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COM Surrogateとは?ファイル削除できない時の対処法も解説!

COM Surrogateとは?ファイル削除できない時の対処法!

このページでは、Windowsの謎のプログラム「COM Surrogate(dllhost.exe)」について詳しく解説しています。

また、COM Surrogateのエラーによって、画像や動画ファイルが削除できない時の対処法もご紹介しています。

ノーノちゃん

何をやってもCOM Surrogateのエラーが起きて画像ファイルが削除できないよ…。
やり方が間違っている可能性があるので、このページで紹介している6つの解決方法を試してみることをおすすめします。

ぶたさん

1. COM Surrogateとは?

COM Surrogateとは?

名称 COM Surrogate(COMサロゲート)
ファイル名 dllhost.exe
ファイル場所 C:\Windows\System32
開発元 マイクロソフト

 
COM Surrogateとは、「COM (Component Object Model) 」のオブジェクトを実行するためのプログラムです。

このプログラムの主な機能は、プログラム間の通信を行ったり、さまざまなプログラミング言語と連携して動作させることです。

たとえば、エクスプローラーでフォルダーを開いた際に、ファイルのサムネイル画像を生成する際に使われています。

ノーノちゃん

COM Surrogateはウイルスじゃなくて正規のプログラムなんだね。
「COM Surrogate(dllhost.exe)」はWindowsパソコンに標準搭載されているプログラムなので危険性ありません。

ぶたさん

2. ファイル削除できない時の対処法

COM Surrogateファイル削除できない時の対処法

「COM Surrogateによってファイルは開かれているため操作を完了できません」

ここでは、上記のようなエラーメッセージが原因で、画像や動画ファイルが削除できない時の対処法をご紹介しています。

①タスクマネージャーで強制終了

タスクマネージャーで強制終了
対処法その1:タスクマネージャーからCOM Surrogateを強制終了する。

ファイルを削除できない原因の一つとして、COM Surrogateがそのファイルを実行中のままになっている可能性があります。

ご存じの方が多いと思いますが、Windowsでは実行中のファイルを削除することはできません。

そのため、一度タスクマネージャーで「COM Surrogate」を強制停止してからファイルを削除する必要があります。

タスクマネージャーから強制終了する方法は以下のとおりです。

1

タスクマネージャーを起動する

下記のショートカットキーを使ってタスクマネージャーを起動します。

「Ctrl」+「Shift」を押しながら「Esc」を押す
2

ユーザーを開く

タスクマネージャーのメニューから「ユーザー」を開きます。
メニューからユーザーを開く
3

タスクの終了を実行

「COM Surrogate」を右クリックし、タスクの終了を選択すれば強制終了完了です。
「COM Surrogate」を右クリックし、タスクの終了を選択
補足
COM Surrogateが2つある場合は、両方ともタスクの終了しておきましょう。

ノーノちゃん

タスクマネージャーからCOM Surrogateを終了してもすぐ復活するんだけどどうしたらいいの?
COM Surrogateは自動的に再起動する仕様になっています。そのため完全に停止することはできません。

ぶたさん

②パソコンを再起動する

パソコンを再起動する
対処法その2:パソコンを再起動し、COM Surrogateを終了する。

ファイルが削除できない場合は、COM Surrogateによってファイルが実行中のままになっている可能性が考えられます。

したがって、一度パソコンをシャットダウン、または再起動してCOM Surrogateを終了する必要があります。

パソコンを再起動した後に、再度削除できなかったファイルを削除してみましょう。

パソコンに不具合が起きた際、とりあえず再起動すると問題が解決することが多いです。

ぶたさん

③ショートカットキーで完全削除

ショートカットキーで完全削除
対処法その3:Windowsショートカットキーの完全削除を使う。
ショートカットキーとは、キーボードのキーの組み合わせでパソコンを操作する機能です。

たとえば、通常テキストを貼り付ける場合、マウスの右クリックを押し、「貼り付け」を選択しなければなりません。

しかし、ショートカットキーを使うと「Ctrl」+「V」を押すだけでテキストを貼り付けることができます。


Windowsのショートカットキーを使えば、ごみ箱を経由せずに直接ファイルを削除することができます。

そのため、通常の方法で削除できないファイルを削除できるかもしれません。手順は以下のとおりです。

1

ファイルを選択

削除するファイルを選択します。
削除するファイルを選択
2

ショートカット実行

ショートカットキー「Shift」+「Delete」を押す
「Shift」+「Delete」を押す
3

完全削除する

「このファイルを完全に削除しますか?」と表示されるので「はい」を選択します。
「はい」をクリック
4

完全削除完了

これで完全削除完了です。
完全削除完了
完全削除すると二度と復元できませんので、きちんと考えた上で実行しましょう。

ぶたさん

④セーフモードで削除

セーフモードで削除
対処法その4:Windowsをセーフモードで起動してファイルを削除する。
セーフモードとは、必要最小限のシステムだけでWindowsを起動するモードのことです。

セーフモードで起動すると、COM Surrogateやその他のプロセスが無効化されるため、ファイルを削除できる可能性が高いです。

セーフモードのやり方は以下のようになります。

1

再起動する

下記の手順に従って再起動します。

  1. 「Windowsアイコンをクリック」
  2. 「電源アイコンをクリック」
  3. 「Shift」キーを押しながら再起動をクリック」

Windowsアイコンをクリック→電源アイコンをクリック→「Shift」キーを押しながら再起動をクリック

2

トラブルシューティングを開く

再起動するとオプションの選択が表示されるので「トラブルシューティング」を選択します。
オプションの選択の「トラブルシューティング」をクリック
3

詳細オプションを開く

トラブルシューティングの「詳細オプション」を選択します。
トラブルシューティングの「詳細オプション」を選択
4

スタートアップ設定を開く

詳細オプションの「スタートアップ設定」を選択します。
詳細オプションの「スタートアップ設定」を選択
5

再起動を押す

再起動ボタンをクリックします。
再起動ボタンをクリック
6

セーフモードで起動する

キーボードの「4」キーを押せば、Windowsがセーフモードで起動します。
「4)セーフモードを有効にする」を選択するためにキーボードの「4」キーを押します
あとは削除できなかったファイルを探して、再度削除してみましょう。

ぶたさん

⑤コマンドプロンプトで強制削除

コマンドプロンプトで強制削除
対処法その5:コマンドプロンプトでファイル強制削除コマンドを実行する。
コマンドプロンプトとは、Windowsに標準で搭載されているシステムツールです。

コマンドと呼ばれる命令文を入力することで、さまざまな操作や設定を行うことができます。


コマンドプロンプトにはファイルを強制削除するコマンドがあります。

このコマンドを使うと、通常の方法では削除できないファイルを強制的に削除することができます。やり方は以下のようになります。

1

ファイル名を指定して実行を起動

下記のショートカットキーで「ファイル名を指定して実行」を起動します。

「Windows」+「R」キーを押す
2

検索を実行

検索ボックスに「cmd」と入力し、OKをクリックします。
検索ボックスに「cmd」と入力し、OKをクリック
3

コマンドプロンプト起動

コマンドプロンプトが起動したら、このまま一旦放置します。
コマンドプロンプト起動
4

エクスプローラーを開く

デスクトップ、またはプログラムからエクスプローラーを開きます。
エクスプローラーを開く
5

削除したいファイルの場所を開く

削除したいファイルがあるフォルダを開きます。
削除したいファイルがあるフォルダを開く
6

パスをコピーする

以下の手順で削除したいファイルのパスをコピーします。

  1. 「削除したいファイルを選択する」
  2. 「ファイル上でShiftキーを押しながら右クリック」
  3. 「パスをコピー」を選択

削除したいファイルを選択し、「Shift」キーを押しながら右クリック。次にパスををコピーを選択。

パスとは、ファイルやフォルダのある場所を示す文字列のことです。分かりやすく言うと住所のようなものです。

■パスの例
“C:\Users\ユーザー名\OneDrive\ドキュメント\test.txt”
文字列 意味
C: Cドライブ
\ フォルダーの区切り
\****\ フォルダーの名前
“” パスの指定
(パス全体を一つの文字列として認識させるために使う)
7

コマンドとパスを貼り付ける

コマンドプロンプトを開き、下記のコマンドと先ほどコピーしたパスを貼り付けます。
コマンド
コピー 拡大
del /f 
「del /f」とファイルのパスを貼り付けて
「Enter」キーを押す
補足
コマンドとパスは下記のように貼り付けます。

C:\>del /f “ファイルのパス”
8

ファイル強制削除完了

これでファイルの強制削除完了です。
ファイル強制削除完了

⑥ウイルススキャンする

ウイルススキャンする
対処法その6:セキュリティソフトでウイルススキャンする。

ファイルが削除できない場合、「COM Surrogate(dllhost.exe)」を装ったウイルスに感染している可能性があります。

COM Surrogateは正規のプログラムですが、悪意のあるソフトウェアがこの名前を利用してシステムに侵入し、不正な動作を行うことがあります。

日本ではこのウイルスの感染事例は報告されていませんが、海外ではCOM Surrogateに関連するウイルスによる被害が報告されています。

一度セキュリティソフトでパソコン内部を完全スキャンを行うことをおすすめします。

3. よくある質問

「COM Surrogate(dllhost.exe)」に関するよくある質問

ここでは、「COM Surrogate(dllhost.exe)」に関するよくある質問をご紹介しています。

COM Surrogateは無効にできる?

COM Surrogateは、Windowsの重要なシステムファイルですので無効にすることはできません。

注意
エクスプローラーからCOM Surrogate(dllhost.exe)を直接削除することは可能です。しかし、削除してしまうとWindowsが正常に動作しなくなる可能性がありますので絶対にやめてください。

COM Surrogateが2つある場合

COM Surrogateが2つ表示されることは異常ではありません。

エクスプローラーが異なる種類のファイルを同時に処理する際、別々のCOM Surrogateが作成されることがよくあります。

ですので、複数のCOM Surrogateが表示されいた場合でも、ウイルスの可能性はないので心配しなくて大丈夫です。

ディスク100%になっている

COM Surrogateは、画像や動画ファイルのサムネイルを生成するために使用されるプログラムです。

そのため、フォルダ内にファイルがたくさんある場合、メモリやディスクの使用率が高くなることがあります。

通常はサムネイルの生成がすべて完了すると、メモリやディスクの使用率はすぐに元に戻ります。

もし、COM Surrogateのディスク使用率が100%のまま元に戻らない場合、以下のいずれかの方法をお試しください。

解決しない場合は下記ページをご覧ください。
COM Surrogateが重い?メモリやCPU使用率100%を解決する方法!COM Surrogateが重い?メモリやCPU使用率100%を解決する方法!

タスクの終了ができない

タスクマネージャーから「COM Surrogate(dllhost.exe)のタスク終了ができない場合、ウイルス感染している可能が高いです。

すぐにセキュリティソフトの完全スキャンを行いましょう。

タスクマネージャーに表示されない

「COM Surrogate(dllhost.exe)」がタスクマネージャーに表示されない場合があります。

その場合はコマンドプロンプトからCOM Surrogateを強制終了しいてください。

IObit Unlockerは使わない方がいい?

個人的には「IObit Unlocker」はおすすめできません。

IObit Unlockerは、ロックがかかっているファイルや、削除できできないファイルを強制削除することができるツールです。

しかし、ファイルによっては削除できないこともあり、使い物にならないことが多いです。

代替手段として、パソコンを再起動してからファイルを削除する、またはWindowsのセーフモードで削除を試みる方法が安全です。

COM Surrogateは応答していませんとは?

「COM Surrogateは応答していません」とエラーメッセージが表示される場合は以下のような原因が考えられます。

  • エクスプローラーのサムネイル生成機能に不具合が起きている
  • パソコンのメモリやリソースが不足している
  • COM Surrogate(dllhost.exe)が破損している
  • COM Surrogateを装ったウイルス

対処法については「2. ファイル削除できない時の対処法」でご紹介していますので一度お試しください。

4. まとめ

COM Surrogateとは?ファイル削除できない時の対処法まとめ

「COM Surrogate(dllhost.exe)」は、Windowsに標準で搭載されているプログラムです。

主にエクスプローラーでフォルダーを開いた際に、画像や動画のサムネイルを自動的に生成する機能を持っています。

そのため、サムネイル生成中にファイルを削除しようとすると、「COM Surrogateにファイルは開かれているため~」というメッセージが表示され、削除ができない場合があります。

その場合、パソコンを再起動する、COM Surrogateを停止するなどすると、ファイルの削除が可能になります。

まとめ
  • COM Surrogateはウイルスではない
  • COM Surrogateはマイクロソフトのプログラム
  • エクスプローラーでサムネイルを生成する際などに使用されている
  • ファイルが削除できない場合、COM Surrogateを停止してみると解決する