時は専用のアクティブモードという手ブレ補正が搭載されました。
ソニーストアの展示機では左右にカメラを振った動画で補正効果は確認できましたが、設置の問題から歩き撮りは試すことができませんでした。
アクティブモード使用時はこのように少し画角がクロップされます。
以下の動画では通常の手ブレ補正(スタンダード)、アクティブモード、キヤノンEOS R5の手ブレ補正効果を比較しています。
このテストではEOS R5の方がなめらかに見えますが、α7S IIIのアクティブモードでも十分な効果が出ているように見えます。
AF性能
- α7S III:位相差AF759点、コントラストAF425点
- α7S II:コントラストAF169点
- α7S III:(リアルタイム瞳AF)人物・動物の瞳
※動画時は人物の瞳AFのみ動作 - α7S II:人物の瞳
旧モデルα7S IIが発売された2015年はまだソニーのAFは未完成でしたが、α7S IIIでは最新のAF性能となっています。
AF方式は像面位相差AF+コントラストAFとなり、位相差AFはα9/α9 IIの693点を上回る759点となっています。
また低照度環境ではEV-6(F2.0レンズ、ISO100時)のAF測距と暗所に非常に強く、リアルタイム瞳AFは30%向上したとのことです。
AF追従性能はこちらの動画で確認できます。
リアルタイム瞳AFは犬、猫を中心とした動物の瞳にも対応しています。ただ動物の瞳AFは静止画のみとなっているのは惜しいところです。
EVF
- α7S III:0.64型 943万ドット
約0.90倍
※縮小表示も可能 - α7S II:0.5型 235万ドット
約0.78倍
α7S IIIのEVFは0.64型と大型化され、943万ドットと高精細になっています。
実際に確認したところ、非常に大きなEVFで気持ちよく撮影ができそうでした。精細感についてはα7RIVと大差ないように感じましたが、この広さで高精細を実現するのは画期的なEVFだと思います。
またアイポイントは25mmと長めにしてあるので、筆者は眼鏡をかけていますが四隅までケラレはほぼなく視認できました。
EVFは大きすぎると画面周囲の情報表示が確認しづらくなるデメリットもあるので、EVF画面を縮小して表示できる機能も備わっています。
この機能も試したところEVFが小さくなりましたが、0.64型の未体験の広さに価値があるように思います。
カードスロット
- α7S III:デュアルスロット
SDカードUHS-II / CFexpress Type A - α7S II:シングルスロット
SDカードUHS-I(またはメモリースティック)
α7S IIIはSDカードUHS-II と CFexpress Type Aカードのデュアルスロット仕様になりました。
画像出典:ソニー公式サイト
これまでソニー機はSDカードが採用されていて、データの重い動画形式の記録にはCFexpressの導入が必要な状況でした。
α7S IIIではコンパクトなCFexpress Type Aカードが採用されることになり、さらにSDカードも併用できるデュアルスロットになりました。
これにより高価なCFexpressカードを選択することもできますし、汎用性の高いSDカードを使うこともできるという便利なカードスロットになっています。
メニュー・タッチ操作
- α7S III:タッチパネル対応
- α7S II:なし
α7S IIIはこれまでのタブが横に並ぶメニュー画面を、縦構成のメニューに一新しました。これによりニコンやパナソニックと似たUIになっています。
メニュー画面の各タブのトップ画面をまとめました。
下の階層が右側に表示されるので次の操作がしやすく、また色分けもされているので全体の項目を把握しやすい印象でした。
また、αシリーズで初めてメニュー画面や設定のタッチ操作ができるようになっています。
タッチ操作のレスポンスはとても速く、ストレスなく操作できます。
録画中の赤枠表示
α7S IIIでは録画中の液晶モニターに赤枠を表示させることができるようになりました。
バリアングルで自撮りをしている場合など、一目でREC中と確認できるので録画できていなかったというミスを減らすことができます。
オーディオアクセサリー
ソニー機はオーディオアクセサリーが充実しています。
ショットガンマイクロフォンのECM-B1Mはマイクケーブルが接続不要で、マルチインターフェースシューに装着するだけでデジタル音声(旧モデルα7S IIはアナログ入力)を収録することができます。
画像出典:ソニー公式サイト
またXLRアダプターキットXLR-K3Mを使うことで様々なマイクを装着して電源供給ができたり、XLR/TRSコンボ端子を使って電子楽器の収録にも適しています。
画像出典:ソニー公式サイト
バッテリー
- α7S III(静止画):
ファインダー:510枚
ライブビュー:600枚 - α7S II(静止画):
ファインダー:310枚
ライブビュー:370枚
- α7S III(動画):
ファインダー:約130分
ライブビュー:約135分 - α7S II(動画):
ファインダー:約95分
ライブビュー:約100分
※連続30分制限あり
α7S IIIのバッテリーは大容量のNP-FZ100(2,280mAh)が採用され、α7S IIのNP-FW50(1,020mAh)より撮影枚数が大幅に伸びています。
ソニーは2017年発売のα7RIIIからフルサイズ機のバッテリーを大容量化していて、この点は他社に比べて有利となっています。
また動画時の連続30分制限は、α7S IIIでは撤廃されているので安心して記録を続けることができます。
5. 上手な選び方のポイント
α7S IIIとα7S IIを検討している方に、選び方のポイントをまとめてみました。
α7S III
他社の民生機では実現できていない4K 120p 4:2:2、10bitの内部記録が可能となり、小型ボディで長時間録画ができる放熱構造も魅力のモデルとなっています。
AF性能やメニュー操作など、ソニーの弱点とされてきた使い勝手の向上も魅力で、映像制作に適したスペックとなっています。
α7S II
旧モデルのα7S IIは発売が2015年と古く、ソニーがAFを強化する前のスペックとなっています。
動画性能も4K30pを達成した頃なので、最新の機種と比較するには発売時期に大きな差があります。
スチル機としてもα7IIIなど安価で高性能なモデルが登場している現在、候補としては魅力に欠ける印象です。
6. 性能比較表
α7S IIIとα7SIIとの仕様比較表になります。
(※ソニーUKの公式サイトを参考に記載しています)
機種名 | α7SIII | α7SII |
---|---|---|
発売時期 | 2020年10月9日 | 2015年10月16日 |
マウント | ソニーEマウント | |
イメージセンサー | フルサイズ | |
画像処理エンジン | BIONZ XR(2チップ構成) | BIONZ X |
画素数 | 1210万画素 | 1220万画素 |
アンチダスト | 〇(強化) ※電源オフ時 ※クリーニングモード実行時も可 |
〇 ※クリーニングモード実行時 |
画質モード | RAW、JPEG、HEIF | RAW、JPEG |
ボディ内手ブレ補正 | イメージセンサーシフト方式5軸補正 5.5段 |
イメージセンサーシフト方式5軸補正 4.5段 |
ISO感度(静止画) | 常用80~102400 拡張40~409600 |
常用100~102400 拡張50~409600 |
ISO感度(動画) | 常用80~102400 拡張~409600 |
常用100~102400 拡張~409600 |
AF方式 | ファストハイブリッドAF (位相差AF /コントラスト検出AF) |
コントラスト検出方式 |
電子先幕シャッター | 〇 | |
サイレントシャッター | 〇 | |
シャッタースピード (静止画) |
1/8000〜30秒、バルブ | |
シャッタースピード (動画) |
1/8000〜1/4秒 | |
連写 | ファインダー: 約10コマ/秒(AF/AE追随) ライブビュー: 約8コマ/秒 ※CFexpress Type Aメモリーカード使用時 |
約5コマ/秒 |
連続撮影枚数 |
非圧縮RAW:1000枚以上 ※CFexpress Type Aメモリーカード使用時 |
JPEG:64枚 RAW:31枚 |
フラッシュ同調速度 | 1/250秒 | |
シャッター耐久 | 50万回 | ー |
測距点 |
759点(位相差AF) 425点(コントラスト検出AF) |
169点 |
瞳AF(静止画) | 人物・動物の瞳 ※リアルタイム瞳AF |
人物の瞳 |
瞳AF(動画) | 人物の瞳 ※リアルタイム瞳AF |
ー |
動画記録方式 | XAVC S、XAVC HS | XAVC S、AVCHD規格 Ver.2.0準拠、MP4 |
動画圧縮形式 |
XAVC S: MPEG-4 AVC/H.264 XAVC HS: MPEG-H HEVC/H.265 |
XAVC S: MPEG-4 AVC/H.264 AVCHD: MPEG-4 AVC/H.264 MP4: MPEG-4 AVC/H.264 |
録音 | ステレオマイク内蔵 | |
音声記録方式 | LPCM 2ch(48kHz 16bit)、LPCM 2ch(48kHz 24bit)、LPCM 4ch(48kHz 24bit)、MPEG-4 AAC-LC 2ch | XAVC S: LPCM 2ch、AVCHD: Dolby Digital (AC-3) 2ch、ドルビーデジタルステレオクリエーター搭載、MP4: MPEG-4 AAC-LC 2ch |
ピクチャープロファイル | PP1-PP10 S-Log2、S-Log3、HLG、HLG1-3 Logベース感度ISO640(拡張160)~ |
PP1-PP9 S-Log2、S-Log3 Logベース感度ISO1600~ |
クリエイティブルック | 〇 | ー |
XAVC HS 4K 3840×2160 (H.265) |
(4:2:0、10ビット) 120p(200Mbps) 60p(150Mbps) 24p(100Mbps) (4:2:2、10ビット) |
ー |
XAVC SI 4K 3840×2160 (All-I H.264) |
(4:2:2、10ビット) 60p(600Mbps) 30p(300Mbps) 24p(240Mbps) ※SDXCカード V90以上推奨 |
ー |
XAVC SI HD 1920×1080 (All-I H.264) |
(4:2:2、10ビット) 60p(222Mbps) 30p(111Mbps) 24p(89Mbps) ※SDXCカード V90以上推奨 |
ー |
XAVC S 4K 3840×2160 (H.264) |
(4:2:0、8ビット) 120p(200Mbps) 60p(150Mbps) 30p(100Mbps) 24p(100Mbps) (4:2:2、10ビット) |
30p(100Mbps) 24p(100Mbps) |
XAVC S 1920×1080 (H.264) |
(4:2:0、8ビット) 120p(100Mbps) 60p(50Mbps) 30p(50Mbps) 24p(50Mbps) (4:2:2、10ビット) |
120p(100Mbps) 60p(50Mbps) 30p(50Mbps) 24p(50Mbps) |
AVCHD 1920×1080 |
ー |
60p(28Mbps) 60i(24Mbps) 24p(24Mbps) |
AVC MP4 1920×1080 |
ー |
60p(28Mbps) 30p(16Mbps) |
スローモーション動画 |
S&Qモード XAVC S-I 4K 120p (4:2:2 10bit、H.264、All-I) フルHD 1~240fps ※音声記録不可 ※XAVC S-I 4K 120p、フルHD 240fpsはCFexpress TypeAカードが必要 |
4倍/5倍スローモーション フルHD 120fps ※音声記録不可 |
外部出力 |
16bit RAW 4K 60p ※本体内記録をしながらHDMI出力可 |
4:2:2 8bit 4K 30p |
動画専用手ブレ補正 | アクティブモード ※使用時はクロップあり |
ー |
測距輝度範囲 | EV‒6~20 | EV‒4~20 |
フリッカーレス | 〇 ※電子シャッターを除く |
ー |
EVF | 0.64型 943万ドット 約0.90倍 |
0.5型 235万ドット 約0.78倍 |
液晶モニター | 3.0型 144万ドット ※メニュータッチ操作可 |
3.0型 122万ドット |
液晶モニター可動 | バリアングル液晶 | チルト液晶 |
カードスロット | デュアルスロット CFexpress(Type A) SDカードUHS-II |
シングルスロット SDカードUHS-I またはメモリースティック |
インターフェイス |
USB Type-C(3.2) ※USB-to-Ethernetアダプター接続可 マルチ/マイクロUSB端子 HDMI端子(タイプA) 外部マイク入力 ヘッドホン端子 |
マルチ/マイクロUSB端子 HDMIマイクロ端子(タイプD) 外部マイク入力 ヘッドホン端子 |
USB充電 | ◯ ※USB Type-C端子で可 ※USB PDに対応 |
◯ |
USB給電 | ◯ ※USB Type-C端子で可 ※USB PDに対応 |
◯ |
防塵・防滴に配慮 | ◯(強化) | ◯ |
外形寸法(mm) | 128.9(幅) 96.9(高さ) 69.7(奥行) |
126.9(幅) 95.7(高さ) 60.3(奥行) |
重さ(バッテリー、 メモリーカード含む) |
699g | 627g |
撮影可能枚数(静止画) | ファインダー:510枚 ライブビュー:600枚 |
ファインダー:310枚 ライブビュー:370枚 |
連続録画時間制限 | ー | 29分59秒 |
実動画撮影時 | ファインダー:約80分 ライブビュー:約95分 |
ファインダー:約55分 ライブビュー:約60分 ※29分59秒制限あり |
連続動画撮影時 | ファインダー:約130分 ライブビュー:約135分 |
ファインダー:約95分 ライブビュー:約100分 ※29分59秒制限あり |
バッテリーパック | NP-FZ100 | NP-FW50 |
縦位置グリップ (別売) |
VG-C4EM | VG-C2EM |
XLRアダプターキット (別売) |
XLR-K3M | |
ショットガンマイクロフォン (別売) |
ECM-B1M | ECM-B1M ※アナログ入力での使用のみ |
ワイヤレスリモコン (別売) |
RMT-P1BT | RMT-DSLR2 |
7. まとめ
α7S IIIは動画性能が進化しただけでなく、EVFやメニュー画面など操作性も一新されました。
動画機としてはほぼ完成していると思われますが、スチル機としては今後のαシリーズにこのEVFや操作性が引き継がれると予想されます。
今後のソニー機が楽しみになる新機種の登場でした。
- 映像エンジンはBIONZ XR(2チップ構成)
- 動画手ブレ補正はアクティブモードが搭載
- 高感度・ダイナミックレンジに強い1200万画素
- 像面位相差の最新AFスペック
- 内部記録は4K 120p、外部記録は16bit RAWを達成
- USB充電・給電に対応
- SDカード・CFexpress Type Aのデュアルスロット