このページでは、バックグランドで動作している「Acrobat Collaboration Synchronizer」という謎のプログラムについて解説しています。
また、Acrobat Collaboration Synchronizerの必要性についてや、停止や無効化する方法などもご紹介しています。
ノーノちゃん
ぶたさん
このページの目次
1. Acrobat Collaboration Synchronizerとは?
Adobe Acrobatのプログラム
プログラム名 | Acrobat Collaboration Synchronizer (アクロバット・コラボレーション・シンクロナイザー) |
---|---|
ファイル名 | adobecollabsync.exe |
ファイル場所 | C:\Program Files\Adobe\Acrobat DC\Acrobat\AdobeCollabSync.exe |
開発元 | Adobe(アドビ) |
Acrobat Collaboration Synchronizer(adobecollabsync.exe)は、PDF閲覧ソフト「Adobe Acrobat」の正規プログラムです。
冒頭でも説明しましたが、このプログラムはAdobe Acrobatをインストールする際、自動的にインストールされるようになっています。
悪意のあるプログラムやウイルスなどではありませんので安心してください。
複数ユーザーでPDFを編集できる機能
Acrobat Collaboration Synchronizerは、複数のユーザーで1つのPDFを編集できるようにするための共有機能です。
具体的には、一人がPDFに文字を入力するなどの編集を加えると、それがすぐに他のユーザーにも反映されるようになります。
グループで同じノートに書き込むような感覚で利用できるので、リアルタイムで共同作業をする際に非常に役立つ機能です。
必要なプログラムなの?
結論から言うと、PDFの共有機能を使わないのであれば、Acrobat Collaboration Synchronizerは必要ありません。
このプログラムが原因でパソコンが重くなったり、バックグラウンドで常駐しているのが気になる場合は、無効化しても問題ありません。
2. 停止、無効化する方法
ここでは「Acrobat Collaboration Synchronizer(adobecollabsync.exe)」を停止、または無効化する方法をご紹介しています。
①タスクスケジューラで無効化

Adobe Acrobatをインストールすると、自動的にタスクスケジューラに「Adobe Acrobat Update Task」が追加されます。
実はこのタスクが実行されると、Acrobat Collaboration Synchronizerも同時に起動するようになっています。
そのため、タスクを無効化することで、Acrobat Collaboration Synchronizerの自動起動を防ぐことができます。
タスク無効化の手順は以下のようになります。
Windowsメニューを開く
コンピューターの管理を開く

タスクスケジューラを開く

無効化する

そのため、定期的に手動でアップデートを確認する必要があります。
②レジストリで無効化

Adobe Acrobatの共有機能を使わないのであれば、レジストリエディタでAcrobat Collaboration Synchronizerを無効化しましょう。
ファイル名を指定して実行を開く
レジストリエディタを開く

ファイルを選択

エクスポートを選択

バックアップを保存する

※例ではバックアップ名を「AdobeCollabSync編集前」にしています
ぶたさん
ファイル名を指定して実行を開く
レジストリエディタを開く

フォルダを開く

- 「HKEY_CURRENT_USER」
- 「Software」
- 「Adobe」
- 「Adobe Acrobat」
- 「DC」
- 「Workflows」
新規追加

名前を変更する
値のデータを0にする

ぶたさん
③サービスを停止する

Adobe Acrobatをインストールすると「Adobe Acrobat Update Service」が、Windowsのサービスに追加されます。
このサービスは、Adobe Acrobatのアップデートがないかを定期的に確認する役割を持っています。
このサービスが実行されるとAcrobat Collaboration Synchronizerが自動起動されるようになっています。
そのため、Update Serviceを無効化することで自動起動を防ぐことができます。
ファイル名を指定して実行を起動する
サービスを起動する

プロパティを開く

無効化する

④AdobeCollabSync.exeを削除する

エクスプローラーから「AdobeCollabSync.exe」を直接削除することで、Acrobat Collaboration Synchronizerを無効化できます。
これはAdobeのフォーラムで紹介されていた無効化方法ですが、不具合が発生する可能性があるのであまりおすすめできません。
削除する際は自己責任でお願いします。
エクスプローラーを開く

ファイルのパスを貼り付ける
C:\Program Files\Adobe\Acrobat DC\Acrobat

削除する

3. よくある質問
ここでは、Acrobat Collaboration Synchronizer(adobecollabsync.exe)に関するよくある質問をご紹介しています。
adobecollabsync.exeとは?
「adobecollabsync.exe」は、Acrobat Collaboration Synchronizerの実行ファイル(.exeファイル)の名称です。
ウイルスの可能性はない?
結論から言うと、ウイルスの可能性は非常に低いです。
Acrobat Collaboration Synchronizer(adobecollabsync.exe)は、Adobe Acrobatの正規プログラムです。
バックグラウンドで動作しているため、ウイルスと間違えられることがありますが、悪意のあるソフトではないので安心しましょう。
ノーノちゃん
ぶたさん
通常、偽装ウイルスは正規の場所ではないフォルダに潜んでいることが多いです。
そのため、正規の場所にファイルがあるか確認すると、かんたんに本物のファイルかウイルスかを見分けることができます。
タスクマネージャーを開く
ファイルの場所を開く

プロパティを開く

ファイルの場所を確認
C:\Program Files\Adobe\Acrobat DC\Acrobat
ぶたさん
動作が停止しましたエラーが出る
「Acrobat Collaboration Synchronizer 24.1 が動作を停止しました」
上記のようなエラーメッセージが表示される場合、Adobe Acrobatに不具合が発生している可能性が考えられます。
この場合は、まずAcrobat用クリーナーツールを使用して、Adobe Acrobatをアンインストールしてください。
その後、再度Adobe Acrobatをインストールすることで問題が解決する可能性が高いです。
ノーノちゃん
ぶたさん
公式サイトにアクセス
ダウンロードリンクをクリック

保存する

ぶたさん
クリーナーツールを起動

次へ進む

同意する

次へ進む

削除する

完了

スタートアップから削除したい
スタートアップにAdobe Acrobatが追加されている場合、以下の方法でかんたんに削除することができます。
ファイル名を指定して実行を開く
スタートアップを開く

ファイルを削除

4. まとめ
Acrobat Collaboration Synchronizer(adobecollabsync.exe)は一つのPDFを複数ユーザーで共有し、編集できるようにする役割を持っています。
このプログラムは常にバックグラウンドで動作しているため、パソコンのシステムに負荷がかかる場合があります。
共有機能を使わないのであれば、無効化しておくといいでしょう。
- Acrobat Collaboration SynchronizerはAdobeの正規プログラム
- 一つのPDFを複数ユーザーで共有するための機能
- 共有機能を使用しない場合は無効化しても問題ない