ESETとウイルスバスター、どちらかのソフトの購入すればいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、それぞれのソフトの特徴を解説した上で、どちらのセキュリティソフトを選んだ方がいいのか書いています。
ノーノちゃん
ぶたさん
このページの目次
1. ESETとウイルスバスター
ここでは「ESET HOMEセキュリティ」と「ウイルスバスタークラウド」の基本情報をご紹介しています。
ESET HOMEセキュリティ
ソフト名 | ESET HOMEセキュリティ |
---|---|
運営会社 | Canon ITソリューションズ株式会社 |
提供開始年 | 1987年 |
ウイルス検出率 | |
保護率 | |
ネット詐欺対策 | |
ランサムウェア対策 | |
動作の軽さ | 非常に軽い |
利用可能台数 | 1台 |
料金 | 月額:192円 |
公式 | ESET(イーセット)公式サイト ↑今なら最大21%OFFで申し込み可能! |
全世界1億人以上の利用ユーザーを抱える次世代型セキュリティソフト「ESET HOMEセキュリティ」です。
「安い・軽い・高性能」が売りのソフトで、世界トップクラスのウイルス検出システムを備えているにも関わらず、非常にお手頃な価格設定となっています。
また動作の軽さも評価されており、他のセキュリティソフトと比べて非常に軽いため、低スペックなPCでも動作させることが可能です。
ノーノちゃん
ぶたさん
ウイルスバスタークラウド
ソフト名 | ウイルスバスタークラウド |
---|---|
運営会社 | トレンドマイクロ株式会社 |
提供開始年 | 1991年 |
ウイルス検出率 | |
保護率 | |
ネット詐欺対策 | |
ランサムウェア対策 | |
動作の軽さ | 若干重い |
利用可能台数 | 3台(各OSにつき1台) |
料金 | 月額:416円 |
公式 | ウイルスバスター公式サイト ↑今なら2ヶ月無料で使える! |
日本人の4人に1人が利用している定番のセキュリティソフト「ウイルスバスター」です。
ウイルスバスターはフィッシング詐欺対策に定評があり、最新AIが搭載されたWeb脅威対策機能によって危険なサイトをブロックしてくれます。
よくネットバンキングやオンラインショッピングなどを利用する方におすすめのソフトです。
ウイルスバスターのメリットは、利用可能台数が3台まで利用することができる点です。そのため、ひとつのライセンスでパソコン・スマホ・タブレットで使用する事が可能です。
2. ESETとウイルスバスターの比較
ここではESETとウイルスバスターの性能や料金を比較しています。
世界的に権威のある第三者機関のデータを使って、公平に比較していますので参考なれば幸いです。
①検出率
ソフト名 | オフライン 検出率 |
オンライン 検出率 |
---|---|---|
ESET | 97.4% | 97.4% |
ウイルスバスター | 60.9% | 91.8% |
参照元:AV-Comparatives|Malware Protection Test March 2023
ウイルス検出率で比較すると、オフライン・オンラインともにESETの方が優れていることが分かります。
ウイルスバスターのオンライン検出率は平均的な数値ですが、オフライン検出率が非常に低いです。
ネットに繋がっていない状態でウイルススキャンをした場合、半数近くのウイルスを見逃してしまう危険性があります。
したがって、ウイルス検出率を重視する場合はESETを選んだほうが良いでしょう。
②誤検知数
ソフト名 | 誤検知数 |
---|---|
ESET | 0件 |
ウイルスバスター | 10件 |
参照元:AV-Comparatives|Malware Protection Test March 2023
ESETの誤検出数は0件です。これはほぼ確実にウイルスと正常なファイルを判別することができるほど検知システムの精度が高いです。
対して、ウイルスバスターの誤検出数は10件と若干多いです。
誤検出数が多いほど、セキュリティソフトが重要なシステムファイルを誤って削除してしまうリスクが高くなります。
そのため、できるだけ誤検出数の少ないセキュリティソフトを選ぶことが重要です。
③保護率
ソフト名 | 保護率 | 保護数 |
---|---|---|
ESET | 99.94% | 約10,009個 (10,015個中) |
ウイルスバスター | 97.19% | 約9,728個 (10,015個中) |
参照元:AV-Comparatives|Malware Protection Test March 2023
保護率で比較すると、どちらも非常に優秀な結果を出しています。
保護率テストでは、セキュリティソフトのが10,015個のウイルスをどれだけブロックできたかをテストしています。
ESETは保護率99.94%ですので、10,015個中10,009個のウイルスをブロックしたことになります。
ウイルスバスターは保護率97.19%ですので、10,015個中9,728個のウイルスをブロックしたことになります。
保護率に関しては、どちらのソフトも性能が高いので、お好きな方を選んでいただいて問題ありません。
④ファイアウォール
ソフト名 | ファイアウォール |
---|---|
ESET | ◯ |
ウイルスバスター | ✕ |
ファイアウォールが搭載されているのはESETのみとなっています。
ESETではファイアウォール、ネットワーク攻撃(IDS)、ボットネット保護など、外部からの不正侵入や攻撃を防ぐ機能が搭載されています。
ウイルスバスターにはファイアウォール機能がありませんが、Windows標準のファイアウォールを強化する機能が搭載されています。
そのため、ウイルスバスターでもESET同様に不正侵入や外部からの攻撃を防ぐことが可能です。
⑤ランサムウェア対策
ソフト名 | ブロック率 | ブロック数 |
---|---|---|
ESET | 33% | 約37個 (113個中) |
ウイルスバスター | 55% | 約63個 (113個中) |
参照元:AV-TEST|Ransomware Protection test
ESETとウイルスバスターのランサムウェア対策を比較すると、ウイルスバスターの方が優れています。
ESETのブロック率は33%です。これは113個中37個ブロックしていますが、76個のランサムウェアを見逃したことになります。
他のソフトと比べても、このブロック率はかなり低いため、ランサムウェアに感染するリスクがあります。
一方、ウイルスバスターのブロック率は55%で、半数以上のランサムウェアをブロックしています。
このブロック率は一見低く感じるかもしれませんが、平均値が51%であることを考えると、ウイルスバスターのランサムウェア対策は平均以上の性能を持っていると言えるでしょう。
⑥フィッシング詐欺対策
ソフト名 | 詐欺サイト ブロック率 |
誤判定 |
---|---|---|
ESET | 87% | 0件 |
ウイルスバスター | 89% | 0件 |
AV-Comparatives|Anti-Phishing Certification ESET 2023
AV-Comparatives|Anti-Phishing Certification Trend Micro 2024
フィッシング詐欺対策の性能で比較すると、ESETよりウイルスバスターのほうが優れている結果となっています。
ウイルスバスターは国内の専門チームが開発に携わっており、日本の詐欺サイトに対して非常に強いです。
そのため、日本国内でのフィッシング詐欺対策においては、ウイルスバスターの方がより効果的でしょう。
⑦VPN
ソフト名 | VPN機能 |
---|---|
ESET | ✕ |
ウイルスバスター | ✕ |
VPN機能に関しては、残念ながらESETとウイルスバスターのどちらのソフトにも搭載されていません。
どうしてもVPN機能を備えたセキュリティソフトを利用したいという方には、ノートン360をおすすめします。
⑧動作の軽さ
ソフト名 | 動作の軽さ |
---|---|
ESET | 1.4点(非常に軽い) |
ウイルスバスター | 11.2点(重い) |
参照元:AV-Comparatives|Performance Test October 2023
ESETとウイルスバスターの動作の軽さを比較すると、ESETの方が圧倒的に軽いです。
ESETは動作の軽さが1.4点で、これはセキュリティソフトの中でも最も軽い部類に入ります。
一方、ウイルスバスターの動作の軽さは7.1点であり、ESETの1.4点と比べると約8倍も重たいということになります。
ハイスペックなパソコンでは問題ありませんが、低スペックなパソコンを使用している場合は非常に動作が重くなる可能性があります。
⑨料金
ソフト名 | 1年版 | 2年版 | 3年版 |
---|---|---|---|
ESET | ― | ― | 6,900円 (192円/月) |
ウイルスバスター | 6,380円 (532円/月) |
11,330円 (472円/月) |
14,960円 (416円/月) |
料金はどちらも年間ライセンス制になっています。
ESETは3年契約プランのみで、ウイルスバスターは1年から3年契約プランのいずれかを選ぶことができます。
年間料金を比較すると、ウイルスバスターがESETの2倍以上かかります。セキュリティソフトにかけるコストを抑えたい方はESETを選びましょう。
比較表
ESET | ウイルス バスター |
|
---|---|---|
オフライン検出率 | 97.4% | 60.9% |
オンライン検出率 | 97.4% | 91.8% |
誤検出数 | 0件 | 10件 |
保護率 | 99.94% | 97.19% |
ファイアウォール | ◯ | ✕ |
フィッシング詐欺対策 (ブロック率) |
87% | 89% |
ランサムウェア対策 | 33% | 55% |
VPN | ✕ | ✕ |
動作の軽さ | 1.4点 (非常に軽い) |
11.2点 (重い) |
料金 | 192円/月額 | 416円/月額 |
公式 |
3. ESETとウイルスバスターどっちがいい?
コストや性能など総合的に見ると、ウイルスバスターよりESETの方がおすすめです。
ウイルスバスターは、日本の詐欺サイト対策やランサムウェア対策は優れていますが、それ以外の性能が非常に低いです。
料金に関しても、最安値のプランを選んでもESETの2倍以上かかりますので、利用するメリットがあまり感じられません。
一方で、ESETはウイルスバスターと比べて低コストで利用できる上に、性能もトップクラスに良いです。
誤検出数がゼロという点も非常に魅力的で、重要なシステムファイルを誤って削除するリスクを避けることができます。
ESETは総合的に見て非常におすすめできるセキュリティソフトです。
4. よくある質問
ここではESETとウイルスバスターに関するよくある質問をご紹介しています。
ソフトを乗り換える方法
セキュリティソフトを乗り換える方法はかんたんです。
既存のセキュリティソフトをアンインストールして、新しいセキュリティソフトをインストールするだけです。
ノーノちゃん
ぶたさん
ソフトの競合について
パソコンに複数のセキュリティソフトをインストールすると、システムに不具合が発生する可能性があります。
ESETではインストールする際にパソコンにセキュリティソフトが入っていないか検出する仕様になっています。
そのため、既存のセキュリティソフトが入っている場合、「競合するウイルス対策ソフトウェアを検出しました。」というメッセージが表示されますので安心です。
一方、ウイルスバスターもインストール時に他のセキュリティソフトを自動的に無効化する仕様になっていますが、ソフトによっては検知されないこともあります。
Microsoft Defender セキュリティ対策と、ウイルスバスター クラウドを同時に利用した場合、機能の競合によってパソコンの動作に影響を与える可能性があります。
製品の競合問題を避けるため、ウイルスバスター クラウドをインストールする際に、Microsoft Defender セキュリティ対策機能の一部競合する部分について自動的に無効にします。
ノーノちゃん
ぶたさん
ESET新しいパソコンに移行したい
ライセンス有効期限内であれば、新しいパソコンに移行することが可能です。
やり方はかんたんで、古いパソコンのESETをアンインストールし、新しいパソコンにESETをインストールするだけです。
あとはライセンス情報を入力すると、自動的にライセンスが新しいパソコンへ移行されます。
ノーノちゃん
ぶたさん
買い替えや別のパソコンへの移行の場合、古いパソコンからはソフトをアンインストールしてください。古いパソコンが故障などで利用できない場合は、アンインストールは不要です。
参照元:ESET公式サイト|よくある質問
5. まとめ
以上がESETとウイルスバスターの比較になります。
研究データに基づき比較した結果、ウイルスバスターよりESETの方があらゆる面で優れていることが明らかになりました。
ウイルスバスターはフィッシング詐欺対策やランサムウェア対策などの機能には優れていますが、その他の性能が非常に低く、総合的な評価はあまり良くありません。
また、ESETと比べてコストが2倍以上かかるというデメリットもあります。
一方、ESETはウイルスバスターと比べてコストが安く、性能もトップクラスに良いです。
どちらのソフトを選べばいいのか悩んでいる場合は、総合的に優れているESETをおすすめします。