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配信の最適化ファイルは消していい?正しい削除方法をご紹介!

配信の最適化ファイルは消していい?正しい削除方法をご紹介!

このページでは、Windos10/11の「配信の最適化ファイル」のキャッシュを削除していいのかについて解説しています。

また、配信の最適化ファイルをオフにする方法や、削除方法などについてもご紹介していますので、よければ参考にしてみてください。

ノーノちゃん

配信の最適化ファイルのキャッシュが2GB以上もあるんだけど問題ない?
問題ありません。配信の最適化ファイルのキャッシュは通常1~3GBほどあります。

ぶたさん

1. 配信の最適化ファイルとは?

配信の最適化ファイルとは?

名称 配信の最適化
正式名称 Delivery Optimization
(デリバリー・オプティマイゼーション)
開発 マイクロソフト
主な機能 ファイル共有、ダウンロード

どういう機能?

配信の最適化ファイルは、P2P(ピアツーピア)技術を活用して、Windowsの更新プログラムなどを他のパソコンと共有する機能です。

具体的にはインターネット上のパソコンや、ローカルネットワーク上のパソコンから更新プログラムをダウンロードできます。

通常はユーザーがWSUS(MicrosoftのUpdateサーバー)にアクセスして、更新プログラムをダウンロードするようになっています。

しかし、配信の最適化ではWindows Updateを経由せず、他のパソコンから直接更新プログラムをダウンロードできるようになります。

ノーノちゃん

どういうメリットがあるの?
配信の最適化ファイル機能を使うと次のように3つのメリットがあります。

ぶたさん

メリット 説明
複数パソコンを同時更新 同一ネットワーク内にある負数のパソコンを同時に更新することができる
通信量の削減 同一ネットワーク内でデータを共有することで、インターネット回線の使用を減らし、通信量を節約できる
高速なダウンロード 近くのパソコンから更新プログラムを取得することで、通常よりも速くダウンロードできる
このようにさまざまなメリットがあるため、複数台のパソコンがある環境では非常に便利な機能となっています。

ぶたさん

一般ユーザーは使わない?

一般ユーザーが「配信の最適化ファイル」機能を使う機会はほぼありません。

この機能は、ネットワーク内の各端末が効率的に更新プログラムを共有するためのものです。主に数百台のパソコンがある企業やオフィス環境向けに作られています。

したがって、パソコンを1~2台しか持っていない一般ユーザーの場合は、この機能を利用するメリットがありません。

一般ユーザーの場合はWindows Updateから直接更新プログラムをダウンロードするほうがお手軽です。

ぶたさん

2. 配信の最適化ファイル消していい?

配信の最適化ファイル消していい?

結論から言うと、配信の最適化ファイルのキャッシュは削除しても問題ありません。

このキャッシュは、他のパソコンに更新プログラムを共有するために一時的に保存されているファイルです。

Windowsの重要なシステムファイルではないため、削除してもパソコンの動作にまったく影響はありません。

むしろ、ストレージの空き容量が増えるため、ストレージが不足している場合は定期的に削除するといいでしょう。

基本的に一般のユーザーが「配信の最適化ファイル」機能を利用することはほぼありませんので、キャッシュは削除してもOKです。

ぶたさん

3. 配信の最適化ファイル削除方法

配信の最適化ファイル削除方法

ここでは「配信の最適化ファイル」のキャッシュを削除する方法を2つご紹介します。どちらかお好きな方法を選びましょう。

①ディスククリーンアップで削除

配信の最適化ファイルのキャッシュをディスククリーンアップで削除
ディスククリーンアップツールで、配信の最適化ファイルのキャッシュを削除する方法です。

ディスククリーンアップとは、Windowsに標準搭載されているパソコン内の不要なデータを削除するためのツールです。

このツールを使えば、配信の最適化ファイルのキャッシュをかんたんに削除することができます。手順は次のようになります。

1

エクスプローラーを開く

まずエクスプローラー(ファイル管理ソフト)を開きます。
エクスプローラーを開く
2

Cドライブを開く

Cドライブ(起動ドライブ)を開きます。
Cドライブを開く

3

ディスククリーンアップツールを開く

上部メニューにある三点リーダーをクリックし「クリーンアップ」を選択します。
三点リーダーをクリックし、クリーンアップを選択
4

削除するファイルを選択

削除するファイルにある「配信の最適化ファイル」にチェックを入れ、OKをクリックします。
配信の最適化ファイルにチェックを入れ、OKをクリック
5

クリーンアップ実行

この画面が表示されると、あとは自動でファイルの削除が実行されます。
クリーンアップ

②一時ファイル管理で削除

一時ファイル管理で最適化ファイルのキャッシュを削除
一時ファイル管理から、配信の最適化ファイルのキャッシュを削除する方法です。

一時ファイル管理とは、Windowsのシステム設定にあるパソコン内のSSDやHDDを管理するためのツールです。

このツールでは「配信の最適化ファイル」のキャッシュを削除することが可能です。手順は以下のとおりです。

1

Windowsの設定を開く

下記のショートカットキーを使ってWindowsの設定画面を開きます。

「Windowsロゴ」+「I」キーを同時押し
2

ストレージ設定を開く

サイドメニューにある「システム」をクリックし、ストレージを選択します。
システムをクリックし、ストレージを選択
3

一時ファイル設定を開く

一時ファイルをクリックします。
一時ファイルをクリック
4

削除するファイルを選択

下部にある「配信の最適化ファイル」にチェックを入れます。
配信の最適化ファイルにチェックを入れる
5

ファイルの削除をクリック

上部にある「ファイルの削除」をクリックします。
ファイルの削除をクリック
6

削除を実行する

ファイルの削除で「続行」をクリックすると配信の最適化ファイルの削除が実行されます。
続行をクリック
7

削除完了

「一時ファイルのクリーンアップが完了しました。」とメッセージが表示されていれば削除完了です。
配信の最適化ファイル削除完了

4. 配信の最適化をオフにする方法

配信の最適化をオフにする方法

オフにする手順

配信の最適化ファイル機能をオフにする手順
こちらは配信の最適化ファイル機能をオフにする方法です。

上記でもお伝えしましたが、一般ユーザーが配信の最適化機能を使うことはほぼないので、オフにしても特に問題ありません。

オフにする手順は以下のとおりです。

1

Windowsの設定を開く

下記のショートカットキーを使ってWindowsの設定画面を開きます。

「Windowsロゴ」+「I」キーを同時押し
2

詳細オプションを開く

サイドメニューから「Windows Update」をクリックし、詳細オプションを開きます。
Windows Updateをクリックし、詳細オプションを開く
3

配信の最適化を開く

追加オプションにある「配信の最適化」をクリックします。
配信の最適化をクリック
4

配信の最適化をオフにする

「他のデバイスからダンロードを許可する」をオフ(灰色)にすれば完了です。
「他のデバイスからダンロードを許可する」をオフにする

オフになっている確認する方法

配信の最適化がオフになっている確認する方法
こちらは配信の最適化がオフになっているか確認する方法です。

ターミナル(コマンドプロンプト/PowerShell)で、配信の最適化がオフになっているか確認することができます。

1

ターミナル(管理者)を開く

タスクバー左下部にあるWindowsアイコンを右クリックし、ターミナル(管理者)を開きます。
Windowsアイコンを右クリックし、ターミナル(管理者)を開く
2

コマンドを実行

下記のコマンドを貼り付けて「Enter」キーを押します。
コマンド
コピー 拡大
Get-DeliveryOptimizationStatus
コマンドを貼り付けて「Enter」キーを押す

■コマンドの貼り付け例

C:\User\ユーザー名> Get-DeliveryOptimizationStatus
3

確認する

配信の最適化がオフになっている場合、下記のようなメッセージが表示されます。
配信の最適化がオフになっている場合このメッセージが表示される

■メッセージ
WARNING: No active Delivery Optimization download or upload jobs
——-
警告: アクティブな配信の最適化のダウンロードまたはアップロードのジョブがありません。
「配信最適化の監視」について詳しく知りたい方は、下記のマイクロソフト公式サイトをご覧ください。
参考 配信最適化の監視Microsoft Ignite

5. よくある質問

配信の最適化ファイルに関するよくある質問

ここでは、配信の最適化ファイルに関するよくある質問とその回答をご紹介しています。

配信の最適化キャッシュ消していい?

配信の最適化のキャッシュは削除して問題ありません。

詳しくは「2. 配信の最適化ファイル消していい?」で解説していますのでご覧ください。

配信の最適化ファイルが重い原因

配信の最適化ファイルが重い原因は以下のいずれかが考えられます。

配信の最適化機能は、更新プログラムを他のパソコンと共有できるように、一時的にファイルのキャッシュを溜めます。

通常、ファイル容量は1~3GB程度ですが、空き容量の少ないパソコンにとっては、システムのパフォーマンスの低下を招くことがあります。

この場合「3. 配信の最適化ファイル削除方法」の手順で、キャッシュを削除することで解決することができます。

配信の最適化が更新プログラムをダウンロード中の場合、システムが重くなることがあります。

ダウンロードが完了すれば正常な状態に戻るので、しばらく待ちましょう。

配信の最適化機能が原因で、Windowsシステムに不具合が発生し、パソコンが重くなることがあります。

重くなるケースがあります。

この場合は「3. 配信の最適化ファイル削除方法」の手順でキャッシュを削除するか、パソコンを再起動することで解決することができます。

配信の最適化とBranchCacheの違い

配信の最適化とBranchCache(ブランチキャッシュ)の主な違いは次のようになります。

配信の最適化

名称 配信の最適化
(Delivery Optimization)
配布方法 P2P
(ピアツーピア)
主な用途 更新プログラム取得
ストアアプリ取得
対応 Windows10
Windows11

BranchCache

名称 BranchCache
(ブランチ・キャッシュ)
配布方法 ホスト型キャッシュモード
分散キャッシュモード
主な用途 さまざまなデータの共有
対応 Windows7
Windows8
Windows8.1
Windows10
Windows11
Windows Server2008 R2
Windows Server2012
Windows Server2012 R2
詳しくはマイクロソフト公式サイトをご覧ください。
参考 Windows 更新プログラムの配信を最適化するMicrosoft Ignite

Windows11ではオフにできない?

Windows11でも配信の最適化機能をオフにすることができます。

やり方については「4. 配信の最適化をオフにする方法」をご覧ください。

Windows Updateが遅い場合

Windows Updateでダウンロードが遅い場合、ダウンロード帯域幅の制限をしている可能性があります。

配信の最適化の設定から、ダウンロード帯域幅の制限をオフにする、または最大することで解決できます。

1

Windowsの設定を開く

下記のショートカットキーを使ってWindowsの設定画面を開きます。

「Windowsロゴ」+「I」キーを同時押し
2

詳細オプションを開く

Windows Updateをクリックし、詳細オプションを開きます。
Windows Updateをクリックし、詳細オプションを開く
3

配信の最適化を開く

配信の最適化をクリックします。
配信の最適化をクリック
4

ダウンロード制限をオフにする

ダウンロードオプションの矢印マークをクリックし、「バックグラウンド制限率」と「フォアグラウンド制限率」のチェックを外します。
ダウンロードオプションの矢印マークをクリックし、チェックを外す
これでWindows Updateのダウンロード速度が早くなります。

ぶたさん

6. まとめ

配信の最適化ファイルまとめ

配信の最適化ファイルは、Windowsの更新プログラムなどを複数台のパソコンで共有するための機能です。

しかし、一般のユーザーがこの機能を使うことはほとんどないため、オフにしてもまったく問題ありません。

また、配信の最適化のキャッシュが溜まっている場合は、削除してもシステムに影響はありませんので、容量が足りない場合は削除しておきましょう。

まとめ
  • 配信の最適化ファイルはWindowsの機能
  • Windowsの更新プログラムなどを他のパソコンと共有する機能
  • 一般ユーザーは使わないのでオフにしてOK
  • 配信の最適化キャッシュも削除してOK