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CTFローダーとは?重い原因と対処法を解説!

CTFローダーとは?重い原因と対処法について解説!

このページでは、Windowsのプログラム「CTFローダー(ctfmon.exe)」について分かりやすく解説しています。

CTFローダーのCPU使用率の増加や、メモリ使用量が重くなる原因と対処法について書いていますので参考にしてみてください。

ノーノちゃん

最近CTFローダーのCPU使用率が90%超えるようになったんだけど、そろそろパソコン寿命なのかな…。
CTFローダーが重いこととパソコンの寿命は関係ありません。システムの問題なのでパソコンを買い替える必要はありませんよ!

ぶたさん

1. CTFローダーとは?

CTFローダーとは?

名称 CTFローダー
(Collaborative Translation Framework Loader)
ファイル名 ctfmon.exe
ファイル場所 C:\Windows\System32
開発元 マイクロソフト

 
CTFローダーは、テキスト入力・変換ソフト「IME」の機能を総合的に管理しているプログラムです。

主にテキスト入力、音声入力、手書き入力、スクリーンキーボードなどの様々な入力方法をサポートしたり、言語バーを制御などを行っています。

このプログラムはWindowsのパソコンに標準搭載されているため、通常はバックグラウンドで動作しています。

IME(Input Method Editor)とは、キーボードで入力した文字を日本語や中国語などに変換するためのソフトです。

たとえば、IMEを使用していない場合、キーボードの「A」キーを押すと、アルファベットの「a」が入力されます。

一方でIMEを使用した場合、キーボードの「A」キーを押すと、日本語の「あ・ア・亜」などの変換候補が表示されます。

このように、IMEはキーボードで入力したアルファベットを、ひらがな・カタカナ・漢字など別の文字に変換する役割を果たしています。

補足
IMEと言うとマイクロソフトの「MS-IME(Microsoft IME)」を思い浮かべる方が多いですが、他にも様々な種類のIMEが存在します。

Google日本語入力 Googleが提供する日本語入力ソフト
ATOK (エイトック) ジャストシステムが開発している日本語入力ソフト
Baidu IME 中国のBaidu(バイドゥ)が開発したIME
Mozc Google日本語入力のオープンソース版

2. CTFローダーが重い原因と対処法

CTFローダーが重い原因と対処法

ここでは、CTFローダーのCPU使用率やメモリ使用量が異常に増える原因と、その対処法について詳しく解説しています。

①パソコンを再起動

パソコンを再起動
CTFローダーが重い場合、パソコンを再起動しましょう。

パソコンの動作がおかしい時は再起動すると、正常な状態に戻ることがよくありますよね。

CTFローダーが重い場合も、再起動することでCPU使用率やメモリ使用量が正常に戻ることがあります。

②IMEの入力履歴の削除

IMEの入力履歴の削除
IMEとは、キーボードで入力した文字を日本語や中国語などに変換するためのソフトのことです。

CTFローダーが重い場合、IMEの入力履歴の削除すると正常な状態になる場合があります。

各IMEの履歴を削除する手順は以下のとおりです。

1

IMEの設定を開く

タスクバー右下部にある「A」または「あ」を右クリックし、IMEの設定画面を開きます。
タスクバー右下部にある「A」または「あ」を右クリック
2

学習と辞書を開く

メニューにある「学習と辞書」をクリックします。
学習と辞書をクリック
3

入力履歴の消去を選択

入力履歴の消去をクリックします。
入力履歴の消去をクリック
4

入力履歴を消去する

「入力履歴を消去しますか?」でOKを選択すれば入力履歴の消去完了です。
「入力履歴の削除」OKをクリック
1

プロパティを開く

タスクバー右下部にある「A」または「あ」を右クリックし、google日本語入力のプロパティを開きます。
タスクバー右下部にある「A」または「あ」を右クリック
2

学習履歴を削除

上部メニューから辞書を選択し、「学習履歴のクリア」をクリックすれば履歴が削除されます。
辞書を選択し、「学習履歴のクリア」をクリック

③WindowsUpdateで更新

Windows Updateで更新プログラムをインストール
CTFローダーが重い場合、Windows Updateで更新プログラムをインストールしましょう。

CTFローダーのバージョンに不具合がある可能性があります。

Windows Updateで更新プログラムをインストールすると改善されるかもしれません。

④動的ライティングをオフ

動的ライティングをオフ
動的ライティングとは、光るキーボードやマウスなどの照明を設定できる機能です。(Windows11から搭載された新機能です)

理由は不明ですが、動的ライティング機能がオンになっていると、CTFローダーが重くなるという報告が多数あります。

そのため、動的ライティングをオフにすると、CTFローダーの状態が正常になる可能性があります。やり方は下記のとおりです。

1

個人用設定を開く

デスクトップの何もないところで右クリックし、個人用設定を開きます。
デスクトップの何もないところで右クリックし、個人用設定を開く
2

動的ライティング設定を開く

個人用設定のメニューから動的ライティングを選択します。
動的ライティングを選択
3

動的照明をオフにする

自分のデバイスで動的照明を使用する」のオン(青色)になっているボタンをオフ(灰色)にします。
「自分のデバイスで動的照明を使用する」のオンになっているボタンをクリック
4

完了

これで完了です。
これで動的ライティングのオフ完了です。

⑤Steamの自動起動をオフ

Steamの自動起動をオフ
Steamとは、アメリカのValve社が運営している世界最大のパソコンゲーム配信サイトです。

CTFローダーのCPU使用率が異常に高くなる原因の一つとして、Steamの自動起動機能が関係していると言われています。

実際、SNSではSteamの自動起動をオフにすると、CPU使用率が正常に戻ったという声が多く見られますので、試してみる価値があります。

Steamの自動起動をオフにする方法は下記のとおりです。

1

Steamを起動

デスクトップ、またはプログラムから「Steam」を起動します。
Steamを起動
2

設定を開く

上部メニューの「Steam」をクリックし、設定を選択します。
上部メニューの「Steam」をクリックし、設定を選択
3

自動起動をオフにする

サイドメニューのインターフェイスを選択し、「コンピューターの起動時にSteamを実行する」のボタンをクリックします。
サイドメニューの「インターフェイス」を選択し、ボタンをクリックして灰色にします。
4

自動起動オフ完了

「コンピューターの起動時にSteamを実行する」のボタンが灰色になっていれば自動起動のオフ完了です。
灰色になっていれば自動起動オフ完了です。

⑥Logicool G HUBの自動起動をオフ

Logicool G HUBの自動起動をオフ
「Logicool G HUB」とは、Logicool製品のゲーミングマウス・キーボードの機能や設定などをカスタマイズできるソフトのことです。

Logicool G HUBの自動起動をオンにしていると、CTFローダーのCPU使用率やメモリ使用量が異常に増加することがわかっています。

そのため、GHUBの自動起動をオフにすると問題が解決する可能性があります。自動起動オフの手順は以下のとおりです。

1

G HUBを検索

タスクバー左下部のWindowsアイコンをクリックし、検索ボックスに「G HUB」を入力します。
タスクバー左下部のWindowsアイコンをクリックし、検索ボックスに「G HUB」を入力
注意
検索ボックスには「G HUB」と正しく入力してください。「G」と「HUB」の間に半角空白がないと検索にヒットしない可能性があります。
2

メニューを開く

画面左上にあるメニューマークをクリックします。
画面左上のマークをクリック
3

設定を開く

メニューにある設定をクリックします。
設定をクリック
4

自動起動オフ

「ログイン後に起動する」のチェックを外せば、Logicool G HUBの自動起動をオフにできます。
「ログイン後に起動する」のチェックを外す

⑦ウイルススキャンを実行

ウイルススキャンを実行
CTFローダーが重たい場合、ウイルススキャンしましょう。

マルウェア(ウイルス)感染が原因で、CTFローダーが重くなっている可能性が考えられます。

2000年頃にCTFローダーを偽装するウイルスが発見された事例がありますので、念のためウイルススキャンしておくことをおすすめします。

⑧チェックディスクを実行

チェックディスクを実行
チェックディスクとは、Windowsに標準搭載されているディスクのエラーを修正することができるツールです。

CTFローダーが重い、またはエラーメッセージなどが表示される場合は、ディスクに異常がある可能性が高いです。

一度チェックディスクを実行し、ディスクのエラーを修復してみると解決するかもしれません。

チェックディスクのやり方は以下のように2通りあります。やりやすい方を選びましょう。

ぶたさん

1

エクスプローラーを開く

デスクトップ、またはプログラムからエクスプローラーを起動します。
エクスプローラーを起動する
2

プロパティを開く

Cドライブを右クリックし、プロパティを開きます。
Cドライブを右クリックし、プロパティを開く
3

チェックをクリック

ツールを選択し、チェックをクリックします。
ツールを選択し、チェックをクリック
4

ドライブのスキャンを選択

「ドライブのスキャン」をクリックします。
ドライブのスキャンをクリック
5

スキャン開始

ドライブ(ディスク)のスキャンが開始されます。※スキャンは1分~30分程度で完了します。
スキャンが開始される
6

完了

これでディスクのチェック完了です。異常があった場合は自動的に修復してくれます。
ディスクのスキャン完了
1

cmdで検索

Windowsアイコンをクリックし、検索ボックスに「cmd」と入力します。
タスクバー左下のWindowsアイコンをクリックし、検索ボックスに「cmd」と入力
2

コマンドプロンプトを起動

コマンドプロンプトで「管理者として実行」をクリックします。
コマンドプロンプトを管理者として実行する
3

コマンドを貼り付ける

下記のコマンド(文字列)をコピペして、キーボードの「Enter」キーを押します。
コマンド
コピー 拡大
chkdsk c: /r
下記のコマンドを入力して、キーボードの「Enter」キーを押します。
4

コマンドを実行する

「このボリュームのチェックをスケジュールしますか(Y/N)」と表示されますので「Y」を入力して「Enter」キーを押します。
「Y」を入力して「Enter」キーを押す
あとは再起動後すれば、起動時にチェックディスクが開始されます。

ぶたさん

⑨システムファイルチェッカーを実行

システムファイルチェッカーを実行
システムファイルチェッカーとは、Windowsのシステムファイルを検査し、破損しているファイルを場合に復元するツールです。

CTFローダーが重い場合、システムファイルの破損が原因で、CTFローダーに何らかの影響が出ている可能性があります。

この場合はシステムファイルチェッカーで、破損したシステムを修復すると改善するかもしれません。

手順は以下のようになります。

1

cmdを検索する

タスクバー左下のWindowsアイコンをクリックし、検索ボックスに「cmd」と入力します。
タスクバー左下のWindowsアイコンをクリックし、検索ボックスに「cmd」と入力
2

コマンドプロンプトを起動

コマンドプロンプトを管理者として実行します。
コマンドプロンプトを管理者として実行する
3

コマンドを実行①

下記のコマンドをコピーして、コマンドプロンプトに貼り付けて「Enter」キーを押します。
コマンド
コピー 拡大
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
コマンドを貼り付けて「Enter」キーを押す
4

コマンドの完了を待つ

コマンドが完了すると「操作は正常に完了しました」とメッセージが表示されます。
操作が完了するとメッセージが表示される
補足
この操作が完了するまで5分~10分程度かかります。
5

コマンドを実行②

下記のコマンドをコピーして、コマンドプロンプトに貼り付けて「Enter」キーを押します。
コマンド
コピー 拡大
sfc /scannow
コマンドを貼り付けて「Enter」キーを押す
6

完了

「検証 100% が完了しました。」というメッセージが表示されれば完了です。
結果が表示される

3. CTFローダーは停止して大丈夫?

CTFローダーは停止して大丈夫?

ここでは、CTFローダーは停止すると起こる不具合や、停止する方法などについて解説しています。

停止はおすすめしない

CTFローダーを停止すると不具合が起こる
CTFローダーを停止すると、下記のような不具合が起こる可能性があります。
CTFローダー停止すると起こる不具合
  • テキスト入力ができなくなる
  • 言語バーが表示されなくなる
  • 手書き入力、音声入力が使えなくなる
  • タッチキーボードが使えなくなる

このようにIMEを停止してしまうと、さまざまな不具合が発生するため停止することはおすすめできません。

音声入力や手書き入力などは使わない方が多いの問題ありませんが、テキスト入力そのものができなくなるのは致命的です。

テキスト入力ができなくなると、パソコンの基本的な作業が一切行えなくなるため、CTFローダーの停止はやめておきましょう。

ノーノちゃん

「Google日本語入力やATOKはIMEではないので、CTFローダーを停止しても問題ない」ってネットで見たけどどうなの?
それは間違いですね。Google日本語入力もATOKもサードパーティIMEですので、CTFローダーを停止すると様々な影響を受ける可能性があります。

ぶたさん

「サードパーティIME」とは、OSに標準搭載しているIME以外の日本語入力ソフトのことを指します。

たとえば「Google日本語入力」「ATOK」「Baidu IME」などの日本語入力ソフトはサードパーティIMEに分類されます。

Windows10以降は停止できない

Windows10以降のパソコンでは、CTFローダーは停止できません。

一度試していただければ分かりますが、タスクマネージャーからCTFローダーを停止してもすぐに復活するようになっています。

どうやらWindows10以降では、CTFローダーが自動的に再起動される仕様に変更されたため、停止することができなくなったようです。

4. よくある質問

CTFローダーに関するよくある質問

ここでは「CTFローダー(ctfmon.exe)」に関するよくある質問と回答をご紹介しています。

ctfmon.exeを削除してもOK?

結論から言うと、削除してはいけません。

「CTFローダー(ctfmon.exe)」は、IMEの機能を総合的に管理しているプログラムです。

もし、削除した場合、音声入力や手書き入力はもちろん、文字入力までができなくなる可能性があります。

CTFローダーはウイルス?

「CTFローダー(ctfmon.exe)」はウイルスではありません。

CTFローダーはWindowsのパソコンに標準搭載されている正常なテキストサービスですので危険性はありません。

ただし、過去にマルウェアやウイルスが「ctfmon.exe」という名前を偽装して悪意のある活動を行ったというケースがあります。

CTFローダーが怪しい動作をしている場合、念のためファイルの場所を確認し、本物かどうかをチェックすることをおすすめします。

1

タスクマネージャーを開く

デスクトップ下部のタスクバーの何もないところで右クリックし、タスクマネージャーを開きます。
タスクバーの何もない場所で右クリックし、タスクマネージャーを開く
2

プロパティを開く

サイドメニューからユーザを選択後「CTFローダー」を右クリックし、プロパティを開きます。
ユーザを選択後「CTFローダー」を右クリックし、プロパティを開く
3

場所を確認

CTFローダーの場所が「C:\Windows\System32」となっていれば問題ありません。
場所が「C:\Windows\System32」になっていれば問題ありません。
注意
CTFローダーの場所が「C:\Windows\System32」以外になっている場合、ウイルス感染している可能性があります。すぐにセキュリティソフトでスキャンするか、パソコンを初期化することをおすすめします。

通常CTFローダーの重さは?

通常CTFローダーの重さ

CPU使用率 0%
メモリ使用量 10MB~20MB
ディスク使用量 0MB

 
上記表が、通常のCTFローダーの使用量(重さ)になります。

通常、CTFローダーは、CPUやディスクをほとんど使用せず、メモリ使用量も10MB程度と非常に低いです。

Google Chromeなどをはじめ、他のソフトと比較しても使用消費が少ないことがわかります。

しかし、これ以上使用量が大きい場合は何らかの不具合が起きている可能性があります。

詳しい対処法については「2. CTFローダーが重い原因と対処法」を参考にしてくだださい。

Windows11 22H2問題解決した?

2023年2月に、「Windows 11 22H2」で日本語入力が途切れるなどの問題が発生しましたが、現在ではこの問題は解決しています。

主な原因は、CTFローダーと更新プログラム「KB5022913」が競合していたためです。

この更新プログラムにより、CTFローダーが正常に機能しなくなり、日本語入力が途切れるなどの不具合が発生していました。

その後、修正パッチや更新プログラムによって、これらの問題は解消され、現在では日本語入力が正常に行えるようになっています。

米Microsoftは5月2日(現地時間)、「Windows 11 バージョン 22H2」環境で日本語および中国語の入力が途切れる問題が発生していることを認めた。

参照元:窓の社|日本語入力に問題、「Windows 11 バージョン22H2」で音声認識などが途切れる

5. まとめ

CTFローダーとは?重い原因と対処法についてのまとめ

「CTFローダー(ctfmon.exe)」は怪しいソフトではなく、Windowsに標準搭載されている正規のプログラムです。

このプログラムは、CPU使用率やメモリ使用量が異常に増加することがありますが、ウイルスやマルウェアの影響ではありません。

もし、重くなった場合はこのページでご紹介している対処法で改善することができますので一度試してみましょう。

まとめ
  • CTFローダーはWindows標準搭載のプログラム
  • テキスト入力・変換ソフトIMEの総合管理する機能がある
  • 重くなる原因は主にシステムやソフトにある
  • 停止すると文字入力できなくなる